第41話

 その頃、白の部屋にて数人の人間がティーブレイクを楽しんでいた。

 分厚いハードカバーの本を読みながら、その合間にクッキーを小動物のように頬張るのはチェシャ猫。

 紅茶の入ったティーカップを傾け、愉悦に浸っている幼女がハンプティダンプティ。

 そして、白い長髪の少女がただ部屋を眺めていた。

 少女は目鼻立ちがよく、一度歩けば周りの注目を凡て受け持ってしまうだろう、それくらいの美貌だった。


「……ここも変わったわね、チェシャ猫」


 少女の言葉は聞くだけで相手を凍えさせるような冷たさだった。


「ここは帽子屋が生まれてからだいぶ変わったよ」

「その帽子屋が見えないようだけれど」


 少女はそう言ってテーブルに置かれたティーカップを手に取る。

 ティーカップの中から湯気が出ている。まだ暖かい紅茶を一口飲んだ。


「この紅茶……チェシャ猫が?」

「うん。やっぱり紅茶は自分で淹れるに限るよ」


 チェシャ猫はそう言って、小さく微笑んだ。

 チェシャ猫は紅茶を淹れるのが好きだった。それ以外にもクッキーを作ったり、ケーキを作ったりとこういうことを趣味としているのだ。

 チェシャ猫曰く、俗物の食事を作るのも悪くない、とのことだ。


「紅茶を淹れるのは、貴方には適わないからね」


 少女はくつくつと笑う。


「……ところで、今日はどうした?」


 ハンプティダンプティが訊ねると、少女は口に手を当てて小さく微笑んだ。

 少女の微笑みは、凡て吸い込まれそうな畏怖すら感じさせた。それは人間だけではなく、彼女と同族であるハンプティダンプティですら、身を震わせてしまう。


「今日はね、少しだけお話に来たの。歓談ってやつよ」

「歓談か」


 ハンプティダンプティはニヒルに笑みを浮かべる。


「君はずっとここに居なかったからね。色んな状況報告をしてもいいだろう。先ずは、インフィニティ計画について、かな?」

「インフィニティ計画? 聞いたことないわね……。もしかして、私がいない間にそんな計画が始まっていたの?」

「ああ、帽子屋が主導となってね。『アリス』を先ずは探さなくてはならないが」

「アリスは見つかっているのかしら?」

「見当はついているようだよ」


 ハンプティダンプティの言葉を聞いて、少女はソファに背を預ける。

 少女はどこか遠くを見つめていたが、直ぐにまたハンプティダンプティの方へ視線を戻す。


「にしても、アリス、ねえ……。今更とは思えないかしら? 確かに私たちは『アリス』から生まれたわ。だけれどそれはオリジナルに過ぎない。殆どのシリーズはもう何代目だったか、ともかく代わってしまったのばかりよ。そんなのが、アリスを戻しても特に意味はないんじゃあないかしら」

「私だってそう思ったさ。しかし、彼が言うにはアリスを戻す意義がその計画では必要らしい。何故かは知らないがな」

「計画の全容は、あなたも知らないというの? アリスから一番最初に生まれたあなたでも?」


 少女の問いに、ハンプティダンプティは頷く。

 少女はそれを聞いて益々帽子屋が怪しくなってきた。

 彼女が『白の部屋』から居なくなって暫く経っていた。その時間は、人間の一生では到底比較できない程にだ。彼女が白の部屋にいた時は、シリーズの姿も大分違っていた。ハンプティダンプティ以外は、何代と代わっている。

 代わっている、というのはつまり死を迎えたということである。どうして死を迎えたのかは、色んな理由がある。例えば、戦争に巻き込まれて死ぬケースもあった。例えば、自ら望んで『シリーズ』から脱退するケースもあった。

 シリーズは姿を変えることはない。しかし中身はすっかり変わってしまっている。

 それを少女は嘆いているのだ。

 しかし、少女も恐ろしい程の時間を過ごしているのは事実だ。

 少女は人間ではない。シリーズという存在にカテゴライズされる。

 シリーズという存在は、もともとアリスから生まれたのだが、それはオリジナルのみに過ぎない。オリジナルではない、二代目以降の存在に関してはどれから生まれたのかは解らない。

