第2話 「何で失恋って決めつけるのさ!」

 俺は今これまでの人生の中で最も自分の耳を疑っている。

 だって……幼馴染のシャルに笑顔でエッチしようって言われたから。

 シャルさんの頭が湧いているのは俺も知っている。似たような言動は過去に何度もあった。

 だがしかし、今日のシャルさんは一味違う。

 何故なら自分から俺にベッドに寝ろと指示し、自分から俺の上に覆い被さり、自分から俺が逃げられないように俺の股間の上に腰を下ろしているのだから。


「あの……シャルさん」

「何デス?」

「えっと……本気で言ってます?」

「シュウはワタシが冗談でこんなことすると思うんデスカ?」


 ……うん、多少は。


「ねぇシャルさん、冷静に考えてよ。何で俺の失恋話からシャルさんとのエッチになるの? 色々と順序がおかしいよね。もう少し段階ってものがあるよね」

「何言ってるんデスカ。性欲は三大欲求のひとつデスヨ。男と女が出会えば段階吹っ飛ばしてエッチしてもおかしくないデス。というか、女なんて抱ける時に抱いときゃ良いんデスヨ」


 何てことを言うんだこの幼馴染は。

 シャルの言っていることはひとつの正論かもしれない。だがそれでも俺はあえて言いたい。女の口から聞きたいことではなかった。


「それにちゃんと理由はありマス」

「理由があるならまず先にそれを話してくれないかな。で、理由は?」

「シュウが元気がないのは女の子に心を傷つけられたからデス。なら傷を癒せるのも女の子のはず。なのでワタシがこの身体を使ってシュウの心を癒そうかと」


 確かにシャルさんの身体は抱き心地良さそうだし、癒される気もするんだけど……


「でも俺達幼馴染じゃないですか。自分の幼馴染が失恋したからってこういうことをするのはちょっと違うんじゃないかな」

「何を甘いこと言ってるんデスカ。女を忘れるなら他の女を抱くのが1番デス!」

「そうかもしれないけど、シャルさんは経験あるんですか?」

「生まれてこのかた彼氏が居たことないんデスヨ。経験なんてあるわけないじゃないデスカ。膜を破きたくもないので玩具の使用も我慢してますし」


 最後のは言わなくていいです。


「経験がないなら他の女を抱くのが1番とか言えなくね?」

「一般的にはそうデスガ、シュウ相手には言えマス」

「何で俺だけには言えるんだよ」

「だってシュウは身体の関係まで持ったら最後まで責任持とうとするじゃないデスカ。他に気になる人が居ても関係を持った人を最後には選ぶじゃないデスカ」


 それは……そうですね。

 事前に身体の関係だけって約束してるならともかく、そうじゃない相手と身体の関係まで持っちゃったら男として責任取りたくなるし。

 さすがは俺の幼馴染。俺がどう考えるかよく分かってますね。


「なのでここでシュウとワタシがエッチすれば、シュウは川澄さんのことを忘れられなくとも諦められる。ワタシはシュウに責任を取ってもらえる。シュウのお嫁さんという安泰ルートに移行できる。シャルさん大勝利~! 幼馴染は負けヒロインなんかじゃない、というWin-Winな関係でお互い先に進めるんデス」

「何か俺よりもそっちのWinなことが多くない?」

「そんな細かいことどうだっていいじゃないデスカ。そんなこと言う暇があったらワタシの胸でも揉んでください」


 そう言ってシャルは俺の手を取ると、自分の胸に押し付けた。

 シャルの胸に触れた瞬間、反射的に揉んでしまったのは男としての性だろう。やっぱりシャルさんの胸はすげぇ。このグレートな弾力を味わえるなんて至福だ。


「あん……ふふ、なんだかんだ言いながらシュウも乗り気じゃないデスカ。もうひとりのシュウもちょっと覚醒しちゃってマスヨ」

「それは……まあ状況が状況ですし、俺も男なんで。もうひとりの俺に関しては、シャルさんがお尻を押しつけるように腰を動かすから……覚醒もしちゃいますよ」

「してもらわないと困りマス。だってワタシはシュウを誘惑してるんですから」


 シャルはにこりと微笑むと、ゆっくり顔を近づけてくる。

 どうやら俺のファーストキスはシャルさんに奪われてしまうらしい。まあ初体験をしようとしているのにキスだけしないというのもおかしな話だけど。

 ……本当にこれでいいのだろうか。

 アキラと結ばれる可能性は限りなく低い。今後の学校生活で二度と口を聞かない可能性だってある。でもだからといってシャルとこういうことをする理由になるのだろうか。

 けど……誘ってきたのはシャルだ。

 別にシャルのことが嫌いなわけじゃないし、いつまで童貞のままというのも男としては嫌な話だ。何よりアキラのことを忘れる……きっぱりと諦めるためにはシャルと身体を重ねて、シャルを幸せにする道に進むのが1番ではある。


「……まさかシュウとこんなことする日が来るなんて思ってなかったデス」

「まだ何もしてないけどな。まあ同感だけど……上手くできる自信なんかないぞ」

「大丈夫デス。こういう日のために知識だけはたくさん仕入れてますから」

「いやいや、慣れない奴が下手に知識に頼るのは良くないと思います。ハードなプレイなんて無理だからね。やるなら堅実に順序良く難易度の低いものから」

「シュウ、頭で考えるのはやめましょう。こういうことは本能に従い、獣のように求め合うのが1番のはずデス」


 自分で話題提供しながら人のせいにして折りたたむとは。

 この幼馴染、本当に自分勝手というか強引だよね。まあこの強引さに救われようとしているわけだけど。


「ちなみにワタシはシュウがどんなハードに求めるつもりなので本気で求めてくれて大丈夫デスヨ。失敗した時は……まあお互い初めてなんですから気にしないようにしましょう。きっと思い返せば良い思い出になりマス」

「大切なものがこのあと無くなるっていうのにお前って本当軽いな。もう少し自分を大事にしなさい」

「ワタシの分までシュウがワタシを大事にしてくれるので大丈夫デス」


 このまま事が進めば大事にはしますけど、今後あなたがダメなことをすれば容赦なくダメだって言いますよ。

 今まで甘やかしていたことも甘やかさなくなると思うよ。

 怒らないといけない時はちゃんと怒るのが優しさだってこの前教えられたしね。

 なんて考えているとドタドタとした足音が迫って来た。俺の部屋の前で一瞬止まったかと思うと、次の瞬間には俺の部屋の扉が開いていた。


「失礼するぞ鴻上くん! 何で君は私の話を最後まで聞いてくれないんだ。私はこれからも君の友人でありたいと、真の友人になれるように努力したいと思っているんだぞ。なのに君は電話を切って……今度は私が納得するまでちゃんと話をしてもらうぞ。聞いているのか鴻……上……くん?」


 おぉ……まさかのカザミンの乱入。

 家まで押しかけても勝手に中に入る子じゃないだろうし、これは母さんあたりが中に入れたのかな。シャルに俺を元気づけるように言ってたみたいだし。

 でも、うん……どうしたものか。

 まだ俺とシャルさんはキスも合体もしてない。けど、はたから見れば俺の上にシャルさんが乗っかっているわけで。しかも俺の手はがっちりとシャルさんの胸を掴んでいるわけでして。

 どう考えても……そういうことしている最中に見えちゃうよね。


「な……な……何をやってるんだ君はあぁぁぁぁぁぁぁあぁッ!」


 ☨


 えー皆さま、風見さんの来訪から少し時間が経ちました。

 顔を真っ赤にして錯乱気味だった風見さんを落ち着かせるのに時間が掛かってしまったわけです。

 今は3人仲良く床に座ってお茶を飲んでおります。

 お茶を取りに行った時、母親から意味深な笑顔と立てた親指を向けられましたが、このことに関しては深く考えないようにします。

 何故なら俺も風見さんを落ち着かせてる内に冷静さを取り戻しました。

 仮に風見さんが帰った後、シャルさんとふたりきりになってもさっきの続きをするつもりはありません。やっぱり空気に流されてああいうことするのは良くないからね。


「いや~落ち着きマスネ~」

「そうだね……って、何でバウンディさんはそんなに脱力しきった顔をしてるわけ!? ついさっきまで鴻上くんとエエエエエッチなことしようとしてたよね。そこを私に見られたはずだよね。なのに何でそんなにリラックスしてるの?」

「別に見られたからといって何かが減るわけでもないですし、ワタシとシュウの貞操は綺麗なままデス。なら変に気にすることもないじゃないデスカ。人間、過去よりも未来を見て生きた方が楽しいデス」

「いやいや普通は減るよ! 羞恥心とかその他もろもろが擦り減るし、未遂だったとはいえあんな現場を目撃されたら私なら当分引きこもるよ。少しは気にしよ、未来だけじゃなく過去も見つめようよ!」


 あーあ、せっかく落ち着いてたのに。

 シャルさんのせいでまた風見さんが興奮状態に突入ですよ。ま、さっきまでよりはマシだけどね。まだ人の話を聞いてるみたいだし。


「鴻上くん、君も何で何事もないようにお茶を飲んでいるんだ。何か言うところだろう!」

「風見さんが来なければ童貞を卒業してました」

「そういうことを言ってるんじゃないよ! あとそういうこと言わないで。何かちょっと悪いことした気になるから!」


 いやいや、俺の童貞のことを考えれば悪いことをしたと思うよ。下手したらもう二度と卒業できる機会はないかもしれないんだし。

 でも……風見さんなら今回の責任を取ってと言えば取ってくれる可能性あるよね。その代償に俺の今後は風見さんルートになるわけだけど。


「あぁもう、何なんだ君達は! 何であんな現場を見られたというのに平然な顔が出来る? 気まずさもなしに一緒にお茶を飲むことが出来るんだ。君達から漂う和やかな空気は何なんだ!」

「まあまあ風見さん、少しは落ち着きましょう。ワタシとシュウは幼馴染デス。多少のラッキースケベが起こっても接し方に変化なんてありませんよ」

「そうだね、ちょっと胸に手が触れたくらいならそうかもしれないね。でもさっきの君達は多少でもなければ、ラッキースケベの範疇でもないと思う。私が来なければ完全に事後だったよ。幼馴染だから、だけで流せる案件じゃないと思うんだ」

「そうデスネ……」


 風見の言葉は響いたのか、笑みを浮かべていたシャルの顔は思い詰めるような表情へと変わる。


「本音を言えば、ワタシも全く気にしてないわけじゃないんデスヨ」

「バウンディさん……」

「もうちょっとでファーストキスと初体験という2つの大人の階段を昇れましたし。既成事実によって将来の安定を得られたかもしれないわけですから……幼馴染は負けヒロインというジンクスを崩すことも出来ませんでしたし、実に残念デス」

「何か思ってたのとちがぁぁうッ!」


 風見は行き場のない思いを発散するかのように頭を掻きむしり始める。

 思いっきりそんなことをすれば必然的に身体も揺れる。身体が揺れればFカップを誇る風見さんの胸は、その揺れに比例して動く。

 うんうん、よほど慌ててきたのか今日の風見さんはシャツ1枚だから胸の形や揺れがはっきり分かるね。実にファンタスティック。


「風見さん、あんまり激しく動くとシュウがおっぱいガン見しちゃいマスヨ」

「え……こここ鴻上くん、君は何度言えば分かるんだ! 私をエッチな目で見るなと言っているだろう。もし何かあったら君は責任取れるのか!」

「それは……裏を返せば責任を取るなら何かあっても良いということですか?」

「バ、バカ! そんなわけないだろ。失恋したからって見境がなさ過ぎるぞ!」


 失恋する前からエッチな目は向けていたし、あれこれ考えたと思うんですけど。

 でもまあ確かにパワーアップしちゃってるかもね。だってアキラさんに対して気を遣う必要もなくなったわけだし。アキラさんに囚われず前に進むためには必要なことだろうから。


「おや、風見さんはシュウが失恋したことを知ってたんデスネ」

「え、ま、まあ……ここに来る前に電話で聞いたからね」

「何と!? 風見さんとシュウは電話し合う関係だったんデスネ。確かに風見さんは良いオパーイをお持ちみたいですし、シュウの毒牙に掛かっても仕方ありません」

「誤解を生みそうな発言はやめてくれないかな!? 私は鴻上くんの毒牙なんかに掛かってないから。私の身体は清らかなままだから」

「頭の中は男×男の妄想や趙雲になった自分とかで溢れかえっているがな」

「そこ! 余計なこと言わない。本気で私の二次創作で辱めるぞ!」


 事実を言っただけなのに脅迫されてしまった。

 何かあったら口を開けと言ったのはそっちのはずなのに。


「風見さん、シュウの幼馴染として聞いておきたいのデスガ……あなたはシュウとどのようなご関係で? もしかして……すでにシュウの童貞はあなたによって」

「私の身体は清らかだって今しがた言ったでしょ! 私と鴻上くんは……し……し……森羅万象みたいな関係だよ」

「なるほど、ワタシの二次元脳を以ってしても全然分かりません」


 うん、俺も分からない。

 森羅万象って大地を覆いつくす森の木々のように、あらゆるものごとがどこまでも終わりなく広がる様子……みたいな意味合いの壮大な言葉だよね。

 もしかして風見さんの考える真の友って終わりが見えないほど果てしない道のりの先にあるものなんですか? そんな関係に時間を掛けずになろうとしていたんですか? そりゃあ無理ってもんでしょ。


「シュウ、出来れば解説をお願いしマス」

「いや俺も分かんないから。多分友達くらいの解釈で良いよ」


 アキラのことでちょっと相談してたりもしたけど、俺もう失恋しちゃったし。風見さんが真友って言葉を使わなかったんだから俺も使うべきじゃないよね。


「失恋してなければもうちょっと特別な関係だったかもしれないけど」

「何で失恋って決めつけるのさ!」

「風見さん、急にどうしたの?」

「急にじゃないよ。それに風見さんって何だ、そこはカザミンだろ!」


 えー……少し前まで散々カザミン言うなって言ってたのに。アキラさんのことが無くなったから馴れ馴れしい態度取らないようにしてるのに。


「いや、まあ別にカザミンじゃなくてもいいんだけど。鴻上くん、何で君は失恋したって決めつけるんだ」

「失恋に至った経緯は話したはずですが?」

「それは確かに聞いた。でも君は雨宮さんと付き合いは長いんだろ?」

「まあ、中学からなんで」

「そのことを川澄さんは知らなかったのか?」

「いや知ってましたよ。無論、自分の番が終わったと思ったら無言で棚から漫画を取って読みだす幼馴染のことも」

「シュウ、そんなに褒めないでくださいよ~。にしても、このキャラのオパーイは何度見ても大きくて形も良いデス。シュウもそう思いませんか?」


 褒めてないです。

 あと振った俺が悪かったので少し黙ってもらってていいですか。あなたはそのオパーイを堪能しててください。


「……すまない、話が逸れた」

「いや、気にしないで。私もこの短時間でバウンディさんがどんな人か何となく理解したから……話を進めてもいいかな?」

「どうぞ」

「こほん……鴻上くん、君の証言というか認識が正しいのであればだ。川澄さんは君の交流関係を知っていたことになる。なのに君が雨宮さんと一緒に居たくらいで君のことを嫌いになるだろうか?」

「えっ、シュウの失恋にはマイさんが絡んでたんデスカ!? それは初耳デス。ワタシ、そのへんの話まだ聞いてないデス」

「あとで話してあげるんで黙っててください」


 そう俺が言うとシャルさんは大人しく漫画の方に意識を戻しました。欲求に素直な人はこういうときありがたいよね。


「風見、確かにお前の言うことは一理ある。しかし……あの日は別だ。何故なら俺は雨宮をおんぶしていた。背中に感じる雨宮の胸の感触を楽しんでいたんだ」

「最後のは余計だよ。心を守るため知らないけど、ふざけないでくれ。話を続けるけど、確かに川澄さんから見れば君達の姿は仲睦まじく見えたことだろう。しかし、君が雨宮さんをおんぶしていたのは彼女が足を痛めていたからだろう?」

「それはそうだが……」

「鴻上くん、誤解というのは解けるからこそ誤解なんだ。それに君は川澄さんの口から明確な拒絶の言葉を聞いたわけじゃないだろ。ならば、君の恋はまだ終わっていない。諦めるにはまだ早いんだ」

「風見……」


 何だろう……この子、何か凄くカッコいいんだけど。イケメンオーラがハンパないんだけど。もう輝きが主人公なんだけどぉぉぉッ!


「鴻上くん、これまでどおり私も協力する。だからもう一度川澄さんにアタックしよう。君の愛を伝えよう。もしも愛を伝えてもダメだったな時は……君がどんな醜態を晒そうとも私が傍に居る。君が立ち直るまで私が支えるよ」

「風見……お前……お前って奴は」

「何も言う必要はないさ。だって私達は真友じゃないか」


 くっ……俺は……俺はこんな良い奴との関係を元に戻そうとしていたのか。

 こんなに俺のことを想ってくれている真の友をただの友達と同列にしていたのか。何て……何て俺は……


「うんうん、良い話デス。聞いてたワタシの目にも思わず涙が……ただ、考え方を変えると完全に風見さんが得する展開デスネ」

「え?」

「だって一度告白して断られてるわけですし、再度シュウが川澄さんに想いを伝えても上手くいく確率の方が低いじゃないデスカ。そうなるとある意味風見さんがシュウを寝取るためにそそのかしたような構図に」


 正直風見に悪意や打算のようなものは感じなかった。シャルの言っていることは彼女の逞しい二次元脳が生み出した妄想に等しい。

 だが、風見さんは腐りかけた中二病の夢女子。シャルには負けるが一般からすれば素晴らしい二次元脳を持っている。つまり……


「わ……私はそんな破廉恥な女じゃなぁぁぁぁぁぁぁい! 破廉恥なんかじゃないんだあぁぁぁあぁぁぁぁッ!」


 こうなるのは必然と言えるわけで。

 えっと……風見さんが逃げ出すように帰っちゃったのでここまでにしときます。

 シャルさんも家に帰るみたいなんでまた今度お会いしましょう。ではまた今度!



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