第16話暗殺者
謎のフードの人物は苦しそうに声を絞り出した。
「異端者には死を……我は
カリっとそいつは何かを噛むんだ瞬間男は首をカクンと肩にのせこときれていた。
人が死んだ俺の前で……。
ボーとしている場合ではない。
ピュンピュンと石が飛んで来てもう一人いる事を思い出した。
「土の騎士様以外の騎士は地獄に落ちるんだよ」
すぐ近くまでよってきていた何者かが叢から飛翔してきて
ものすごい瞬発力で俺は地面にゴロゴロと転がって口の中に砂がついたがそれを拭う間もなくやられた暗殺者からひそかに抜き取ったダガーで相手の刃を受け止める。
梟がなく木々にキィーンという金属音が
暗くてよく見えなかったが徐々に黒い雲の隙間から月明かりがともりなんとなく相手の場所が把握できた。
ダガーで攻撃を仕掛けてくる相手は暗闇に慣れているらしい。
ダガーをよけて間合いをつけながら避けていくしかない。
するとその暗殺者は一旦地面をけったかと思うと俺の顔に小さな砂が飛び散った。
思わず両腕でふせいだうっと呻いた瞬間俺は殺されたと思ったが何もなく、砂を払って、恐る恐る目を開いてみると暗殺者は地面に大の字に倒れていた。
俺の横にいつの間にいたのは抜き身の剣をケッツバケルを持っている風の騎士であった。
「私の弟に手をだしたら、め! なんだからね!」
だから弟ではない。
その後暗殺者を調べてみるとやはり奥歯に忍びこませていた毒薬で自殺している。
何事かと宿屋のお泊まり客がガヤガヤあつまってきて松明に照らされた二人の死骸を見つけると絶句したり息をのんだりする。
セイントスノーとピーツーもいた。
太って禿げていて口ひげ生やした宿主が叫ぶ。
「こっこの衣装は土の
ガヤガヤと野次馬が騒がしくなったが、どうしてこんな所にそんな物騒な奴らがと思って松明を風の騎士と俺に向けてはっと息をのんだ。抜き身の剣を見てだんだん何か分かってきたようだ。
なんか嫌な予感。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます