家飲みウイスキースキィおっさんが感想と妄想を綴るエッセイ

本編

【おすすめ】アルバータプレミアム【カナディアン】

　お爺祭を終え、ささっと本編に移行していきましょう！

　というのも、今回のウイスキー購入に至ったはオールドグランダッドが気に入ったからです。

　少し詳しくお話しましょう。グランダッドの味の特徴は原料におけるライ麦の使用比率が高いことに起因しているそうなのです。キレの良さがそれにあたるのだとか。

　この原料の使用比率のことをマッシュビルといい……以下略。

　とにかく！　ライ麦テイストは自分の好みかもしれない。そう思った訳で今回はライ麦100％のウイスキーです！

　アルバータプレミアム

　100％ライ麦のこの子味わいはいかに⁉

　今回もオールドファッションを試しつつ、新たなウイスキーカクテルで飲んでいきますっ！

○ストレート

　メープルシロップを想わせる香りとアルコールの刺激が鼻をくすぐります。

　味わいの印象は香りと同じく甘さとアルコールの刺激が最初にやってくる。甘ったるさや重さはなく、飲み干した際のキレの良さはライ麦由来でしょうか。刺激はありますが丁度よい塩梅です。

○加水

　香り味わい共に甘さが薄くなってしまった印象でイマイチ。

○ロック

　香りは甘さがとろりと濃厚になる。味わいの甘さのほうは残っているが、苦味も出てくるためチクハグに感じました。

○ハイボール

　メープル風の香りと甘み。酸味はわずかでキレがあるためしつこい印象はない。飲みやすいが好みではない。

　この甘さは後述するカクテルの方が活きてくる気がしました。

○オールドファッション

　ものすごく素直な仕上がり。アンゴスチュラの苦味と薬草感、砂糖の甘さフルーツの香りが引き立っています。

　一方でどこがウイスキー由来の美味しさなのかは掴めませんでした。

　いや、これって凄いことですよ？　変な感じになっちゃうウイスキーもたくさんあるのですから、ここまで素直なレスポンスは逆に凄い。

　ウイスキーカクテルのベースにライウイスキーが用いられることが多いと聞いたことがありますがこれは納得です。

〇ゴッドファーザー

　はい、ってわけでね？　もっと良いとこ見てみたい！　新たなカクテルです！

　アマレット※購入してきました。アルバータと３対１で投入、氷を加えてステア。

　おー！　これは美味しい！　甘さと香りは生き生きとして、飲み応えとキレもある。アマレットの濃厚な甘さとアルバータの甘さは喧嘩せず、アマレットの杏仁豆腐風の香りとマッチしている。アマレットだけでは甘すぎるところをアルバータのキレが上質に仕上げている。これはベストコンビでは？　と想うほどの組み合わせです。

　キレの良さは予想通りながら、甘い香りと味わいのウイスキーでした。特徴は香りのメープル感と甘いながら軽やかな飲み口でしょう。

　甘い香りと味というと最近ではブラックブッシュを取り上げましたが、あの子とは趣が異なります。

　この子はあれですね、小柄で華奢で軽やかな娘さんですね。ロリっぽい感じではなく伸ばした髪を綺麗に結わえてふわりと揺らしてみせる姿が妖艶な雰囲気のタイプです。

　花と戯れる蝶のように優雅であり、触れ難い儚さを感じさせます。それでいて流麗な姿を鮮烈に焼き付けてくるのだから罪深い！

　大正ロマンな恰好が似合いそうです。袴にブーツ、長い袖と髪、そして髪飾り。

　触れるか触れぬかの距離でロマンの熱を感じさせる楓のかほり……！

　妄想が過ぎるぞ！

　価格は2000円以下ですが、購入はそれなり以上の品揃えの酒屋でないと入手は難しい。カナディアンクラブ以外のカナディアンウイスキーはマイナーな扱いかもしれません。

　特徴的な香りと甘さがあって、スッキリ飲めるタイプですからハマる人はハマりそうなウイスキーです。ジャックダニエルが好きな人にお勧めしたいですっ！

＊杏仁豆腐の香りの甘いリキュール。ハイボールの要領でジンジャーエールで割っても美味しい。価格は安定して2000円程