7ー1 最後の七不思議……最後?

さて、最後の七不思議だが……その前にテストだ!

すっかり七不思議に集中してたから忘れてたが、来週からテストじゃん!

基本は一夜漬け派だけど、ノートを見返すくらいは事前にしてる俺

現在ピンチです!!

……赤点取ったりしたら神崎さんと夏休みに遊べない!!

赤点回避の為に最低限勉強しないと……


神崎さんって授業中も大体寝てるけど、成績悪いって話し聞かないんだよなぁ

あ……いいこと思いついた!!

神崎さんとテスト勉強しよう!

早速、声をかけてみよっと!

俺「神崎さん!一緒にテスト勉強しよ!」

蓮「え?テスト勉強?何で?」

俺「今回勉強全然できてなくて、よければ一緒に勉強できたらなぁって」

蓮「そう、大変ね。加藤さん達と勉強したら?誘われてたでしょ?」

俺「え?いや、俺は神崎さんと」

蓮「私勉強しなくても困らないの」

俺「俺に勉強教えてください」

蓮「教えるの得意じゃないの」

俺「じゃあ一緒にいるだけでいいから!」

蓮「寝てても?」

俺「寝ててもいいから!」

蓮「それなら私いらなくない?」

俺「居てくれるだけで違うんだよ」

蓮「よくわからないわ」

俺「じゃ、じゃあ!テスト終わったらなんでも言うこと聞く!これでどう?」

蓮「なんでも?」

俺「あ、でも七不思議と神崎さんは諦めないよ」

蓮「なんでもじゃないじゃない」

俺「それ以外なら……」

蓮「はぁ、ならテスト終わったら質問に答えてもらうからね」

俺「俺に答えられることなら……でも、あんまり恥ずかしい質問は……」

蓮「そんなのしない」

俺「ありがと!よーし、何処で勉強しよっか」

蓮「いい場所があるわ」

俺「どこ?」

蓮「放課後までお楽しみ」

俺「放課後案内してくれるってこと?」

蓮「そう」

俺「オーケー!それじゃ、よろしくね」


なんて会話したのが昼休み

そして放課後になると……

蓮「行くわよ」

俺「ああ。どこだろなぁ」

神崎さんに案内されて向かった先は……部活棟、その一室

今は使われてない小部屋だった

元々準備室か物置だったのか雑多な物が溢れていた

蓮「ここね、お気に入りの場所だったの」

俺「へー、そうなんだ」

それだけ言うとパイプ椅子に座って折り畳める長机に突っ伏して眠ってしまった

取り敢えず空いてる椅子に座って勉強道具を取り出す

さて、何から手を付けようか……

一日目は……数学と英語か

数学から始めようっと

えーっと、これは……公式の暗記かぁ、暗記苦手なんだよなぁ……


カキカキカキカキカキカキカキカキカキカキ……

カキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキ……

カキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキ……

俺「ふぅ……公式の使い方はこんな感じか」

蓮「どう?順調?」

俺「うおっ!?起きてたの?」

蓮「ええ、カリカリうるさくて」

俺「あ、ごめん」

蓮「うそよ、そんなの。それより順調なの?」

俺「今、数学やってる所だけど……公式の暗記が苦手でさ」

蓮「そう」

俺「神崎さんはいつもどうやって覚えてるの?」

蓮「ゆっくり時間をかけて」

俺「やっぱり普段から勉強してるのか……」

いや、いっつも授業中寝てんじゃん!

もしかして、睡眠学習的なものか!?

俺「俺にもできればな……」

蓮「普通の人にはできないよ」

俺「ま、そうだよな。さて、次は英語っと」

蓮「ふわぁー……もう一寝入りしよ……」

神崎さんはまた夢の世界に旅立った


さてと

英語は数学以上に苦手なんだよなぁ……

ぶっちゃけ英語なんて普段使わないんだよな

外国人の知り合いとかいないし、できる気もしない

あんなコミュ力高そうなやつらと仲良くなんてできそうもない

そういうのは陽キャ達の管轄だっての……

なんてくだらない思考をしながら教科書とにらめっこする

ダメだ……さっぱりわからん!

英語は覚える事多すぎなんだよ!文法だの単語だの進行形だのと!

なんとかギリギリ赤点回避できれば問題ないんだし、ヤマ張ってみるか

ハズレたらその時はその時だな!


テキトーに教科書とノートを読んでテスト勉強終了〜〜〜!!


あとは明後日からのテストの内容次第だな!

蓮「終わったの?」

俺「ああ、一応な」

蓮「それじゃ帰りましょ」

俺「そうだな」


テスト一日目〜朝〜

俺「うっし、一夜漬けの記憶どこまで通用するか、勝負!」




テスト最終日〜後〜

俺「燃え尽きたぜ、真っ白にな……」

ははは、さよなら!俺の夏休み!!


蓮「テストどうだったの?」

俺「あ、神崎さん……聞かないでくれ」

蓮「そう……それはそうと、この後時間ある?」

俺「うん?まぁ、特になにもないからあるよ」

蓮「それじゃ、少し付き合って」

俺「付き合って!?」

蓮「場所は……開かずの教室でいいかな」

俺「まさか、告白!?」

蓮「大事な話があるの、最後の七不思議について」

俺「あ〜、了解。それじゃ、行こうか」

蓮「そうね」


七不思議についての大事な話ってなんだろ?

まさか、また調査はお終いって話じゃないよな?

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