レベル40怨嗟の慟哭に終止符を

「がァァァァァ!!?」


暗殺者が、エクスカリバーを使いであったアーサーの代替品の魔剣を

手にして叫び上がる。


それは、血が吹き出すような叫び。

魔剣テイルウイングから闇のような

瘴気を―――曇りのような靄が

溢れ包まれていくマーシャル。


「嫌な予感しかしない!」


危機感はない。けど、あのマーシャルの身を案じている僕は

あの叫びに魂が蹂躙され消滅して

いないか・・・そう考える。


「やあぁぁぁぁぁ!!」


掛け声と共に攻撃が来た!

振り返りその隙を付かれたことに

硬直を立ち直れたが、相手の顔を見て

また、硬直することになる。


「お、お前は・・・!?」


「どうして・・・こんな奴が!」


僕の二刀の剣で防いだX字にした

中央に蹴りを入れて後ろへ引く。


(ティファニーの家を襲撃した

アーサーの隣にいた人)


そして、暴力を振るった目の前で!


「恨みはまだある・・・けど

討つつもりも倒すつもりもない。

退くなら退け!」


「そんなつもりは、ないわ。

悪の王に屈するなんて

私の矜持が許せないのよ」


女性の騎士は剣をこ柄をめかみに

剣先を敵に向けた霞の構え。

そして、地面を蹴ると背後から

魔法攻撃が流星のごとく跳ぶ。


「卑怯にもほどがあるけど・・・

戦いはそうだった。

いつも、正々堂々が無くて僕は

嫌いだった」


上級防御魔法エリートシールドで

背後の攻撃は、後ろの流星の

多種の魔法を光の半円形で防ぐ。


「だったら、素直にその正々堂々で

戦ってやるわ!」


「どれだけ強引なんですか!」


白銀と漆黒の剣を腕をクロスにして剣先を下に後ろへ向けて、柄頭は前の

脇構え。それを二刀流版とクロスだ。

誰でも僕の攻撃は解る攻撃の構え。

X状に斬撃を。


「はっ!下手な技を」


「それでも・・・勝てる!」


畏怖スキルを最大レベル99を超えた

力188を付加させて、Xエックス斬撃と命名しよう。


そのX斬撃は、もちろん空振り。

それは、そうだ。攻撃方法が一つしか

ないと構えで宣言しているもの。

しかし、狙いはレベルオーバーした

畏怖スキル188だ。

傷を負うような威力ではない風圧が

相手を襲う。


「はっ・・・・・」


バタッ。風を乗せた畏怖スキルに

処理能力を限界を引き起こさせ

失神を成した。


「次は・・・マーシャルにするか

背後の波状攻撃する魔法使い部隊

・・・あれ?僕を異世界召喚した人が

加わっている」


指揮をしている人は

見たことない人だ。神官のローブ姿からしてエデン教会の高位だろう。


悲しいかな僕を召喚したお姉さんは

僕が見ていると解ると肩を震わせ

攻撃の勢いを高めた。


スキルを使う前から恐慌している。

しかも、加わっている場所からして

理路整然と隊にいる大勢の一人の

扱いで少し悲しい。

マンガやラノベだとすれば、

主人公を召喚した人は偉大な人か

人間的に素晴らしい人など

重要なポジションなのだけど。


「恨みつらみは絶えないけど、

感謝していることは、僕を

生き返らせてここを呼んだことかな」


僕は、エリートシールドで攻撃を

防ぎながら掌を敵の部隊に構える。

そして、レベルと威力の調整して

睡眠魔法を放つ。


大々、広範囲に速く拡散する。

魔法使いの部隊は次々と

眠りの世界に強制移動に倒れていく。


「これで邪魔者はいないかな。

さて、僕を怒りをぶつけるアサシン

・・・勝負しようか?」


黒い靄の中から幽鬼のように現れる。


「・・・コロス・・・あらゆる

生命を根こそぎ奪う」


かたこと。それが実力的にも覇気にも

なにも感じない僕は、急変した

あの魔剣に恐怖を覚えた。


「・・・間近で魔剣に暴走を

目撃するとヤバい。

歪なのがよく伝わってくる!」


「ほう。未知数の深淵ノヨウダ。

汝のすべてをミセヨ」


魔剣テイルウイングの意思なのか

これは・・・。

テイルウイングの横一文字。

飛ぶ斬撃スラッシュ。


「はあぁ!」


右手に握る漆黒の剣で袈裟斬りで

霧散させる。

黒い粒が一斉に拡散する。

闇の粒に身体に当たる。


「これ、もしかして追加攻撃か!?」


「我が秘技を無傷か。

オモシロイ!」


俺を襲った冷徹無比で任務完遂の

アサシンがどこにもいない。

戦い狂気する破綻者の独特な

笑みを浮かべる闇だった。

右足を蹴りを一気に距離を縮める。


「速いか」


「フン、どこまでその余裕の仮面を

続けるものか見物よ」


テイルウイングが消える。

キイィィン!

右から攻撃が襲うのをスキルで感知し

漆黒の剣で防ぐ。


次は左、中央の突き、右、左、左!

連続高速上級剣技

ドラグーンストーム。


「防ぐか。しかし防戦一方では

意味がないぞ、クッククク」


「・・・・・」


このまま、斬って倒すか。

気絶させるか。

後者の方を迷いなく選ぶところだけど

僕は第三の選択、

様子を見ることに徹することにした。

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