石鹸屋の受難


 バーバラの仲裁でなんとか再開した歩みはあと少しで目的地に着く。

 左側では先ほどの余韻なのか小さく息を漏らして笑っているマチルダに、言いたい事はあるが本調子ではないのも分かってるせいか、どうも強く出れなくて悔しい。

 あと私の勝手な憶測だがマチルダ4割というのは違うんじゃないかな、と思う。多分だけど無理してる。ちょこちょこマチルダの口調で喋ってはいるがどうも不自然で、無理矢理出してる感じを受けた。


 もしそうなら無理しなくてもいいのに。それを伝えようかとも考えたが、もし勘違いだったら恥かしい上にとても居た堪れないので止めた。あと単純にまだ笑ってるマチルダに腹が立つというのもある。いつか覚えてろよ。


 やっぱりマチルダと一緒の外出はまだ早かったんじゃないかと考えを巡らせているとバーバラの歩みが止まり、つられて足を止めれば「ここですよ」と目的の店に着いた事を知らせてくれた。



 その石鹸屋の外観は王都全体の街並みと同じレンガっぽい物を使用した建物の一階で、私の感覚で言えば他の店と連なるようにして営業しているありふれた個人ショップの一つという印象だった。

 通りに面したショーウィンドに陳列されている石鹸や湯浴み関連商品がカジュアルに飾られている。

 特に女性向けに特化という訳でもなく落ち着いた佇まいに自分の服装でも気軽に入れそうだと安心でき、躊躇なく先陣を切って店のドアを開け、足を一歩踏み入れれば秒で後悔した。


 あ、これダメなとこ。


 店内はそこまで広い訳ではなく日本基準で言えば十畳位だろうか。そのスペースに棚や陳列台、会計カウンター等が設置されているので、当然実際にはかなり狭くなる。通路も女性同士ならすれ違う事も出来るがマチルダでギリ、バーバラはアウト。そこにこっちの人基準の対人距離を足すと完全アウト、論外だ。

 バーバラはよくここに来ようと決意できたなと、ある意味感心する。

  

 ドアを開け片足だけ踏み入れた状態で停止していると、ふんわり系で可愛い女性店員さんと目が合う。少し困った表情を浮かべてこちらを伺うに留めているが開いたままのドアから街中の環境音が聞こえる為、既に先客として店内に居る数名の女性客の視線も私に集まってしまう。

 これはヤバイと発案者に撤退を進言しようと急いで後ろを振り返れば、有無を言わさぬ圧倒的な威圧を醸し出す微笑を貼り付けたバーバラが居た。我、これより死地に入る!


 振り返っていた体勢を店内に向け直したはいいが、正直もう可愛い店員さんの顔が見れない。俯き斜め下に視線を固定しながら店内に二歩目を入れると同時に、私は誰に言うとも知れず「すみません」という言葉を出していた。 


 それは店員さんに向けてなのか、店内の女性客達に向けてなのか、それともこの店に来てしまった事に対してなのか自分でもよく分からない。ただ全方向に向け謝罪したい心境だった。

 

 店内の床に三歩目を踏みだす時、私の後ろから大きい気配が続き店内が少しだけ騒めく。すみません。でも体格が大きいだけで優しい神聖術師です。

 さり気無く石鹸がメインで置かれている場所に足を進めるとドアが閉まる音が聞こえると同時に、今度は気のせいに出来ないくらいの声音で店内から驚愕し引きつった様な「ひえっ!?」という女性の声が上がった。しかも複数から。原因は分かっている。ドアが閉まったって事はヤツが店内に入ったという事。不審者連れて来て本当ごめんなさい。


 店内にいる女性全ての注目を集めているのが分かり、この上なく居た堪れない。一向に持ち上げる気にならない視線は下のまま早く選ばせて即刻出よう、その思いだけで目的の石鹸置き場に着く。だがこのせいで私は気付かなかった。

 シンと静まり返った店内に、耳慣れてきたマーティンの声が少し離れた所からゆったり広がる様に響いてきてやっと気付く。後ろに二人の気配が存在しない事に。


「ちびちゃん、ローザ系統の石鹸があったら持ってきてくれ」


 その言葉で慌てて目線を上げ振り返り、後方を見遣ればドアから少し奥に進み店内の真ん中の壁側にあるちょっと空いた隙間にバーバラとマチルダがピッタリとくっ付いて収まっていた。おい、待てや。

 お前ら何してんのと少し怒りを滲ませて睨めばバーバラが空気を読まず口を開く。


「あ、私はローレンとハカ系統のをお願いします」

「いやあのね、見れば分かると思うけど丁度ここ、他の人居ないよね。自分で選ぼ?」

 

 他の女性客の皆さまは不審者が恐ろしいのか店内の奥まった角に避難している現状を伝えつつ、即撤退できるよう効率を優先させる提案をする。駄目押しとばかりに反論を許さない重大な事実も付け加えた。


「それに私、こっちの文字読めないからね」


 そう言ってから石鹸の前に置かれている小さく可愛らしい紙に目を向けた。多分こっちの字で商品名や説明が書かれているのだろう。オネエさん達が書く字よりどこか丸みを帯びたその文字が女性らしさを感じさせて癒される。

 迷い人は標準装備らしい自動翻訳で会話こそ苦労せず喋る事は出来るが、この世界の文字は対象外なのかちゃんと勉強しないと身に付かない。この痒い所に手が届かない感じがどことなくお偉い人達の思惑が絡む薄暗さを表していて深く考えたら負けだ。


「お、お客様、宜しかったら、あの、石鹸、お選びしましょうか?」 


 怯えが混じる若い女性の声が私に掛けられ、顔を向ければ先程のふんわり系の店員さんだった。ただ私に向いていたマチルダとバーバラの視線も一緒に店員さんに向ってしまったらしく、店員さんの可愛らしい顔が可哀想なくらい恐怖に染まり、とっさに出たであろう悲鳴を接客精神で飲み込んだのが分かった。重ね重ね申し訳ない。


「是非、お願いします」 


 顔面にかたじけないと書く勢いで店員さんの好意に全力で甘えた。まず最初はバーバラリクエストのローレンとハカが含まれた石鹸を頼むと、そこまで数がないのか店内用の小さな買い物籠にサンプルの石鹸を数個入れて渡してくれた。

 次いでローザ系をお願いする。ローザは芳香が強い花で多くの種類があり、それに伴い香りも豊富だ。元の世界でいう薔薇の位置付けに近いかもしれない。

 勿論とても人気があるので石鹸の数も多く、店員さんが小さい籠を大きい物に替えるのを見なかった事にしてバーバラの元に向かう。


「ありがとうございます」


 今度は自然な優しさが感じられる笑顔でバーバラがお礼を口にし、籠を受け取ると香りを確認し始める。そこに暇そうにしているマチルダが余計な事を挟む。


「これ、全部身体用なのかい?」


 髪用は別けてあるのかと続けて疑問を私に寄越す。

 え、知んない。分かる訳ないじゃん、と答えれば会話が聞こえてたのか店員さんが慌てて「おおおお客様っ」と声を上げたので振り向けば店員さんの視線はガッチリ私に合わされ、全部身体用ですが髪に使用してもゴワつきは問題ない程度で気になるようでしたら同じ成分の入った香油がお勧めですとノンブレスで教えてくれた。もうなんて言って謝ればいいか私には分からないよ。


「香油があるんですか」


 嬉しそうに弾んだ声でバーバラが呟くと店内を見回す。お目当ての場所は丁度女性客が居ない場所だったので軽い足取りでバーバラが向かうと、珍しい事にマチルダが焦った声で「ちょっ、待ってくれ」とバーバラを追い、またピッタリとくっ付いた。今日のマチルダは引っ付き虫か。

 ご機嫌で香油を物色しているバーバラに買う石鹸を聞き、不審者が居るせいか大きな籠を持って近付くに近付けないといった体で佇む店員さんに声を掛ける。


「なんか本当、色々、申し訳ないです」

「いえっ! こちらこそ、あの、すみません。男性のお客様もいらっしゃる事は珍しくはないんですが、その」


 店員さんはその先は濁したが言いたい事は伝わった。アレですね、アレ。あのフードの怪しいヤツ。

 本当すみませんと再度の謝罪と購入する石鹸を店員さんに伝え、大きな籠を受け取る。ずっしりと重いそれを八つ当たり気味に勢いよく振り上げてマチルダに渡すが簡単に受け取られてしまった。チッ。


「それでこれはどこ用の石鹸だい?」

「うるさい石鹸ぶつけんぞ」


 文句は聞かないと言外に告げる。その大量に入れられた石鹸を店員さんに選別させる手間をこれ以上かけさせるわけにはいかないと強い意志を持って挑めば、後ろから今にも掻き消えそうなか細い声で店員さんが「それも先程の石鹸と同じですぅ」と答えてくれた。

 その接客精神にもう私は泣きそうだ。


 店員さんの説明が聞こえていた筈のマチルダは特に返事もせず、ふーんと気のない声を出すと石鹸を検め始め、気に入った石鹸を私に軽く投げて寄越してくる。流石にその失礼な態度に腹が立つし、他の女性客は未だ隅に寄ったきりなので堪らずマチルダに小声で提案した。


