レベル21 再会する二人

皆が皆、突然の出来事に理解が追い付けず

固まる。


(今しか・・・ない!)


手枷に繋がっている鎖を握る女性の騎士も

驚きのあまりにボーとしていた。

握る鎖は落ちていて注意があっちにある

機会はないから、わたし暴風に飛ばされた

剣を拾い刀身を逆に向けつまりわたしに

向ける危険な持ち方をして手枷を斬る。

剣を斬ったことないけど、うまくいった。

自由になったわたしはシゲザネに向かって

走る。


「はぁ!?あの女、手枷を解いたの?」


後ろから驚きどこか飽きれる

声を発する女性の騎士。

追いかけると思ったが追いかけてこない。

わたしをわざわざ追いかける価値がないのか

それ所ではないのか、どちらでもいい!

今は、シゲザネがどうして来たのか

訊きたい。皆がわたしに怪訝な表情を

向けるのいるがすぐに目はシゲザネに

向ける。誰かがシゲザネを警戒し囲うように

する。なんとかそこから突破したわたしは

シゲザネの近くまでこられた。


「どうして、ここに・・・」

「救いに来たんだ!」


即答だった。嬉しいけど、どうしても

気になる。シゲザネ優しいのは

重々に理解しているけど、

どうしてわたしにそこまでしてくれるのか。


「会って間もないわたしに・・・」


もっと、訊きたいことがあるのに

うまく言語化できない。

こんな言葉にシゲザネはどう答えようかと

悩み始める。


「知って来て・・・えーと・・・・」


よかったシゲザネも同じくうまく言葉に

・・・・・って、わたしはなにを

考えているの。わたしも少し混乱しているのか、正常な判断ができない。

色んな感情がいっぱいで。


「好きだからだよ」


シゲザネがわたしそう言って・・・・・・


「・・・え?」


好きってあの好きなの。え、えぇーー!!?


「うまく言えないけど

一言で言うなら好きだからだよ!

この温かいぬくもりをくれた君が

大好きなんだぁーーー!!」

「あ、あわわ!!」


告白だ。この真剣な表情や声音が強く

伝わりだから、すごく嬉しいけど

恥ずかしすぎる。胸の高まっていて

好きな気持ちが止まらず知らずに溢れる。

つたない訊きかただったけど、たしかに

どうしてかと訊いたけど、こんな・・・・・

告白を愛が伝わって顔が熱く、なんだか

心は回復魔法のような癒されていく。

囲まれ勇者の参謀などが激昂して

シゲザネに質問していく。

シゲザネは、ふん!とか悪そうに言う。


(あっ、これ一緒に買い物していたときに

変になったアレだ。)


そう。シゲザネは時々こんな人柄が

変わって振る舞う所がある。

優しさを断れないように変に変わって。


「宣言しよう。

僕が・・・この世界の王になる!」


シゲザネが勢いできっとこんな

台詞を言ったのが、分かる。

だけど、このわたしのために頑張って

振る舞いにカッコいいとドキドキして

聞いていた。







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