　前回のホワイトオークあかしが良かったので、今回はあかしシリーズからちょっといい奴ご紹介！

　ホワイトオークあかし700 スペシャルブレンド

　公式ホームページを引用しているのですが、何とも長いですね～！

　あかしシリーズは基本的に500mm瓶なのですが、このスペシャルは700mm瓶！　スペシャルですっ！

　はたしてその味わいはスペシャルなのか⁉

○ストレート

　アルコール刺激があるが強くはない。

　甘さと煙さ、モルトの厚みを感じる。モルトに関してはクラブハウスサンドを口にする瞬間を想わせる。

　トーストといえばトーストだが、他の香りもあるからかそう感じました。

　後味にアルコールのヒリヒリはあるが、ウイスキー呑みなら楽しめると思います。

○加水

　アルコールの刺激が抑えられるにしたがってモルト感が拡がっていく印象。甘さがより感じられ、煙さものびのびしてくる気がする。個人的には加水が一番魅力を引き出せるように思う。トワイスアップでも薄まったという印象は受けません！

○ロック

　甘さの後に立ち上る煙さが良い感じです。変な苦みもなく美味しい。香りもスモーキーさが感じられ素敵です。

○ハイボール

　モルトの厚みがあるため飲みごたえはありますが、いまいちパッしない印象。加水やロックで楽しめた煙さが霞んでしまったように感じました。

　この子はあれですね、化粧映えするタイプです。

　目元か眉か。ちょっと強すぎるパーツに少し手を入れたらグッと受けが良くなる顔つき濃ゆい系のエキゾチック女子です。

　ありのままの容姿を受け入れる器の大きさを見せたい気もしますが、可愛くなったという自身の評判にテレテレする娘さんのいじらしい様を愛でるほうが私は好きです！

　そうやって開かれていく新たな可能性がいずれ懐の深さや奥深いしなやかな美を形成していくのです。そう、ウイスキーのようにっ！　これぞまさにスペシャル！

　妄想が過ぎるぞ！

　あかしのホワイトが締め切った倉庫であるなら、このスペシャルは扉が開き光が差したイメージです。

　アルコール刺激のなかを静かに揺蕩うように魅力が秘められていたホワイトに対して、吹き込んだ風と光とで魅力が浮上してきたように感じました。

　いまだアルコール刺激を感じ若い印象ですが、オーク樽３年熟成のモルトウイスキーをブレンドしてこの低刺激を実現する技術力と魅力を内に秘めたポテンシャルの高さはバケモノじみていると言えるでしょう。

　特に国産メーカーだとかジャパニーズウイスキーというワードに飛びつかない世楽ですが、このメーカーさんが12年物を出してきたらヤバそうですねぇ……！

　価格は700ミリ瓶で2000円弱です。入手はやや難しいかもしれません。ですが、ほどほど煙いスコッチがお好きな方。ジャパニーズ銘柄の底力を感じてみたい方にはおすすめです。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい