第2話 Landing

俺の名はバーンズ。

アメリカ軍海兵隊の二等兵として、ジャップどもが潜むこの「クスク島」に上陸する。


まあ別にジャップに恨みがあるわけではない。ただ俺の町の奴らが全員軍に入りやがったから仕方なく、だ。


俺がまだ船の中にいる頃、あの島には砲弾の雨が降っていた。

あんな小さな島のためにわざわざ艦隊と空母まで引っ張ってきやがった。

ジャップはそんなに脅威なのか?

あんな猿どもだ、俺たちが上陸すればあんな島、3日たらずで落ちるだろう。


まあそういうわけで俺はいま上陸用舟艇に乗り込んであの島に向かってる。

ジャップどもはまだ一発も撃ってきていない。


「Maybe Japs are fucking dead.」


だれかが言った。俺も賛成だ。あんな砲撃の中を生き延びれるやつなんかいない。


もうすぐ最初の船が上陸する。案外あっけなかったな。


その時だった。いきなり轟音が響いたかと思うと大量の光の玉が俺たちに向かって飛んできた。

目を開けると前の船から火があがってるのが見えた。


「30 seconds!」


クソ!あの中に突っ込めっていうのか!

いいさ、やってやる!ジャップどもを皆殺しにしてその血でこの島を染めてやる!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る