レベル22 その名はフタリ

究極の転生した僕は

その力を駆使してアーサーと魔王の

世界最強の剣を持ち主から離れ

新たな一つの剣にした。

【スキル飛翔剣ひしょうけん

レベル200】と【最上級武器融合さいじょうきゅうぶきゆうごうレベル170】によって成せた反則チートな力によって。


(勢いでつい世界をケンカを・・・

宣戦布告をしてしまった。

ティファニーを守ると熱くなって

なんてことをいたんだろう。)


僕が宣戦布告をすると、勇者一行と魔王軍は

どよめき、参謀らが警戒と恐怖に

慎重に引いた。倒れたアーサーと魔王を

お互い連れて、だけど絶命した人は

置いておいて・・・。


「シゲザネ!!」

「うわぁ!?ティファニー?」


後ろからハグをされ腰に輪を作るように

した腕に震えていた。

きっと、イヤ恐くて仕方なかったのだろう。


「生きていて・・・うれしかった・・・

苦しかった・・・・・まるで、わたしも

心が消えたみたいで・・・くるしかった」

「・・・ティファニー」


背中に顔をうずめながら、想いを吐露する。

目に熱くなるのを感じながら

慎重にティファニーが望んだ返答を

しないと。


「僕も・・・嬉しかった。もう手遅れ

なんてよぎってしまって気分が重たくなったりした。必死になって君を助けにがむしゃらになって、また会えた・・・・・

フェアリーには感謝しないと」

「フェアリー?妖精に会ったの!」


最後の呟きにどうやら、聞こえてしまい

驚きティファニー。僕は顔を後ろに振り返ろうとしたが、右までで限界で視線を

腰に向けてなんとか、ティファニーの

顔を見れた。そして遅まきながら

気づく視線に合ったことを。


(ど、どうして逸らしたんだ僕は。

イヤ、考えなくても告白した相手に

返事も訊いていないのもあって

ドキドキしているんだな)


危惧すべき事を解決して溜飲りゅういんが下がったのもそうだけど、

他にも自分でも分からないほどティファニー

には想いが多いだろう。

・・・それに、僕の人生で付き合ったこと

ないし、それどころか初恋はティファニーな

わけで、どう接すればいいのか

分からないのだ。


「あれ?なにか光っている」

「えっ?ああ、あれは・・・フェアリーが

顕現する光だよ」


ティファニーの指す方に向けると

サポートの妖精のフェアリー。

ここまで導いてくれて助言などしてくれた

頼りなる。名前にフェアリーをつけて

嫌悪感を隠さず不満を言ったり・・・

ともかく、疲れたから眠ってしまったが

このタイミングで現れるのは

助かった。光は一ヶ所に集まり形作る。

小さな人型サイズに―――


創造主様そうぞうしゅさま、初めまして、です。わたしに御名前おなまえをつけてくださいです」


強い明るさのした青がコバルトブルー。

そんな鮮やかなブルーをした

ショートヘアーに大きな瞳の妖精、

怜悧れいりな雰囲気を漂っていて

フェアリーとは対極な妖精。


「・・・・・・あ、あれ?

フェアリーじゃない。これは・・・・」

「フェアリーでしたらまだ就寝中です。

目覚めたばかりで、活動時間がわずかしか

ありません」

「・・・そうなのか。

質問したいのだけど、ピクシーは、その

・・・何体でも誕生をできるのか?」


この理不尽に扱われた純粋な想いと願いに

奇跡のレベルオーバーとなって、託され

ほぼ、スキルと技などの情報は頭に

流れ入って知った。覚えたではなく、

知っているような感覚で。

だけど、知らないスキルが名称は知っているが内容は知らない。とくにその一つがこの、

サポートしてくれるピクシー。

マンガやラノベなど培った・・・自負できる

ような知識は自信がないけど

普通は一体が相場が決まっていると、

言うのか、定めているのだと勝手に

思っていた。


「いえ、普通は一体です。

例外なのは創造主様のレベルです。

世界の因果律いんがりつを無視したその秘められた力により、わたしとフェアリーが誕生できたわけなのです」

「なるほど・・・因果律を無視したのは

つまり、ルールのようなものを

無視できたでいいのか?」


コバルトブルーの指サイズぐらいは

頷きその問いに当たっていると伝える。


「か、かわいい・・・。

ねぇ、妖精さんわたしにもお話を

してくれないかな?」


今まで静かにしていたティファニーが

キラキラした目と周囲を漂わせ

コバルトブルーの妖精の前にそして

もう前に近づき質問する。


「ティファニー。えーと妖精も困っている

から、ほどほどに」

「そ、そうだね。ごめんね、

あまりにもかわいい過ぎてゴメンね」

「か、かわっ!?・・・コホン。

べ、別に気にしていませんのです。

閑話休題かんわきゅうだいです。

わたしに御名前をお願い致しますです」


急に褒められて頬を赤くしたコバルトブルー

妖精は、名前をつけるように催促する。

名前か・・・・・フェアリーの次に

誕生したから、2の意味がある

名前にしないと・・・・・・・よし。


「それじゃあ、フタリ」


沈黙が生まれた。ティファニーも

コバルトブルーの妖精も表情が固まり

こう静寂で反応が停止すると

時間停止魔法を使用したか疑いたくなる。

ちなみに使えるようだ停止するの。


「・・・確認です。それで

よろしいのですか?」

「はい」

「・・・・・再確認です、本当に

よろしいのですか?」

「は、はい」

「・・・・・・・・そのフタリと

名付けられた妖精は忸怩じくじ

思いを永久に与えるようなものです。

それでもよろしいのですか?」

「やっぱり、ネームセンスが絶望的

なんだな、僕は・・・・・」


フェアリーもフェアリーと付けたときに

何度も確認されたし、あの妖精も

内心もう言葉がだだ漏れだけど

やはり名前を可愛くどこにもいる

ありふれた名前にしよう。


「そんなことないよ。フタリの名前、

素敵だと思うよ」

「「えっ!?」」


ティファニーの以外な評価に僕と妖精は

目を見開く。その反応にティファニーは

照れ笑いを浮かべる。


「だ、だって・・・わたしとシゲザネが

二人で現れたのだから・・・・・・

その、素敵だなって思ったから」


恥じらいながらも、運命的だと

伝えられ僕も恥ずかしくなってくる。


「ハァー、創造主様の記憶を知った

わたしも驚くほどのラブラブですね。

解りました。わたしの名前は

フタリ・・・あなた方の愛の結晶の

フタリと名乗ります」


嘆息してそんなトンデモナイことを

発言する妖精のフタリに否定しようと

したが、なにを否定すればいいのか

分からず口を開閉を続け

とりあえずこれだけを言おうと決める。


「うん。よろしくねぇフタリちゃん」


まさかのティファニーがあの明るさで

フタリを返事する。

フタリもフタリでこの返事が意外すぎたのか

驚いていた。


「は、はいよろしくです」


フタリは頭を下げ答える。どうやら

ティファニーには話すのが恥ずかしいと

見た。僕もそうだから分かる。

告白したから、本当に悩むのだから。





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