第7話
おでんを食べながらぶらぶらしていて、お腹も満たされたことだし次にどうしようか、何をしようかと考えていた。そしてまず湧いた疑問がここがいつの時代かということだった。あたいが言葉を喋れるのは分かったけれど、あたいの考えている時代と今の時代が合っているのかどうかという事をまずは確かめたかった。あたいが今考えているのは2018年だ。そしてそれを確認しに行った。「今年は西暦何年だい?」通行人にあたいは聞いた。気の良さそうなおばあさんで、彼女はのんびりとした口調で言った。「あ?もう一度お願いね」どうやら聞く相手を間違えたようだ。なので次に若者に聞いた。「今年は何年だい?」「2018年の11月だろ?」親切に月まで教えてくれた彼だった。彼に感謝を述べた後、思案した。やはりあたいの記憶と現在の記憶はどうやら相違はなさそうだった。となるとあたいが記憶をなくしたのはつい最近もしかしたら目覚める直前の可能性もある。待てよ。やはりあたいがロボットで今起動したばかりという可能性もなきにしもあらずだ。あたいは自身がロボットでないかを確認することにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます