伝説のスプリンター再び

伊藤浩一。

中学校時代当時100メートル、200メートル共に中学記録をマーク。

その後日本人スプリンターが誰も思いつかなかった、

「腕を軽く振る」「足をあまり上げない」

などの走法で当時の日本記録を10.00秒をマークした。

この記録は、約20年間破られることは無かった。

その後は長い間世界のトップレベルで戦い続けた。



そして、吉岡秀太に対してはやくから才能を見出し唯一伊藤が直接の指導を行った。











僕は、母さんが伊藤さんから電話がきたと聞き直ぐにかけなおした。

伊藤さんは、すぐに電話にでてくれた。

話の内容によるととりあえず直接会って話したいことがあると言う。

伊藤さんは現在福岡県内に住んでおり、できれば今すぐ会いたいそうだ。

もうすぐ近くまで来ているということで、家からあまり距離のない、の緑公園で会う事になった


「はい!分かりました。失礼します」


ガチャ


「伊藤さんどうされたの?」

「あっ母さん今から伊藤さんと会ってくるよ」

母さんは、少し驚きをみせたが考え深そうな表情で

「あまり遅くならないようにね」

「うん!行ってくる」





一時間後

一台の車ワンボックスカーが緑公園の、駐車場へとやってきた。

僕はすぐに伊藤さんの車だと気づき、そこへと向かった


「お久しぶりです伊藤さん」

「久しぶり秀太」

伊藤さんは、渋い声でそう言った。相変わらず50歳に見えない身体つきでだ。今でも時々 大会にはでているのだという。


「秀太、全国優勝おめでとう。」

とあまり表情には出さないが、少しだが一緒に過ごしていた僕にはわかるこれは嬉しい時の表情だ。


その後互いにの近況などを話したあと、僕は単刀直入に聞いた

「伊藤さん今日はいきなりどうされたんですか?」


「いきなりで悪いんだが、ど会ってほしい子がいるんだ」


ほんとにいきなりだなぁと僕は思う。しかしグッとその感情を押しこらえ

「会ってほしい子ですか…どんな子何ですか?」


「それがぁ、、」


「それが?」










「10歳の女の子なんだけど」


「?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る