第5話 儂は驚愕したよ!(3)
するとのぅ、家の親父は、ビールを飲むのをやめて、腕を組み思案を始めたよ。
それものぅ? 『うぅ~ん? うぅ~ん?』と、言った感じで悩んでいるのだよ。
でッ、儂はそんな若かりしの親父を見て──。外身は十代前半から中盤にかけての儂じゃが、中身は五十歳を過ぎた儂だから、ついついと若い親父の悩む姿を見て可愛いと思ったよ。
まあ、そんな若い親父の様子を数分程凝視をして、返事がいつまで経ってもこないから面倒になり、二階の自分の部屋へと移動をした儂だった。
◇◇◇◇◇
「フフフ……、どうだった?」
儂に笑みしながら問いかける、紅の髪色と紅玉の瞳を持つ美しい女性に、「どうって? 何がじゃ?」と、答える。
すると紅の髪色した美しい女性は。
「 "何がじゃ?" ないでしょが、あんた~? 今見て居たでしょう、自分自身の遠い過去の場面に!」
と、また儂に問いかけてきたのだよ。
でも、儂は今の自分の容姿に不満があるから。紅の髪色した神々しく美しい女性に儂の不満の言葉を述べてやる事にした。
「えっ? でも今のは夢幻だろうが? だって儂が、家の親父が中々答えてくれないから、面倒になって二階の儂の部屋へと移動──扉を開けて入室と思ったら、直ぐに儂の今置かれている場面に切り替わった……。それに? 儂の容姿を再確認しても先ほどのようなガキの頃の儂ではなくて。またじじいの姿の儂に戻っているじゃないか?」
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