詩
毒
灼熱の光よ
我が毒よ
誰もが飲まぬそれを
飲み干せと言うのなら
杯を掲げ、飲み干そう
もしそれを誰もが飲んでいるというのなら
決して私がそれを飲むことはないだろう
蜃気楼
光が焼き尽くすかのように降り注ぐ
彼が砂漠を歩いているというのに
砂が吹き付けている
彼の目を削るために
海は涸れ、湖は砂に埋もれた
彼には水が必要だというのに
駱駝が倒れ伏している
彼の喉を潤したために
彼は砂を蹴りあげた
砂は彼に襲いかかる
彼は砂の上に倒れた
そして砂が積もり、彼を飲み込んでいった
その砂漠は、どこまでも広がっている
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