第8話
具体的にどうやって自分がロボットか確認するのかというと、まずちょっと古典的なやり方かもしれないけれど、自分の体をつねってみた。
「痛い……」痣が出来た。そして血も出てきた。というかこんなロボット2018年でいたらすごいな。もしかしてアメリカかロシアが極秘に開発したロボットなのか?あたいは。でももしそうだとしたら、もっと西洋風の体になっているだろう。でもあたいの体はどうみても純日本人風の典型的な体型だ。いや待てよ。典型的ということはむしろ逆に怪しくはないだろうか。そしてここは日本なのだから、アメリカやロシアで作られたとしても送り込まれる国用にロボットの顔や体型も変えて送り込まれるのが普通ではないだろうか。あたいのロボット疑惑はまだ拭う事が出来なかった。というかあたいはまだ自分の体型しか見ていない。自分の顔を見ていないということに気付いたので、あたいは鏡、あるいはピカピカの窓ガラス、あるいは水たまりを探して、覗き込みあたいの顔がどんな顔なのかを確認することにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます