灼熱の光よ

我が毒よ


誰もが飲まぬそれを

飲み干せと言うのなら

杯を掲げ、飲み干そう



もしそれを誰もが飲んでいるというのなら

決して私がそれを飲むことはないだろう








蜃気楼



光が焼き尽くすかのように降り注ぐ

彼が砂漠を歩いているというのに


砂が吹き付けている

彼の目を削るために


海は涸れ、湖は砂に埋もれた

彼には水が必要だというのに


駱駝が倒れ伏している

彼の喉を潤したために


彼は砂を蹴りあげた

砂は彼に襲いかかる


彼は砂の上に倒れた


そして砂が積もり、彼を飲み込んでいった


その砂漠は、どこまでも広がっている



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