第6話 儂は驚愕したよ!(4)

 まあ、こんな感じで不満をあらわにして、目の前に居る美しい紅の髪色した女性に儂は不満をあらわにしながら述べてやったのだよ。


 う~ん、そう言えば?


 儂の目の前に居る美しい紅の髪色した女性と、皆に述べても。少しばかり儂の話しが飛び過ぎて御理解出来ないと思うのじゃよ?


 だから儂も、少しばかり話しを戻す事にするから本当にごめんね……。


 まあ、あれは先程の事件……。


 儂が先程から何度も述べている五十半ばで家族に捨てられた事件から始めるのじゃ。


 でも、捨てられた先程から申している儂なのだが、最初の頃は捨てられたと全然思っていなかった。


 儂自身も……。


 只単に儂も単身赴任で、県外で仕事をするのだとぐらいの軽い気持ちぐらいしか、思っていなかったのだ。


 特にここ数年の不景気と災害で、儂達家族が糧にしていた商いの仕事の売り上げは、極端に低迷をしたのだよ。


 まあ、長年販売の商いをしてきた儂自身が、本当にビックリするぐらい。


 だから販売に出かけても、仕事にならないと、家の女房に不満を述べ続けた儂だから、ここ数か月の間は、ろくに仕事もせずに家でスマートフォンを使用してゲーム三昧の暮らしをしていたのだよ。


 するとさ、やはり儂の髪結いの亭主三昧な日常を過ごしている姿が目につくから、元家の女房は気に入らなかったのだと思う?


「何か外に働きに出て仕事をしたら?」


 不満をあらわにした表情で儂に述べてくるからね。


「う、うぅん……そうだね……」とだけ、儂も元女房に述べた。


 でッ、直ぐその後に「何の仕事をしたらいい?」と、儂は元家の女房に訊ねてみた。


「ポスティングか? 車が持ち込み出来る軽宅配? う~ん、それか夜間警備か……。誰か建設関係の仕事をしている知り合いに頼んで日雇いの仕事をしたら?」


 まあ、ごくありきたりな返事が、元家の女房から返ってきたよ。


 だから儂は、「あああ、そうだね……」と、だけ言葉を漏らした。


 まあ、如何にも……。


 スマートフォンのゲームが忙しくて、元女房の聞を聞いてなどいない素振りでね。


 まあ、こやって、皆に愚痴話を述べる事が出来るのだから、実際のところはちゃんと聞いてた訳なのだ。






 

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