第35話 トーニとアルキ
ここはどこだ・・・。
地下牢か。
俺は捕虜になったのか。
アルキ「目が覚めたか。」
トーニ「うわあ。悪魔。」
アルキ「お前、食いたい。でもだめ。でも、食いたい。うまそう。」
トーニ「う、う、ウワァ!やめろ!うまくないぞ俺は!ほら、おしっこをばらまいてるくらいだ!」
アルキ「私はお前の脳が食いたい。うまそうだ。」
トーニ「ま、ま、ま。待て。捕虜を殺しちゃダメだろ。」
マーク13世「プルガはこちらに全面戦争を仕掛けるつもりじゃぞ。そなたの命は捨てよった。」
トーニ「なんだと・・・。とすると、北に俺の帰る場所はないのか・・・。」
マーク13世「悔いがあるなら、生かしておくが。もう生きることを放棄したなら、アルキ殿に献上するつもりじゃ。」
トーニ「平和になったらな・・・。狼の動物園を開くって。小さい頃ウルミってやつと誓ったんだ。それでも平和にならなかった。親父は奪うことと殺すことしか考えてないんだ。」
マーク13世「ふむ・・・。よし。アルキ殿、こいつを生かしておいてくれ。」
アルキ「ヒゲのいうことは聞くぞ。わかった。」
トーニ「ありがとう・・・。そうだ。マンモスの肉が北西の建物に貯蔵してある。それをやるからよ、アルキ。」
アルキ「マンモス!?よし、今すぐ行くぞ。王冠のじじい、ついでに北の国を滅ぼしてくるよ。」
マーク13世「わかった。実は女王から連絡があってな。男どもは皆殺しにして良いとな。ウルミという少女と狼を亡命させてくれと。それから北の女は東に移るから、その後、東と交易してくれとな。話せる女王でよかったわい。」
トーニ「さて・・・。」
アルキ「なんで、パンツいっちょになったんだ。頭のネジが外れたか。それに絵が描いてあるぞ。」
マーク13世「むう、お主。なるほど。もとよりこちらに亡命する気じゃったか。」
トーニ「親父には悪いが、ケリは俺がつけるぜ。アルキも手伝ってくれ。なにぶん、兵士は向こうは多いからな。喰ってもいいぜ。」
アルキ「涎が止まらん。パンもいいが、やはり脳みそだ。」
ヘルク「では、参りましょうか。」
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