第23話 王姥(オウボ)
「『
まだ幼さの残る顔立ち、身長は150cmに満たない小柄な少女は白い着物を纏い和室に座っていた。
『
「
『
細身の体躯、長い手足に長い髪、見た目は『
やはり小柄な
「
『
「はい、
「『
「デカンはすでに役目を終えています…最後のデカンが産まれた今、これ以上増やす必要はありません」
冷ややかな眼差し、歳にそぐわぬ威圧感を持った言葉、見た目と裏腹に、瞳だけがやけに年老いたように見える『
3人がヘリで空港へ向かって2時間後…ロス支局ビルは何者かに爆破され倒壊した。
「生き残ったデカンは…
『
「
無機質なマシンボイスが淡々と読み上げる様に答える。
「
『
(なぜこんなことを…)
自分達は用済み。
そんなことを考えずにはいられない。
(こんな少女の気分で…ワタシは?)
チャーター機の2階に『命』だけ残し、
互いに少し離れた席に座り、しばし無言の時間が流れる、話しかけたのは
「ねぇ
「
「えぇ…」
「死んだとは思えない」
「思いたくない?」
「……
「そう…そうね」
(空から見ると虹は丸く見えるのね…)
到着した国『日本』
「これからはメイン機能を、この国に移します…フロフキの独占…そして妖魔、願わくば妖戒の捕獲を最優先機能として行動してくださいね」
『
マルティノが聞き返した。
「『
言いかけた言葉を遮るように『
「デカンは完成されています、彼がいれば問題ありません…ARKのほうも…彼に対応させます」
「……私たちは…私たちはどうなるのでしょうか?」
冷ややかな眼差しを
「何も…何も心配することはありませんよ
優しい口調…恐ろしく冷ややかで鋭い視線は、とても少女のソレではない。
(何も…心配いらない…)
黙って聞いていた
(何も心配いらない…の…もう何の価値もないから?)
(最後のデカン…12星座を冠に持つ12番目『
新しいオフィスビルに用意された部屋へ戻って冷静に考えられるようになった
自らの肢体を鏡に映し言い聞かせるように
「だったら…許さない…」
長い指、紫の爪を鑑越しに見つめる視線は……
瞳の奥に決意の光…負の光宿す
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