第4話 「俺アン」に出てくる乗り物

 此処では「俺アン」に出てくる乗り物を紹介します。


 まず、正蔵の乗っている原付です。

 これはホンダディオSR、カラーはシルバー。1990年ごろのモデルでAF35。荷台とカゴ付き。一応ノーマルなんだが、フレーム以外ほとんど非純正部品で構成されていて、なんだかよく分からなくなっている車両。2ストでフロントにディスクブレーキがついている生意気なモデル。正蔵がピカールで一生懸命磨いているので錆は少なく結構綺麗です。

 次はむつみ基地で拝借したNinjaですね。これはGPZ900RでA12、1999年モデルのライムグリーンです。陸自の牧野士長が所有している車両。この型からフロントブレーキは6ポットになっています。マレーシア仕様でスピードメーターは270km/hまで刻んでありますよ。とにかく大事に手入れされている車両で大変綺麗です。改造しているのはトップブリッジとバーハンドルのみ。フルカウルとノーマルの重厚な排気音が素敵です。

 

 次は笠山からむつみ基地へ向かったときに使ったマイクロバス。

 これは、ホテルと一緒に買い取った車両ですが、あまり使用されておらず外装は錆だらけで所々穴が開いているという代物。現在は車庫保管されていて、綾瀬重工修理部萩出張所の手厚い整備が施されている。エンジンやサスペンション関係、ブレーキ関係は完璧なのだが、外装は手が付けられていない。

 三菱ローザの2000年ごろのモデルでしょう。KK-BE6系ロングボディ。ベージュの落ち着いたカラー。元のホテル名が大きく書かれています。


 椿さんや夏美さんが運転していた乗用車がカローラEV、カラーはスーパーホワイト系の何か。未来に普通に走っている電気自動車。車体はトヨタだがパワープラントは綾瀬重工製という設定。綾瀬重工は自動車は作っていないが電気自動車用のパワープラントは製造しています。型式はEVE200系とかかな?

 自動運転で映画を見ながら通勤できます(オプション)が売りのファミリーセダン。映画はフロントガラスに投影されます。作中では、インターネット上の情報を助手席側に投影していました。

 最初はこのカローラでドライブしている時に衛星高度からビーム砲で撃たれるわレールガンで撃たれるわでてんやわんやなストーリーがあったのだけれども、レールガンの初速を計算していたら自動車に対しては当てるの難しいという結果になってボツになりましたよ。詳しくは別に書こうと思いますが、高度100㎞から初速が10㎞/sで撃ったとしても10秒位かかるんですよね。もうちょっと高い所にいないと迎撃ミサイルで撃ち落とされますから高度400㎞位(国際宇宙ステーションとかの高度)からだとすると何秒かかりますかね。初速を20km/sに上げたらどうでしょうか。それでも走行中の自動車を仕留めるには着弾まで時間がかかり過ぎるわけです。誘導弾にしないとダメですね。そうそう、緊急脱出の際のシークエンスとかいい感じだったんだけど、どこか使えないかなとか思っています。

 そういえば作中でレールガンに撃たれた艦艇がありました。はい、護衛艦いづもです。分類上はヘリコプター搭載護衛艦DDHとなってますけど、見た目は空母だよね。これが大改装されて固定翼機発艦可能の軽空母になったという設定。艦首部分を大改造してスキージャンプ台を設置し、F35C及びその他の艦載機が発艦可能となっています。

 DDHは対潜哨戒が重要な任務でありますから、艦首にソナーが備え付けてあるのでスキージャンプ台を設置するのは不可能との意見がありますが、じゃあソナーを取っ払えばいいじゃんって事で空母になりました。

 残念な事に、綾瀬重工製の艦載機“叢雲”搭載前に撃沈されてしまいましたね。これでいづも型二番艦“かが”が空母へと改装されるのかと思いきや、凍結されていたゆうなぎ型空母三番艦“せきらん”の建造が決定されてしまったのでした。

 このゆうなぎ型空母はいわゆる軽空母です。イギリスの新型軽空母“クイーンエリザベス級”を参考に開発されました。全長約300m、排水量7万トン、叢雲が約30機搭載できます。“ゆうなぎ”と“あさなぎ”の二隻が就役中ですね。


 今回はこの位で。


 次回は当時の車社会についてと、国際情勢とかの話にします。自衛隊の装備について、戦車、戦闘機、岩国基地の米海兵隊戦闘機、パワードスーツ、没になったレーザー衛星とレールガン装備の地上攻撃衛星ゴルディアスとかの話はその次です。アルマ星間連合の宇宙軍装備はさらに次になります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る