第31話 西の国 王都バルティア

王都バルティア


西の兵士「マーク様、クールガ様がまもなくこちらに到着すると通信がありました。」

マーク13世「おお、そうか。わかった。ご苦労であった。そうじゃ、この金貨を持っていけ。お主この間子供が生まれたじゃろ。その子のお祝いじゃ。」

西の兵士「は、はい。ありがとうございます!」


サリタはそろそろ東に着く頃か・・・。

しかし、北の国が静かになったのう。何かの前触れだろうか・・・。クールガ殿もそれを感じたのだろう・・・。今やルクシアも出払っておるし、民のため、降伏も視野に入れんとな・・・。


西の兵士「マ、マ、マーク様、失礼ですが、入り口まで来てください!すごいですよ!」

マーク13世「む?」


マークは王都の入り口に駆け足で向かった。

目の前には巨大な馬がいた。その上には少女とクールガが乗っていた。


クールガ「おーい、マークー。久しぶりー。」

アルキ「がおー!」

ヘルク「初めまして。」


マーク13世「へ、へ、ヘルク!?うあああああかっけえええええ乗りてえええええ!」


ヘルク「ああ、うれしき言葉!王に乗られるとは!馬糞が出そう!」

ヘルクは喜びのあまり、小さな馬糞をした。


マーク13世「な、なんと!立派な馬糞じゃ!」

ヘルク「なんだか、王様に見られるのは恥ずかしい・・・。」

西の兵「王様の馬好きは民の間でも有名だからな・・・。すごい喜びようだ。」


その馬糞はダイヤモンドで出来ていた。


クールガ「むむ、よしこのダイヤで王冠を作ってやろう。」

クールガは馬糞の掴み、王冠をイメージした。

瞬く間に光り輝く王冠が出来た。


マーク13世「おお!なんと神々しい。国宝にしよう。」

クールガ「それから、この資材で民が住める王都を作りたいのじゃが。」

マーク13世「ふむ。ならばここから少し南に行った広大な土地がある。そこも地盤が石じゃから、良い土台だと思うぞ。私は民に引っ越すように、伝えよう。」

クールガ「一日もあれば、できるから、すぐ出してええぞ。それからこの少女は兵士じゃ。」

アルキ「兵士じゃないぞ。私はアルキだ。」


マーク13世「むむ?娘か?」

クールガ「似たようなもんじゃ。強いぞ。これなら形成逆転じゃ!」

マーク13世「ふむ。北の兵もなにやら不穏な動きがあっての。早速北へ向かってくれ。」

アルキ「北の兵は喰ってもいいのか?」

クールガ「人間よりパンのがええじゃろ。」

アルキ「それもそうだな。よし。北の兵を捕まえて、ここに持ってくるぞ!」

ヘルク「では、私も資材を運んだら、アルキ様を追いましょう。」


マーク13世「よし!さぁ、反撃じゃ!」

西の兵「はっ!」

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