6.風

ありったけのこの思いも 死の風が吹けば消えてしまうのか

ならばこの思いはつまらぬものなのか

そんな風ごときで消えてしまう思いなど 思わぬがいいのか

(そうなのだ そうなのか・・・)

死の風は誰にも吹いている

心地よくはないその風を人はどう受け止めている?

一体どうやって受け入れている?

心の中にまで吹き込んでくるその風は それ以前に体を清める

汚れた体を清めるのだ

死の風は汚れを嫌う だからありったけの思いも

それがつまらぬものであろうがなかろうが 吹いて消そうとするだろう

僕の心は汚れているから

思いという垢で汚れきってしまっているから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る