第10話戦術
見たところ、この闘技場は平面になっていて俺の作戦にはもってこいの場所であった。
きっと掃除のおばちゃんが石などを取り除いてくれたのであろうとしみじみおばちゃんに感謝の意を表した。
表している時にひろーい闘技場の向かい側からマッドマックスの荒くれ者のような奴らが物騒な武器をまるで小さい子供がお祭りなどで買った……もといくじのハズレの風船の剣を振り回すように武器を振り上げていた。肩におしゃれなトゲつきのパットもしていたりダース・ベイダーのようなガスマスクをしていたり、サイボーグ009のブラックゴースト団の骸骨野郎みたいな被り物をしている奴もいた。
ちんどん屋かよ。
こちらはと言うとプルプル震えている奴隷さん達。――まぁ俺もその奴隷となっているのだが――渡された物といえばお好み焼きを焼く時に使う鉄板のような盾とお粗末な槍であった。
双子であるセイントスノーに戦術を教えていて相手が向かってくる前に俺と彼らは密集して四角い盾を隙間なく固めた。
槍はふわふわのわたあめの様な雲が呑気に浮かんでいる青空に向けている。
客席から笑い声が聞こえ、敵の方も爆笑した。
あろうことか奴隷達も苦笑いを浮かべている。
ゲラゲラ笑いながら敵が剣を振り回しながら突進してきた、マッチョだ。
しかし俺とセイントスノーの二人は長い槍の反対側の
相手は俺達が反撃した事に驚いていた。
さらに脚を狙われてダメージを与えられたため地面に土煙を大袈裟に拡散させながら倒れてしまった。
しばしの沈黙。
その後に蜂の巣をつついたように大混乱がおきたわけ。
でもそんなのへっちゃらな俺、こんな事なんて予測済み。
ズンズンと三人で作った盾の壁によって相手は慌てて弓矢の矢を放つが、ソビエトのt38のように盾ノックしてるだけだからだから助かる。
これぞファランクスという最大の防御、この地形だからこそやれるてわけ。
それを見ていた他の奴隷もいつの間にか俺たちの盾を合わせていた。
「おめぇすげぇ奴だなぁ」
隣についたピーツーにそんなに誉められたもんだから照れる。
「俺達は助かる!」
ピーツーの言葉に他の奴隷も歓声をあげてファランクスに参加。
こっから巻き返しやっちゃうもんね。
上手くいったので先ほどからzzガ○ダムのジュドーの口調になっていたのには思いだし笑い。
がしゃんと音がなったのでそちらを見てみると火の騎士が一段と高い見物席から地面に抜き身の剣をぶつける。
「だらしない、そうだ俺がやる俺がやる俺がやる殺す殺す殺す殺す……」
なんだか大変な事になっちゃった?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます