第15話 ここは何処? 私は誰? (5)

 だから儂自身は本当に不味い段階まできているから、『何とかせんといかん! 』と、思う……。


 でッ、ないと儂は、この世から消えてなくなりあの世にいく事になる……。


 と、儂も述べたいけれど、実はね。


 これにはちゃんと裏があるから、儂自身も死んでもいいのだよ。


 う~ん、でも、儂の体中が痛いのが、『いけんのぅ~!』と、思うぐらじゃな……。


 でも儂はこやつらに、殴る蹴るの暴行を受けても死なんのではないかな?


 だってこの老いぼれの、バックにはある御方がついているので死なない……。


 と、言うか?


 もう既に儂は死んだ状態だからの。


 でッ、儂もあの御方から最初聞いた時には冗談だろう?


 儂の事をおじさんだと思って騙しているじゃろうが? と、本気で思った。


 で、でもね、実際本当に起きた──。


 儂の今の容姿とこの痛みは夢でもない。


 中〇明〇のポスターも壁には張ってある。


 まさに今儂がいる時代は、古き良き時代……。


 昭和と言う時代で間違えない。


 だから儂は今から傷みに耐え忍び、『イッ、イタタタ……』と、声を漏らしながら。


 数人のガキ達に足蹴にされて──袋叩きになっている状態だが。この昭和の時代に来る前の平成の時代に儂に起きた出来事を説明するね。




 ◇◇◇◇◇

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