へべれけアーカイブ～ウイスキースキィおっさんの感想と評価そして妄想～

【おすすめ】ティーリング シングルモルト【アイリッシュ】

　量り売りのアイリッシュウイスキーの第2回です！

　ティーリング シングルモルト

　アイルランドはダブリンの地で125年ぶりに新設されたティーリング蒸留所のシングルモルトです。蒸留所のアイコンである翼を広げた鳥の姿が格好いいラベルです。

　アルコール度数は46%で5種の樽で熟成した原酒を使用しているそうです。

　新たなアイリッシュ蒸留所の1本、楽しんでいきましょう！

　フルーツ、モルト、ビターさとスパイシーさが複雑ながら飲みやすい、飲み方ごとに違う顔を見せる奥深いウイスキーです！

〇ストレート

　香りは初め静かですが、桃のような甘さとそれに寄り添うウッド、モルトのふくよかさを感じます。二口目以降だと、ビターさが目立つように感じました。

　口にすると、始めに短くスパイシー、甘さ控えめのフルーツ、ウッドとモルトが複雑に入り乱れるように現れます。

　二口目でよりモルトを感じます。どこか湿り気のある雰囲気で、個人的にハイランドパークに似たニュアンスだと感じました。

　スパイシーさとビターさがあり複雑な味わいではあるものの、各要素が主張し過ぎないバランスのため飲みやすいです。　

　複雑な味わいを確かめるようにちびちびと飲み進めるのが良いでしょう。

〇加水

　香ばしく甘い美味しそうな香りがします。

　味わいはモルトが口内に広がり、マンゴーのような濃い目のフルーツ感が現れ、余韻はビターさと黒コショウ系のスパイス感が立ち上るようです。

　ストレートがキツイと感じたら少し加水するのがいいかと思います。

　加水量を増すと、香りはモルトと甘さが控えめになり、フルーツの印象が強くなります。

　味わいはビターさと心地よい渋味、モルトのふくよかさが調和しています。じっくり楽しみたい味わいです。

〇ロック

　香りは静かになりましたが、モルトと甘さ、どこかオイリーな雰囲気を感じます。

　味わいはスムーズで深い甘味とフルーツ感が現れ、モルトも感じます。ここまでモルトの存在を楽しめるのは珍しいと思います。

　余韻にビターさスパイシーさがありますが大人しく、味わいとのメリハリが効いておりいい感じです。

〇ハイボール

　香りは複雑でフルーツ系の甘さと酸味、一緒にウッドを感じます。

　味わいは始めにスッと入ってくるタンニン、ふくよかに広がるモルト、続くウッディなビターさが現れます。余韻にモルトの香ばしさと甘さ、心地よいビターさを感じます。

　複雑な味わいと上質さを感じますが、ハイボール向きではないように思いました。

　この子はあれですね、賢くて中性的な話し方をする美人な黒髪外国人さんですね。

　背丈はやや高めでスラリとしており、スマートな印象です。目鼻立ちがキリッとしているため、服装次第では美形男子にも見える外見をしています。ただ、それを気にしているのか、単に趣味なのか、髪飾りやスカートを好みよく身に着けております。

　ニヒルな笑みが似合う彼女ですが、怒ったり激しい感情を表に見せることはありません。しかし、説教臭いこともすらすら喋れたり、ときに威圧感を出すあたり色んなことを感じたり考えたりしているのでしょう。

　そんな彼女とは美味しい料理とお酒を挟んで意見交換をしてみるといいでしょう。

　きっと面白い話が聴けるはずですよ！

　妄想が過ぎるぞっ‼

　フルーツとモルト、ビターさとスパイシーさが調和している味わいです。

　特に加水とロックでは舌触りがシルキィで上質さを堪能できます。

　複雑ながら飲みやすい。アイリッシュぽくなくて、アイリッシュらしい。そんな矛盾と調和を感じる奥深さです。

　上質で飲みやすいですが、万人受けよりマニア向けな雰囲気を感じます。

　お酒メインに据えてじっくり楽しみたい逸品です。

　ティーリング シングルモルト

　価格は6000円ほどで、やや珍しい部類かと思います。

　複雑な味わいのウイスキーをじっくり楽しみたい方、アイリッシュならブラックブッシュがお好きな方にお勧めです！

　お勧め点数はこんな感じです！

　世楽好み　☆☆☆☆☆★

　万人受け　☆☆☆☆

　コスパ　　☆☆☆

　合計　　　13点

　文中で触れた銘柄の紹介はコチラです！

　ハイランドパーク 12年

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/1177354054888482541

　ブラックブッシュ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/1177354054894022600