自転車 ー エッセイ

自転車と電車


長らく、地下鉄に乗っていない。

最近はずっと自転車に乗っている。

目的地、何年も通って、余分に何年も通っている目的地。

半年で50万円吸い取られるあの金の亡者!

忌々しいあの目的地にまで自転車で通っている。

理由は、金の節約と、時間の短縮だ。

その代償として疲労を取得するわけだ。


自分は人間が嫌いだ。

いつの間にかそうなった。理由など知らない。

だから、人混みの中に行くと自動的に傷害する思考が沸き立ってくる。つまり、多分なストレスが降りかかってくるということだ。


だから、電車に乗っていると昔から大変苛立った。

電車にももう7年は乗っていたので、もう勘弁願いたかった。

名古屋市にこれだけ金を投入しているというのに、リベートが少なすぎるぜ。俺が政治家だったらとっくに大学と地下鉄からリベートを貰っている。

だから自分は自転車に乗っている。


自転車がもたらしてくれる物、それは肉体的疲労、金銭、それに加えて街を移動できることだ。

カネがないのに腹が減って仕方ない。喉が渇いて仕方が無い。寒い、暑い。

自転車が揺れて、ドランク気味の脳に振動が来るし、自転車も傷むし、俺の腰もイカれそうになる。

まぁそれはいいだろう。

利点について話をしよう。


街を移動できること、つまり電車と比べて狭い範囲ではあるが、いろいろな場所に行けることだ。

普段名古屋駅のあたりをぶらついている自分は、名古屋市の中心から北部、東部西部まで自由に移動できる。

もちろん電車のが効率がいいし疲労がないんだけども。


名古屋市の景色は、基本的に面白くない。

観光客にお勧めできない都市の内の一つ、それもトップ候補をひた走る魔窟であるわが街は、そういうものである。

名古屋市を楽しむには、車が必要である。

豊田の陰謀によって、名古屋市はロサンゼルスのように車重点の都市である。

車がないものに人権無し!

そして我が家は車を失った!


とはいえ、地下鉄は世界最悪の景観を誇るので、自転車はそれに比べると救いがある。

自分が名古屋で行ったことのある場所、それは基本的に地下鉄の路線沿いだ。

我らが街は、全て地下鉄がカバーしているのである!

とはいえ外側の環状線がないので時間がゴミみたいにかかる。勘弁してくれ。


西区の路線沿いは、基本的に寂れている。おまけに景観も悪い。

北区の路線沿いは、西区と同じだ。だが景観は少しマシだ。

東部は人権がある。落ち着いた発展具合の都市と、最も優れた景観を持つ。

南東は田舎だ。

南部はあまり発展していないし、より車道がでかく、工業地帯だ。


つまり、まともに楽しもうと思うと、中心部か東部に行くしかない。

中心部は、まぁ三大都市の末席という感じだ。

たぶん半年で飽きるだろう。

飲み屋が好きな奴以外に人権なし。

自分は酒も飲まないしカネもないので人権無し。

というよりこの世界の娯楽はほとんど健常者に向けて作ってあるのでオタクは引きこもるしかないのである。


中心部と言っても複数個ある。栄~久屋大通、これに加えるなら丸の内とか伏見とかのガチ中心部、西部の名古屋駅、南部の大須、最南端の金山、北東の千種今池の5地区に分けられるとも言える。



飲み屋好きの兄ちゃんは栄に行けばいい。治安がゴミ。犯罪率日本トップ地区である。新宿より普通に治安悪い。たぶん歌舞伎町よりはさすがに犯罪率はマシだけど体感治安は歌舞伎町より悪い。


大須は、ファッションと食べ物とオタクコンテンツがある。

ファッションに街区を占領されているのはオタクとして遺憾であるが、まぁ仕方ない。


名駅は、金持ちは名駅表や名駅上で食ってればいい。食い物以外はない。

裏は学生達の庭だ。オタクショップの数はまぁ一番多いけど。


金山は、アスナル金山以外何もないが、タダでも喜んで遊べる。ストリートパフォーマー達が永遠にいるからだ。それに、ライブ会場もあって、誰かが結構ライブしているらしい。

大道芸人を見てるだけで時間がつぶせる。


千種今池は、まぁこの中では一番発展していないが、周辺部よりはそこそこ発展している。ここは東部の都市圏に属しているようにも見える。


東部は、金持ちの地区だ。所詮名古屋の金持ちの地区なので、大阪や東京の金持ち地区に比べると全然たいしたことない。

全体的に地価が高いのである。

落ち着いた街で、洒落た雰囲気がある。つまり、instagram映えする場所が多いと言うことだ。




なんかめんどくさくなったので終わります。閉廷!終わり!

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