 人間から生まれたり、モノに霊体が植えつけられそれによって生まれたり

などとそのケースは非常に多種多様だ。

 だからこそ、人間を観察するのがシリーズにとっては楽しみであるともいえる。


「……まあ、そんなことはさておき、計画について話してもらおうかしら」

「計画について、興味が湧いてきたのかい?」

「そんなところね」


 少女は小さく呟く。

 それを聞いて、ハンプティダンプティは立ち上がり、本棚から一冊の本を取り出した。

 それは茶色の表紙のソフトカバーの本だった。表紙には何も書かれていないから、表紙を見ただけではそれが何の本なのかは全く解らない。


「それは?」

「残念ながらあまりにも情報量が多すぎてね。本を読まないと説明が出来ないんだ。済まないが、これを見ながら説明させてもらうよ」


 それなら仕方ない、と少女は右手をハンプティダンプティに差し出す。


「先ず始まりは小さな出来事だった。七代目帽子屋が就任した時だよ。彼は元々人間だった」

「人間……だっただと?」

「特に驚くこともなかろう? シリーズが人間だった例はほかにもあったのだから」


 ハンプティダンプティの話は続く。


「ともかく、私は彼にシリーズとしての役目を与えた。暫くは|白の部屋(ここ)で色々と監視したり、歴史を眺めたりなどと割と充実した生活だった。そうそう、私ともよく話をしていたよ」

「へえ、珍しい。ハンプティダンプティ、あなたと親しく話をするのなんて私くらいしかいないんじゃあない?」

「そうかもしれない」


 そう言ってハンプティダンプティは紅茶のティーカップを持ち、一口啜った。

 そのあとは元の位置に戻し、ふう、とため息をつく。


「……しかしある日、彼があることを言い出した。『この計画は世界の仕組みを大きく変えることの出来るものだ』と言ってね。私としては傍観者の地位……これはシリーズ全体に言えることだがね、その地位を守ってきていたから、手を出すのはどうかと思った。しかし、帽子屋は問題ないと言った」

「彼が自発的に考えた……そう言いたいのか?」


 思わず少女はそう言って立ち上がった。


「だからそう言っているだろう?」


 しかし、ハンプティダンプティは姿勢を崩さないまま少女の顔を見つめて、答えた。


「……そうか、話を続けてくれ」


 少女はそれで納得したらしく、ソファに再び背を預ける。


「解った。話を続けよう。彼が提案したのはインフィニティ計画と呼ばれるものだ。私はそれをどういうものなのかは完璧に理解していない。だが、これだけは言える。これは非常に運に左右されるものだということだ」

「運?」

「ああ、それがどういう意味なのかはプロジェクトを聞いていけば解ると思う。先ず、『インフィニティ』というリリーファーは知っているね?」

「インフィニティ……、確かあの世界では初めに造られたリリーファーだろう。製作者が誰なのかも解らないという、特殊なリリーファーだったな。その割には性能はオーバーテクノロジーとも呼べるもので、リリーファーが製造されて二百年以上がたった今ですら技術力が追いついていないというものだったかな」

「そうだ。そして、それはある人間にしか乗ることのできない代物だった。製造は帽子屋が選んだ人間に任せた」

「帽子屋は製造者を知っているというのか?」

「……ああ、知っている。だが、彼しか知らない。私にも、チェシャ猫にも、ほかのシリーズにも知り得ない情報だ」

「秘密主義だというのか。あの帽子屋は」


 少女は笑った。

 小さく、小さく、唇を歪めて。

 ハンプティダンプティから聞いた情報は、まだ断片的ではあったが、少女はある確信を持っていた。

 帽子屋は、シリーズそのものの仕組みを破壊しようとしている。

 その、明確な証拠もない確信を、彼女は持っていた。

 ハンプティダンプティの話は続く。


「……まあ、そういうわけで、インフィニティというリリーファーはこの世に生を受けた」

「生を受けた? あれは生きていないはずだろう。ロボットの完成に『生を受けた』という表現は少しばかりおかしな気もするが」


 指摘を受けても、ハンプティダンプティはそれに対して修正することはなく、まるでその指摘を聞いていないかのように話す。


「インフィニティは完成した。しかしさっきも言ったが、ある一人の人間にしか運転することができないという厄介な代物だ。当然というか必然というか、それは森の奥にある倉庫に置かれ暫くの間放置されることとなった。運転が出来る『起動従士』が来るのを待って」

「それが――あの男だというのか?」

「まあ、少し話が飛んでいる。どうして彼がああいうことになったのか……いや、それを話すとつまらないな。リリーファーのシステムについて、少々補足しておこうか。リリーファーを造ったのは人間たちの記録ではラトロというリリーファー製造機関ということになっている」

「違う、と?」


 少女の言葉にハンプティダンプティは頷く。


「ああ、違う。違うんだよ。だって私たちが作ったんだから。いや、正確にはアリスが造ったということになるかな」

「アリスが? リリーファーが出来たときには既にアリスは居なかったはずじゃあ……」

「いいや。アリスは存在していたよ。ただし、初代のアリスではない。つまり私たちを生み出したアリスではないがね」


 その言葉の意味を、少女は理解しかねた。

 その言葉は、アリスも転生し続けるということを意味しているからだ。


「アリスも……転生し続けている、というの……? だとすれば、それは一体誰が……」

「それは僕たちにも解らない」


 そこで、第三者の声が入った。

 少女とハンプティダンプティはそちらを向いた。

 そこに立っていたのは、帽子屋だった。


「帽子屋……!」


 少女は立ち上がり、帽子屋に掴みかかる。


「どうしたんだい、綺麗な顔が台無しだ」


 対して、帽子屋はこんな場面においても涼しい表情を見せる。


「あなたは……何処まで世界を変えるつもりなの……! 私たちは飽く迄も『観測者』!! 世界を眺め、世界を管理し、カミからその代行者となった存在! にもかかわらずあなたは……何を……!」

「そんなことか」


 少女の声を遮るように帽子屋は言うと、彼女の手を払った。

 少女はそのままゆっくりと踵を返し、元居た席へと戻る。

 それを見て、帽子屋は小さく笑った。


「うん。今はそれが賢明だね」


 帽子屋は彼女の隣に座り、ハンプティダンプティに右手を差し出す。


「さあ、話を続けてくれよ」


 それを聞いてハンプティダンプティは小さく頷く。


「……そうだね、話を続けよう。インフィニティは主を得て、真に目覚めた。活動を開始した、といってもいいだろうね。そうしてインフィニティは様々な試練を乗り越えていった。……これからは、帽子屋。君が言った方がいいんじゃあないか? なにせ君が計画の発起人なんだから」


 ハンプティダンプティから話を振られた帽子屋は口に手を当て小さく微笑んだ。


「ああ。そうだね。それじゃあ……続きは僕から話すことにするよ。インフィニティはリリーファーとは違うあるシステムが組み込まれているんだ。リリーファーのシステムは話したかい?」

「そういえば、さっき話が流れてしまった気がするわね」

「そうか。……リリーファーがシリーズと同じシステムというのは聞いたね?」


 帽子屋の言葉に、少女は頷く。


「システムが一緒ということは、リリーファーは単なる機械ではないということだ。単なる機械ではないとはどういうことか? リリーファーは生きているということだ。……まあ、それはどういうことかは教えてあげられない。しかしそれが計画には重要なことであるのは変わりない」

「……なんだい、勿体ぶって」

「勿体ぶらせてもくれよ。ただ、君も世界を観測していくのであれば、いつかはそれを知ることになる。嫌でもそれを知ってしまう」


 少女は首を傾げる。


「何だかなあ……。初めて会ったんだけど、君が興味深く思えてきたよ」


 対して、帽子屋はニヒルな笑みを浮かべる。


「そう言ってもらえて嬉しいよ」

「あのー、ところで……どうしてここに来たんですか?」


 そう言ってチェシャ猫は紅茶を注いでいく。どうやら今まで席を外していたのは紅茶を入れ直していたからのようだった。


「チェシャ猫はさっきもそれを聞いていたわね。……まあ、久しぶりに暇だったから」

「暇、というか。君は旅をするのが好きだからな。私たちみたいにこの部屋でモニター越しに観測するのがつまらないと言いたげに」

「実際そうだもの。嫌よ、そんなつまらない生き方は」

「生き方、ときたか……」


 ハンプティダンプティはほくそ笑む。

 少女は立ち上がり、窓から外を眺める。


「ほんっと、このだだっ広い白はいつ見ても無機質でつまらないわね」

「そうかな? 白は何でも生み出せる。無限の可能性を秘めているよ。しかし何も生み出さなければそれは何もないままということで何も起こらない。ただの空間に過ぎないし、もしかしたらそれすらも定義されないかもしれない」

「……小難しいことを話しているが、嫌いではないね」


 少女はそう言うと、モニターを見つめた。

 モニターは今、砂嵐となっていた。つまり、電波を受信していないということである。


「モニター越しに観たいのかい?」


 ハンプティダンプティが訊ねると、少女は再びソファに腰掛ける。


「なにせ久しぶりだからね。久しぶりのことは思いっきり楽しんでしまおうと思うわけだ」

「珍しいね。君もあの世界では色々と興味があるものが見つかったんじゃあなかったのかい?」

「そのはずだったんだがね。まあ、結論からしてそれほどいいものはなかった。何百年と旅をしてきたが、人間は私の眼鏡にかなうほどの進化は遂げてこなかったようだ」

「君のお眼鏡って」


 ハンプティダンプティは思わず上半身を起こした。


「相当理想が高いように思えるけれど? そんなの、今後千年ほど経たないと叶いっこないさ。勿論、このままの科学レベルで進歩し続ければ、の話だけれど」

「私は人間に高望みしていたのは事実よ。だって、初めての高等知能を持った生物。そんな生き物を見ていて楽しくない?」

「楽しいのは事実だし、それが私たちの仕事だからね」

「ハンプティダンプティはこれだから頭が固いんだ。私たちに課せられた仕事をもっと楽しまなくちゃ。つまらないよ?」

「それはそうだがな……」

「まあ、いいや。話だけ聞ければそれで充分。さあ、モニター越しに世界を見てみようじゃないか。私にとっては久しぶりだからね。それだけで楽しめるんだ」

「そうか。それじゃあ見ることにしようか――」


 そして、ハンプティダンプティは彼女の名前を口にした。


「――バンダースナッチ」


 それを聞いて、バンダースナッチはニヤリとした。



 カーネルの中心地から一歩離れた廃虚では、崇人たちハリー騎士団の作戦会議が未だ続いていた。


「学校はセキュリティが高いけれど、裏口はそこまで高くない。ざる警備と言ってもいいくらいにね。ならばそれを利用する。裏口から潜入し……そうね、先ずは最高学年の教室を制圧しましょう。そして、それと同時進行でリリーファーを破壊する」

「破壊と言ったってそう簡単に出来るもんじゃあないだろ? プラスチック爆弾と地雷、それに一挺の拳銃くらいしか各個人に渡されていないんだぞ」


 マーズの説明に崇人は割り入った。確かに彼が言うのも一理ある。

 しかしながら、起動従士たる者武術も出来ないといけないのは最早常識の範疇でもある。そうでなければ、例えばリリーファーが行動不能に陥った時どう対処すれば良いのだろうか? ということになる。

 そうなれば、最早信じられるのは己の肉体のみだ。

 己の肉体で、戦場を制する。

 そうもなればリリーファーなど必要ないのだが、実際には違う。

 飽く迄も起動従士が持っている体術は『戦場を切り抜ける』ためのものであって『戦場を制する』ものではない。

 戦場を制するための力は、少なくともそのようなものではないからだ。


「破壊……そうだな、そいつは『内面的に』破壊するのか『外面的に』破壊するのかによって違いがある。外面的ならばタカトが言ったように爆弾等を用いて外装を破壊し行動不能とする方法。内面的はプログラムにハッキングをかけて行動不能にさせる方法。地味ではあるが、内面的の場合そこでコーティングをかけてしまえば外面的よりも多く時間が稼げるだろう」

「そんな方法で簡単に行くのか? そもそもプログラムにハッキングとかいうがそれをする人間は誰だ? まさかマーズ、お前じゃあるまいし」

「これよ」


 マーズはそう言ってウエストポーチから何かを取り出した。

 それはコンパクトディスクのようだった。白いコンパクトディスクの表面にはただ黒い字で『program』としか書いていなかった。


「……何じゃこりゃ?」

「メリアが開発してくれたハッキング用のプログラムコードが入っているの。これをインストールするだけで自動実行されてプログラムが正規のプログラムを完膚なきまでに食い潰す」


 その思想は聞いているだけであまりにも恐ろしいものであった。

 食い潰すという表現は誇張表現ではなく、まさにそれなのだろう。


「これを使うことでプログラムが消え去り、それに近いダミープログラムが実装される。ダミープログラムの内容は全くの無関係のシステムが構築され、リリーファーが動くことはない」

「ほんと恐ろしいプログラムを作ったなあいつは……。味方にすれば百人力だけれど、敵に回したくない人間だな」


 そう言って崇人はため息をつく。


「敵に回したくないのは私だってそうさ。だって彼女は恐ろしい程の科学力を持っている。そりゃひとつの国を破壊し、一体のリリーファーを破壊するほどの科学力を持っていても何ら不思議はない」

「不思議じゃない、と言ってもなあ……」

「不思議じゃないことを不思議と思うことがおかしな話だとは思わない? それともあなたはそういうことを不思議だとは思わず、もしくは勝手にリジェクトしてしまう?」


 リジェクトをしてしまうというかそういう訳ではないのだが――と崇人は思ったがそれ以上特になにも話すことがないと思い口を噤んだ。

 アーデルハイトは会話が終了したのを見て、手を上げる。


「あー、そろそろいいかな? もう話も終わったんだろうし、作戦を実行しようと思うのだけれど」

「作戦……ああ、そうだったな」


 マーズは小さく呟き、そして手を掲げる。


「――今ここに、『カーネル陥落作戦』を開始する!」


 その号令が、部屋に響いた。

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