星の巡り、星の袂

百年も千年も同じ雨が降っているなんて思わない

生きれる人と死ぬ人の違いが同じではないように

恵みも天災も種類があるように

だけれども雨粒一つ一つは同じだという

違うのは種類、量、時間

根本的な原子の先は全て同じだという

あまねく環境は一つの幹に辿り着く

では、私たちは土にも肥料にもなれない害虫なのか

広大で資源豊かな、この星で

原子に還れない人間という種類は量も時間も違うという

ただ

誰かが言った

祈りだけは同じだと

信仰だけは同じだと

己だけは同じだと

星の巡りは同じだと

だけれども幹の袂には

祈りだけでは帰れない

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