第2話ことのなりゆき
俺こと鎧鉄也(よろいてつや)はぼんやりと道を歩いていた。
変わらない町並み。
コンクリートのレンガ屏は無機質でドンと立ち並んでいる。
そこにお昼の陽光が当たり、街路樹の葉がまだらもようのような影を描いている。ピカソもビックリだ。
ぼんやりを通りこしてもんやりしている時に事件が起きた!
ミラクル可愛い白いにゃんこがトラックにひかれそうになっている。
周りの人々がざわめく、トラックのクラクションが大勢の悲鳴よりも大きく鳴りはじめ、にゃんこはうずくまりなんとにゃんこはうんこをしていた。その場で。
誰も助けないので俺はにゃんまいだーっと念仏を唱えているとトラックが急に――それはまるでカラオケの話をしていたらよこやりにカラアゲの話をぶっこんでくる奴のように――急にトラックはにゃんこを避けて俺の方にぶつかってきた。
☆
謎の異世界からゴブリンの猛攻に苦戦しつつもなんとか風と俺の実力により助かった俺は休憩場所を求めて小さな町の小さなシルバニアファミリーのような酒場にたどり着いた。だがやはりここも異世界だ。
「そして俺はここにいる訳だ、どうだにわかに信じられぬであろう?」
俺はそこのごろつきのような奴らにこの世界に来る前の世界の話を話して聞かせた。
ミルクを飲んだため酔っぱらっていた。
そこはホビットだがコビットだかチビットだがチベットだがよく分からないが背の小さいウサミミがついた種族の酒場であった。
木造造りで風情があり、若おかみは小○生の春の屋温泉のような風格を漂わせていたがチビットは――彼らはホビットでもチベットでも無かったチビットだった――の草パイプによってその場は霧に覆われている。なので春のなんとかよりは居心地が悪い。温泉行きたい。と俺は一人ごちる。
そしてここはやはりあの不動の人気の異世界という所である事は大体想像がつく。
こんな妖精のような種族がいて昔の西洋のような酒場に来たからだ。
そしてあのゴブリンときたもんだ。
窓も閉めきっていて俺が開けようとするとラーメン屋等に備え付けてあるテレビを野球中継から俺の大好きな「ジャンケンポン」という人形劇にしようとすると睨まれるみたいに開けにくかった。
俺がチビットに前の世界の事を話すとパイプや木製の小さな樽のジョッキを大笑いしてテーブルや椅子に叩きまくるのだ。
「そのスマフォというのは食べられるのかい?」
俺は食べられない――世界中探せばどこかに食べられるスマフォがあるかも知れないが――スマフォを水戸黄門の印籠のように見せつけた、ブラックな画面には何も写ってない。(充電が切れている)
「これは古今東西いろんな所へお話ができるし、写真もとれるし、カクヨムに小説を投稿できたりするのだ」
俺は大きく鼻息を荒げ自慢げにスマフォをウサミミ軍団に説明した。
俺の近くにいた妙に髭が長いチビットは俺の頭をパイプで殴り続ける。
俺はゲーセンにある太鼓のゲームじゃねぇ、『れんだぁー』なんか言ってやらんからな。
こぶができた。
ちょっとフランシスコ・ザビエル風の頭をさすりながら俺は訴える――ザビエルはハゲではなく(ハゲはカエサルだ)あれは剃ってあるのだ――ちなみに俺はハゲでもなく剃っているわけでもない言うなれば毛がふさふさのフランシスコ・ザビエルの頭を想像してもらいたい
「これは本当の話だぞ」
「これは本当の話だぞ」
若いチビットが馬鹿にしたように真似した。
この馬鹿にした真似ほどいらつくものはない。
「ところで皆の者に聞きたい」
俺は威厳を保った言い方でこのウサミミ連中に問いかけた。
「ところで皆の者に聞きたい」
また若いチビットが真似してきた、それに反応して酒場のウサミミ共が爆笑した。
「俺はゴブリンから助けてくれた人に恩返しをしたい、風が吹いてゴブリンは真っ二つになった、それだけが手がかりだ」
その言葉に周りのウサミミ変態共が静かになった。
んもぅ何よ。あんなに騒がしかったのにいきなり静かになったら恥ずかしいぢゃん。
その時トテトテ歩いてこちらにやってきたのは、先程まで窓際の小さなテーブルで小さな樽のジョッキにワインをちびちび飲んでいたチビットのチビットまさにリトルチビットの女の子がやってきて、俺を見上げた。
(俺に気があるな)
「あの人の姿を見たのですか?」
期待をこめた赤くて小さな目に上目遣いされる照れる。照れる。
俺はその後助けられた人の姿を見ていなかった。
なんせ頭を地面から引っこ抜いた瞬間風だと思っていたのは西洋の甲冑のような物に身を包んだ男だった、しかしすぐに消えてしまったのだ。
甲冑萌の甲冑女子かもしれないが。
なのでそのリトルチビットに詳しく答える
事はできなかったがその女の子はお話があるから誰もいないと所でお話しましょうとさそわれたのでついにハーレム祭りが始まるとこおどりした。
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