第32話 トーニ

トーニ


トーニ「よし、アイスドラゴンと狼4匹で西の国を攻めるぞ。」

アイスドラゴン♀「えー、やだなぁ西にとっても強い力を持ってるのが二人いるのよ?もう戦争なんてやめればいいじゃない。」

トーニ「そうもいかんのだ。あの宝石さえ手に入れば、民も凍死せず、餓死もへる。何としても手に入れねば。」

狼「小さくなると王子っぽいですね。トーニ様」

狼「洋服着てるとツマンネ。」

狼「腹減った。」

狼「はっはっは。」

トーニ「さ、西へ向かうぞ。その二人ってのがきになるが。おそらく一人は兵士を喰ったやつだろう。」


一行は西へ向かった。


---


アルキ「うがあああああ!!!!!」

トーニ「!?」

狼「!?」


狼たちの首が全て吹き飛んだ。

アイスドラゴン♀「ま、まずい。」


アルキ「でかいトカゲだな。」

アイスドラゴンが切り刻まれた。


アルキ「ん、しまった。捕まえるんだった。あ、でも人間じゃないからいいか。食べよう。」


トーニ「な、なんだこいつ・・・。狼と竜を喰ってる・・・。」


アルキ「竜はうまいな・・・。ちょっと硬いけど。脳みそは結構大きい。うまうま。」


あっという間に全滅された。なにで攻撃したのかすら、見えなかった。

目の前で、僕は竜と狼が喰われる姿を見ていた。

赤い少女が全身を血だらけにして、一心不乱に肉を食べている。

狼の肉を食べ、竜の脳みそを啜っている。

その姿はまさに、悪魔。

僕はただの咆哮で戦意が薄れてしまった。


アルキ「うむむ、こうやって空を飛ぶのか。」

すると、少女には竜の羽が生えてた。

こいつはやばい。西の国はこんな兵器を持っていたのか。


アルキ「うむうむ。よし。お前は持って帰るぞ。」


僕は全く、動けなかった。その背後に巨大な馬がいることを認識した時には、僕は少女に足を引っ張られていた。


ヘルク「あら、もうすでに。」

アルキ「おう、なんか動かないぞ、こいつ。」

ヘルク「アルキ様、お手柄です。その羽いいですね。」

アルキ「うむ。よし、王都まで競争だ。ヘルク。」

ヘルク「はっ!」

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