第5話 必然と
で、ありがちではあるが、同居しているいとこの友達となると、
自然と会話も増えてくるわけで・・・
「お兄ちゃん、勉強見て下さい」
「ごめん。香子ちゃん、加奈の方が出来るよ」
「でも、加奈ちゃんは、お兄ちゃんは成績がトップクラスだったて」
「加奈がそういってたの?」
「はい」
俺は、ためいきをついた。
(加奈ちゃん、どこからその話を・・・)
「社会、特に歴史だけだったよ。トップクラスは?」
「それでいいです。私社会だけは苦手なので・・・」
「わかった。いいよ」
こうして、香子ちゃんの勉強(社会のみ)を、教える事になった。
それはいいのだが、俺が習った歴史とは、かなり違っている。
特に肖像画。
足利尊氏とか、武田信玄とか、西郷隆盛とか、完全に別人だ。
まあ、元々歴史は、フェイクも多いのだが・・・
香子ちゃんに教えるにあたり、図書館に通い詰めた。
今、学校で教えらている歴史を、予習していおいた。
基本的には、変わってない部分も多い。
でも、歴史とは実際に見たわけではないので、真面目にタイムマシンでも開発されない限り、正確な解明は、不可能だろう。
「お兄ちゃん、本能寺の変はどうしておこったのですか?」
香子ちゃんが、鋭い質問をしてくる。
俺の頃は単に、明智光秀の謀反と習ったが、今は違うらしい。
嘘は教えられないし、今明確とされているのは、良く知らない。
学生時代は好きだった歴史も、今は厄介だ。
だからこそ、面白いのだが、昔の事はつっこむべきではないかもしれない。
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