第30話 アルキと老人2

アルキ


アルキ「じじい、世界はすごいな。色々わかったぞ。」

クールガ「おお、読み終わったか。何が一番面白かったかの。」

アルキ「パンについての本が面白かったぞ。」

クールガ「パンか・・・。ええのお。」


アルキは石を加工して、パン製造機を作った。

アルキ「じじいの石の魔術を使えば、ここまで小さくなるぞ。これを王様に売って、お金にしよう。そのお金は貧しい人を減らすために使うんだぞ。」

クールガ「すっかり、サリタ様の考えに感化されておるな。ええことじゃ。あとでヘルクと王都へ行くか。王様にも献上品を納品できそうじゃし。」


アルキ「うむ。それから、葉っぱも欲しいな。それがあれば、もっと美味しいパンが作れそうだ。」

クールガ「葉っぱか。そういえば、東の国は良質な葉っぱが取れるとサリタ様が行っておったな。今頃ついてるだろうか。」

アルキ「そうなのか?私は北西で生まれたから、まだ世界がどのくらい広いかは見ていないな。」

クールガ「用事が済んだら、ヘルクと旅に行くのがええな。可愛い子には旅をさせろとな。」


アルキ「旅か・・・。いいな。」


ヘルク「ただいま戻りました。」

クールガ「おお、ヘルク。おかえり。」

アルキ「おかえり。なんかムキムキになってるぞヘルク。」


ヘルク「実は・・・。霊峰を食べてきまして。ものすごい馬糞が出そうなんで、慌てて帰ってきました。」

クールガ「なんと!あの霊峰を登れたのか。」

ヘルク「はい・・・。あ、出そう。」

アルキ「馬糞か!」


巨大な雷のような音を発しながら、ヘルクは巨大な馬糞を出した。

その巨大さはまるで王宮のようだった。


アルキ「でけえ!!!それに、少し水っぽいぞ!」

ヘルク「ふう・・・。スッキリした。水っぽいのは霊峰に湧いていた水のせいでしょうか。」

クールガ「よし、これを献上品にしよう。この資材でもう一つ王都を作ってやろう。マークの奴も民の為の王宮が欲しいと行ってたおったからの。よし!出かけるぞ!」


ヘルク「お出かけ!なんと、ぜひ私に跨ってください。石とパンだけでは味気ないですから。」

アルキ「お出かけだー!うおー!」


一向は王都へ向かった。

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