第6話光る刃

 竜馬は目を細めている写真が有名だが俺の目も相手を睨むような目となっているであろう。

 だがそれも相手にはミスターサタンがセルに攻撃したぐらいの効果でのぶおはおもいっきりボロックナイフを上段から振り下ろしてきた。

 ガチン、と『たよりナイフ』とボロックナイフとの刃のしのぎが組み合わさった。

 これにより俺のナイフが刃こぼれした。

 「このままでは、医者に行かなきゃなんねぇぞ」

 キラキラとやいばの破片がただようなか俺は面白いギャグを飛ばしたのに相手はクスリともしない。

 聞こえて無ったのか、意味が分からなければうけないという奴であろう。

 俺はそれに腹をたててモビルなんとか乗りのように叫びながら戦っていた。

 「小さい子を利用して騙す奴なんかにぃ!!」

 黄色い歯をにやっと見せるのぶお。

 ゴブリンといいのぶおといい刃医者に行く必要があるな。

 「騙される方がわりぃんだ。これが俺の正義だ」

 「人の物を盗って人殺しをしようとしてるお前に正義を語る資格などなぃぃ!」

 俺はますますナイフを持つ手に力を入れる。

 「うっせぇ。お前もう黙れ」

 「なんとぉーーー!!!」

 名前の通り野太い声を発したのぶおはナイフを持った俺を後ろに撥ね飛ばし、地面に倒れた俺は頭をナイフの柄でぶん殴られた。

 だんだんと意識が遠退いていく。

 またこのパティーンか。






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