1ー5 開かずの教室 後日談

俺は一週間の停学から復帰して登校する

久しぶりの教室か……

俺の停学についてどんな説明がされてるんだろう……

かなり行きづらい……どうしよう……帰りたい……

でも、神崎さんには会いたい……

ええい!ままよ!!

ガラガラっと2年A組のドアを開ける

するとみんなの視線がコッチに一瞬集まる

う゛っ

居た堪れない……

すると、視線の集まる俺の元に救いの女神がやってきた

蓮「おはよ」

俺「お、おう、おはよ」

蓮「着いてきて」

俺は神崎さんに後を追い教室から出る


しばらく無言で廊下を歩く

俺「えっと、どこ行くんだ?」

蓮「元開かずの教室」

俺「いいのか?」

蓮「大丈夫、人払いはしてある」

人払い!?

それから元開かずの教室までずっと無言だった

俺が停学の間何があったのか、気になるけど……聞ける雰囲気じゃないな


そして元開かずの教室に到着した

そこは俺が壊したせいでドアがなく四角い穴になっていた

神崎さんは中には入らず立ち止まる

蓮「ここでコレを見つけたの」

そう言って折りたたまれた紙を見せる

随分と古そうだな

蓮「見て」

手渡された紙を広げ中を見る


角国学園の七不思議

1夜の音楽室で鳴るピアノ

2踊る人 模 

3無人の  室

4踊り場の  せ鏡

5体育館 怪音

7開か  教室


俺「これって……」

蓮「そう、この学園の七不思議一覧」

俺「誰がこんなものを」

蓮「この教室に最後に入った人」

俺「まさか」

蓮「そう、多分自殺した女生徒だと思う」

俺「どう、するんだ?」

蓮「全部、調べる」

俺「そっか」

蓮「でも君はここまで」

俺「はぁ?なんで?」

蓮「七不思議は全部を知れば不幸になる」

俺「不幸上等!俺は手伝うからな」

蓮「そう……わかった。なら後で文句言わないでね」

俺「言わねぇよ」

神崎さんが手を差し出す

握手か!?手汗拭いてっと!

俺が手を握ろうとすると勢いよく手を引っ込める

蓮「違う……そのメモ返して」

俺「あ、はい」

ですよねー


これから俺達はこの学園にある七不思議を全て解明する!!

蓮「それと、教室では話しかけないでね」


どうやら、神崎蓮を攻略するのはまだまだ時間がかかりそうだ

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