休む。そして思考
取り敢えず今日は、休む!それが僕が出した結論だ。
あまりにも渚さんには謎が多すぎる。そんなに楓ちゃんが気になるなら、僕に頼む事なんて無いのに。余りにも僕と渚さんじゃ経験が違いすぎる。特に「私はあの子には必要ない」と言うところも気になる。結局渚さんが中国にいた理由も分からずじまいで、僕は、ただただ渚さんに振り回されていただけだった。
「第一あんなに放って置いて楓ちゃんがかわいそうだ。」
何か渚さんにも意図があるのかもしれない。しかし、その意図が伝わらなければ、当の本人は、悲しいままだ。
「絶対に楓ちゃんを強くしてみせる」
しかし、僕には人に走りを教えた経験などもちろんない。知り合いに少しアドバイスをするくらいのことはあったが、それとはわけが違う。
今の楓ちゃんんがどのくらいのタイムで走れるかわからないが、こうかのベストタイムで走れるとは考えにくい。課題を見つけそれから改善をしタイムを伸ばす。言葉に出すのは簡単だが、それを一か月で遂行するというのは不可能に近い。
だから、どうにかして楓ちゃんに体験してもらうしかない。渚さんが言っていた、「短期間に急激にタイムが伸びる」感覚を。
だが、まずは明日楓ちゃんのタイムを計ってみるしかない。
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