「ねえ、せめてフードだけでも取れば? 明らかに不審者じゃん」

「不審者? 魔術師の正装だと言ったはずだが」

「え、じゃあなんでこんななの。おかしいでしょ」

「普通はこんなものだろう?」

「やっぱそれじゃん、脱いだ方がいいよ」


 めっちゃ皆さん怯えてるし。男性客も来るらしい店でこれはおかしいって。なら何が原因かってコレでしょ、コレ。

 さあ早くマントを脱ぐかフードだけでも取れと目で訴えているとマチルダが首を傾げる。


「ん? ちょっと待ってくれ。ちびちゃん、会話が噛み合ってない」


 マチルダの言葉で私も「ん?」と声を溢しながら首を傾げた。何が?

 全く理解していない様子の私にマチルダは手にしていた石鹸を籠に戻すと、きちんと私に向き直り認識を一つずつ確認していく様に問いかける。

 

「まずこの正装は一般的に魔術師が日常で着ている、その認識はいいかい?」

 

 依頼仲介所で見かける魔術師も確かに着ているなと思い、頷く。頷いてから、一般的ならなんでこんな避けられてるの? という謎が発生する。その不可解さに困惑するとマチルダも分かっているのかただ一言発した。


「魔術師だから、さ」

「なんで魔術師だとこんな避けられるの?」


 謎の答えになっていないマチルダの返答にすぐ問い返すが、益々困惑する。訳が分からない。そこでフッと嫌な考えが思い浮かぶ、まさか差別? 魔術師って差別対象なの? とそこまで思考が加速する。自分のその考えを否定してもらいたくて慌てて二人を見上げれば、マチルダとバーバラは信じられないものを見る目で私を見下ろしていた。あ、ダメ。この目はダメ。


「ちびさん、その、魔術師についての説明は、どなたが?」


 バーバラの驚愕を隠し切れない声での問いに約二年前を思い出し「……キャサリンが」と事実を告げるとマチルダとバーバラは二人同時に天を仰いだ。やめて、本当やめて。もう説明ってワードで私の心はズタズタなの。


 天を仰いだままマチルダは、諦めが浮かんだ瞳だけを動かして私を見遣ると、心底気乗りしない声音で噛みしめるように訊ねてくる。


「一応、聞いておくが、キャサリンは、なんて言ったんだ?」


 訊ねられた私も心底答えたくない。


「あの二人は魔術師なんだけど、シャイで、人見知り、なの、って」


 もうマチルダとバーバラの顔が直視できなくて視線を店内に移せば、接客という概念が消失した顔をした店員さんと女性客の人達の驚愕によって見開かれた目が私に向けられていた。容赦なく突きつけられる事実が私の心を深く抉る。いっそ殺せ。

 しかし悪い事は続くものでバーバラから上がった切羽詰った声が更に追い打ちをかけた。


「待ってください。それは説明になっていません」


 そうだ、認めなくてはいけない。私は魔術師について一切説明を受けていない、と。

 そして君はいつも私に残酷な現実を付きつけてくるね、バーバラ。泣いてもいい?


「俺達の紹介にしてもシャイで人見知りって、全く当て嵌まらないじゃないか」


 もう、もうやめてマチルダ。真実の押し売りを即刻やめて。これ以上、私の無知を責めるのはやめて下さい。でも少し反論するなら、マチルダとアンジェリカは最初人見知りしてたじゃんと小さく溢せば、聞こえたのか至極真面目なマーティン100%な声で「当たり前だろ」と返された。絶対真顔で言ったぞ。マーティン怖い。


 アンジェリカは説明しなかったのか? と続けてマチルダは聞いてくるが、加入当時の私をアンジェリカとマチルダは得体の知れない物を見る目で見ていた。特にアンジェリカの人見知りは酷かった。

 そんな状態のアンジェリカが説明とか口を挟んでくれる筈ないじゃん、そう伝えればマチルダが黙った。どうやら二年前を思い出したようだ。 



「……バーバラ、簡単に説明して」


 修復不能な勢いで心が根元からボッキリと折れた私は、キャサリンの一切説明になっていないずさんな言葉に眉間に深い皺を寄せ額を抑えたままのバーバラに癒しと正しい説明を求めたが、マチルダはやっぱり黙っていなかった。


「目の前に魔術師が居るのに、神聖術師に魔術師のことを聞くっていうのかい?」


 今それを俺以外に訊くなんてとんでもない! とばかりな口調と同時に少し屈んできたマチルダから距離を取る為、一歩後ろに下がる。だから近いんだって! 今日のマチルダはパーソナルスペースが狂ってやがる!

 こんな調子のマチルダを相手にするのは疲れるだけだと早々に諦め、ホームに居る本日もちょっとプンプン度が高いもう一人の魔術師の名を出す。


「なら帰ってからアンジェリカに聞く」


 だからほら早く会計済まして帰ろう、石鹸を指差してそう伝えるがマチルダは顎に片手を当てて思案タイムに入った。人の話をちゃんと聞いて下さいお願いします。あと凄まじく嫌な予感がする。

 それが実現しないよう全力で回避する為にすぐさま行動に移す。バーバラに帰るから早く会計すませちゃってと強めに言えば、苦悩に染まったままのバーバラと若干放心状態だった店員さんが慌ただしく動き出した。


 バーバラが手早く必要な香油を取り、会計カウンターに置く。店員さんは取り置いていた石鹸と香油を素早く会計し紙袋に入れていく。私はそれを間に合え、間に合え、と心で思いながら、祈る心地で見ていた。


 店員さんのやり切った気持ちが伝わる笑顔と一緒に告げられた「お買い上げありがとうございます」という言葉と同時に今度は、私が手に持っていたマチルダの石鹸数個を急いでカウンターに置く。もうこれだけあればいいよ。すぐ飽きるんだし!

 すぐさま店員さんが販売品に取り換えてくれて、たった2、3個の石鹸はあっという間に紙袋に入る。私が代わりに代金を支払おうとポケットから硬貨を出そうとした瞬間、ゴトンと少しだけ鈍い音が片付いて広くなった筈のカウンターから響いた。恐る恐る視線を向ければ石鹸が置かれてる。 


 現実から目を背けたくて店員さんに目線を戻せば恐怖で色濃く染まった瞳が私の後ろを凝視していた。

 そして私の頭上から、その元凶の声が降ってくる。



「まだ選んでる途中なんだが」


 マチルダの含みある声と言われた言葉を理解した瞬間、今日だけで蓄積しては圧縮し我慢していた私の中の何かが爆発した。


 その衝動に逆らうことなく身を任せれば、私の身体は自然と頭部を一度前に倒すと、真後ろに居るだろう人物に向け勢いをつけた後頭部を全力で打ち付けていた。真後ろから苦しげな「う゛っ」という声が聞こえたが知ったこっちゃねえ!

 私から数歩下がった気配を感じ、マチルダの方へ向きを変え言い放つ。

 

「いい加減にしなよマチルダ! 空気読もうよ! もう本当今だけでいいから空気っ読めっ!!」


 喉ら辺を押さえて軽く咳込んでいるマチルダに構わず、言いたかった事をぶつける。マチルダが空いている方の掌を私に向け、待て、落ち着けと手で訴えるがそんなものを聞いてやる義理はない! テメーが話しを聞かないのになんで私が聞かなきゃならん!!


 せめて店内では迷惑になるからと堪えていた怒りは、爆発して何の枷もなくなった口から怒涛の勢いで飛び出していく。


「明らかに他のお客さんも迷惑してるのが見て分かんないの!? ここはさっさと帰るのが普通でしょうよ! よく分かんないけどマチルダが原因なんだよね!?」


 そこまで言ってバーバラに目を向けると、視線をさっと外され俯き加減に一言だけ説明をしてくれた。


「魔術師は女性が駄目なんです」


 ぱーどん? 何を言われたのか理解できない。

 もう一回と再度バーバラに問えば今度は具体的な説明が足された。


「家族と伴侶以外の女性は、近付くのを拒絶する位、駄目なんです」


 ここまで言われて理解し、吼えた。




「貴様なんでついてきやがった!! バーバラもなんで止めないの!!」


 前言をマチルダに叫びつつバーバラに文句を言えば、力の籠ったバーバラの瞳があらわになり、言って聞くと思いますか? と強く語り掛けてきた。即座にうん、無理だね! と態度を変えた私は悪くない。あとバーバラの目があんなに開いたの久々に見た。怖い。


 でもバーバラの瞳のおかげで若干冷静さを取り戻せた。急いで店員さんとお客さん達に騒がしくしたお詫びと謝罪をしようと、私が向き直るより先に笑い声がマチルダから上った。

 その軽快で愉し気な声に昨日の嫌な記憶が思い起こされつい警戒して視線を戻してしまうが、マチルダが笑いを収めてから続けた言葉は含みも何もない、素直な謝罪だった。


「すまない、からかい過ぎた」


 そう言ってあっさりとフードを後ろにずらして顔を出したマチルダは、どこか清々しさを感じさせる満面の笑顔を浮かべていた。


「その笑顔っ殴りたい!」

「奇遇ですね、ちびさんと同意見です」


 私とバーバラがそう思ってしまうのも仕方がないと思うんです。



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