2-2 計画をたてるぞっ!
ストサポ一味は、Ⅴ系バンドクラブを訪ねるまでの経緯を説明した。依頼人である委員長のストレスを晴らすために手伝ってほしいと、真剣に。熱が伝わったのかボーカルは目を逸らすことなく耳を傾けた。
「俺たちが協力するのは構わないけど、何をすればいい?」
「バンドの生演奏で、委員長にヘドバンさせてほしいんだ。でも会場はここじゃない。やるからには、ばーんと派手にぶちかましたいんだっ!」
両手を大きく広げた晴樹に全員が注目した。
「で、具体的にはどうやるんですか?」
話を掘り下げようとする癒月。冷静を装ってはいるが、内には好奇心が潜んでいた。その証拠に目が今まで見たことない程輝いているのだ。
一種のツンデレめ。「べっ、別に気になって聞いたんじゃなくて、ただ話を前に進めようとしただけなんだからねっ」といったところだろうか。
「それはだなっ……!」
晴樹は真上に右手を高く上げて人差し指で天井を差し、左手は腰に当てる。彼の癖毛もぴょこぴょこと楽しげに揺れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます