雨戸

昨今、雨戸という文化は廃れたように思われますが

運良く、いや運悪く

どちらでもよいですが、雨戸のある家へと引っ越してきました

リフォームは半年前ということで新居と思わせる部分がありまして

ご機嫌とは言わずとも新しい門出に喜ぶ次第です

まあ、少し焼けた板張りの天井と傘照明が気になるところ

それに目を瞑れば、よい引っ越しをしたと言えるでしょう

今の身分で我儘はいけません

実家より持ってきたカーテンは横が足りず、縦は余り

喉になにかが詰まった気分になりました

新品のカーテンなど買える余裕はないので三分の一ほどカーテンがない部分ができあがりました。仕方がありません

やはり運よく雨戸のある新居に越せたのは運命だったのでしょう

厚手のカーテンは遮光及び防音効果もあった訳ですが

中途半端な「そこ」は激しい雨が降る度、嵐が来る度、派手な音を部屋に響かせたのです

騒音と思えど嫌な気持ちにはなりません

自然現象ですし、そこに怒ってもしょうがありません

外出時は怒りを覚えますが

雨戸は良く働いてくれました

夜でも外から見えない、ガラスが音をたてるより雨の音を綺麗に拾ってくれる

今日日、我が家の雨戸は現役でございます

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