1‐5 ネカフェ

二人とも歩き疲れていたので、もう寝よっかってなった。

ちゃんと上にかけれるものもあって、君がそうしようというので

一枚のものを二人で使った。


恥ずかしくて君の方を向けなかった。数分後には君の寝息が聞こえてきた。

それが心地よくて。私は眠りに落ちていった。

それを熱くなった左の耳が聞いていてくれた。


ふと気づくと、アラームが鳴った。君が飛び起きたのが分かった。

それを止めると、私に腕を回してきた。

男の人の力が強くて熱いものだと初めて実感した。

強く抱き寄せられた。

『駄目だよ。』っていうと、君は何も言わずに私の頭をなでた。

君のいつもの癖。私が何か言うと頭をなでてくるのがお決まり。


朝早くに着いた会場で聴いた好きなバンドが歌う切ないラブソングが妙に胸に響いた。

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