第15話 ウルミとトーニ

ウルミ


ウルミ「どのくらいで着く?」

狼「はい。後5分ほどですね。」

『狼 ウルミの部隊の狼。実はトーニが主人なのだが、なぜかウルミに懐いている。』

ウルミ「いい速度だわ。」

狼「ありがとうございます。ウルミ様。しかし、トーニ様、本当にマンモスを仕留めたのですかね?」

ウルミ「多分ね・・・。御伽噺の世界の話だと思ってたけど。もし、現れたなら、倒せるならトーニだけよ。」

狼「そうですね・・・。ただ、あの滑稽な姿はなんとも。プクク。」

ウルミ「ま、待って、笑わせないで。プププ。」


トーニ「えっくしょい!!!!あぁあああ寒いいい。誰か噂してるのか・・・。狼部隊が来るなら。助かる。後5分だろうなー。にしても、うまそうだなぁこのマンモス。ちょっと食べてみるか。」


トーニは、マンモスの肉を剥ぎ取り、食べた。

瞬間、体に血が巡ってきた。


トーニ「あれ?んん?なんか呪絵ジュエが増えたぞ・・・。気のせいか??」


『トーニの呪絵 食べた獣の特徴を吸収する。3体まで選べる。今回は巨大化を吸収した。食べないとわからないので、非常に使い勝手が悪い。』


トーニ「使ってみるか・・・。」


ズぼぼぼぼ・・・。


トーニ「え?」


なお、トーニの能力は使ってみないとわからない。しかも戻るまで3日かかる。


トーニ「あ、あれえ・・・。なんかだんだん目線が・・・。」


ウルミ「そろそろ、ポイントだな。」

狼「はい。」


トーニ「お!ウルミー!」

ウルミ「トーニ!ってでかああ!!!」

狼「ぷはははは!!でかいご主人様だ!!!!だせえ!!!」

トーニ「お前ら、わらうなー!てか戻れねえんだよーー!!うわああああ。」

狼「その体だと、おしっこもたくさん出るんですかね。」

トーニ「あぁ、どうだろ。ちょっと試してみ・・・。」

ウルミ「やめて!!!」


トーニ「はい・・・。とまぁ、冗談はさておき。これじゃ北の国に帰れないから、このまま西の国へ進軍するよ。」

ウルミ「そうか。ならこのマンモスは民に振る舞おう。」

狼「プクク。」

トーニ「頼んだぞ!狼ども!いつまで笑っておる!」

狼「は・・・。失礼しました。プクク。ブハッ!だめだ!ご主人様面白すぎる!!!だって下着だけの巨人てwwwwwテラワロスwwwwwだっさwwwっw。」

ウルミ「ちょ、ちょっと待ってよ。私我慢してたのに、ぶははは!」


トーニ「ああああああ!王子の威厳がああああああ!!」

狼「今度おしっこするの見せてください。滝のように出そうですよね。虹が見えるかもしれません。」

トーニ「おお、そうだな。狼と王子の約束だ。なんか尿で虹がかかるっていいな。」


ウルミ「あぁ・・・もう・・・。汚い・・・。」

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