好きな人

私の好きな人は、とても格好良い。

私の好きな人は、いつも優しい。

私の好きな人は、とても純粋で真っ直ぐ。

言い切れないほどの人のいい人。私には手が届かないような遥か上の人。

わかっていた。だって、こう言ってるんだもん。

「好き。」

これが、言えなかった私はあの子よりも断然劣っている。

だって、だって好きって言えるあの子はすごいから。

私の好きな人は見たことの無いような可愛らしい表情で言うの。

「俺でいいの?」

ああ、やめて私の好きな人。

確かに、貴方と私の世界は真逆だけど…そんな顔しないで。

元々、勝ち目など無いって知っていたのに。

期待で、自身を過信しすぎていた…。

嗚呼、私の好きな人が私を見ているのかと思った。

それは、私の近くで笑っているあの子への好機の目だっただね。

嗚呼、神様どうして、どうして?あの子を選んだんですか?

それでも、やっぱり貴方は私の好きな人笑顔も嬉し泣きの涙も綺麗で…

やっぱり貴方は私の好きな人。

私の好きだった人は、涙も透明で綺麗。

私の好きだった人は、泣きながら笑う人。

私の好きだった人は、大事な人を守るナイト。

涙をぬぐったら、さよならしようかな。

ありがとね。幸せになってね。たった一人だけのナイトさん。

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