第14話「また晴れた日に」
歩道橋から、海が見える。
冬は晴れていると、向こう岸の島がきれいに見える日が多い。
だから、一年の中で冬が一番好きだ。
今日は、春樹と晴れの日に会うという約束をした昨日よりも
さらに清々しい、快晴の日だ。
私の足取りは、自然と軽やかで、
テンポよく1段抜かしをして歩道橋をかけ上がる。
「おはよ」
穏やかな春樹の声がした。
「おはよう」
そう挨拶を返すと、私も穏やかな気持ちになった。
しばらくの間、無言のまま
ポカポカの日差しが二人を照らした。
春樹「じゃ、俺今日、そろそろ行くわ」
私 「うん。また晴れた日に」
春樹「おう。晴れた日に」
お互いに手を軽く振って、
歩道橋をかけ降りていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます