レベル13貿易国家ムネーモシュネー

「うわぁー・・・リアルの馬車だ!」


ここミスト村から南西の端にある国に

向かうため、馬車に乗車しようと

入り口(門とか隔てるものがないけど)に

向かうと馬車を停車している所がある。

現代のタクシー乗り場なのが

ここでは、馬車の乗り場があるようだ。

改めて見ると色んな種類があるようで、

多くを取り合えず乗車だけの馬車とか

貴族が乗りそうな馬車まである。

大衆向けの馬車はサバイバルウルフが

襲撃された物がとくに多い。

ちょっとした馬車コレクションに

感動していると隣から慈しむような笑みが。


「フフ、買い物など利用者が

多く待機しているんですけど

珍しいですか?」


手を後ろにし、上半身を傾きこちらに

笑顔を向ける・・・アイドルか!?


「あ、ああ・・・僕が傭へ――

いた場所だとあったんだけど、雑多して

いて、こんな緑がある場所じゃなく

レンガとか石畳でこのザ・馬車ような

景色がないから感動が無かったかも。」


それと、勇者の傭兵兼奴隷のような日々で

余裕もなかったため異世界を

楽しめる心境なんてまったくなかった。

だけど、今は・・・はっ!


「ちょ、ちょっと待ってほしい

ティファニーすぐに戻ってくる!」

「へっ・・・う、うん?」


村の雑貨屋に向かいすぐに必要な物を

購入して戻るとティファニーは、最初

僕と気付かず怪訝そうにして

近づくにつれ彼女は驚いていた。


「え・・・えーと・・・変装?」


そう今の僕はサングラスと安物のぼうしと

どこにもあるマスクの完全装備。


「大きな街とか行くなら

変装する理由があるから・・・。」


それ以上の言葉が紡げない。

本当の事を伝えられず濁すことになった。


「シゲザネ・・・。」


言いたそうに口を開閉するティファニーに

申し訳なく思うが心の準備とか時間とか

・・・別れの際に伝えるとか悩んでいる。

ティファニーは、ようやく声を発する。


「・・・言いにくいのですが・・・

それはどうかなって、思うの。」

「・・・・・ですよね。」


変装の事や隠したい気持ちを従い行動した

結果がこの怪しさ全力なのである。

マスクだけ外し解決す。

そして、馬車を歩き見ていて

これに乗車しようとティファニーに振り返ると、彼女のように微笑で指をさす。


「これに乗ろう!」


二人乗りの貴族とか異世界もののアニメとか

ラノベによく見る馬車に。

つまり、高級そうな馬車を決める。


「そうだね。これなら、乗り心地とか

いいし、向かいで景色とか話とか

出来るもんね。」


どうやら僕が選んだ馬車にティファニーは

素直な賞賛と笑顔に僕は嬉しくなる。


「ああ!絶対、高いだろうけど、

どれくらいするのかな?」

「確か・・・金貨三個かな?」


・・・・そ、そうか忘れていたけど

ここ異世界で円じゃなかった!


「まっ、クエストの報酬に金貨が・・・

十三個だから大丈夫か。」


袋から数えそうティファニーに言うと

えっ!?・・・何故か驚いていた。


「い、いいよ!それぐらいなら

わたしが出すから・・・ねぇ。」

「乗りたいのは僕な訳だから出す必要

なんてまったくーーーーー無い!」

「そこまで気を遣わなくっていいんだよ。

本当に高いからわたしが出すよ。」


優しく微笑みながら断るティファニー。


「いやいや!その計画と選択したのは

僕のため自然と何らかの責任や義務など

発生するわけで、交通費は全額負担するのは

僕の使命なわけです。」


怒濤どとうの論理的トークにより

ティファニーは、たじろくが

譲れぬもののため気力が溢れていく。


「難しくて分からないけど・・・

それを認めるわけには・・・いかない!」


次は僕がたじろくターンになる。

ティファニーの慈愛による口撃が来る。


「そもそも、わたしや責任なんて

重たく考えずにわたしがしたいから

したいんだよ・・・ダメかな?」

「ぐっ!?」


胸を押さえダメージを耐えようとする。

優しさなどが伝わり甘えたくなり

やることイエスのみで返事する僕の世界に

いたイエスマンに変貌しそうになる。

さらに上目遣いがこの威力を何倍にも

していて、凄まじい破壊力。

だ、だが・・・なんとか耐えたぜ!

イエスマンにならずに。


「そこのバカップル、折半すれば

いいんじゃないか?」


その馬車の御者席のスキンヘッドの筋肉隆々さんがそう言われる。


「「・・・・・・」」


その提案に僕たちはお互い見つめそして――


「話が進まないからその案でいいかな?」

「うん・・・そうだね。」


手を手を握り交渉成立する。

それを解決に導いたおじさんに僕に

言わなければいけないことがある。


「僕たちバカップルじゃないから!?」


ティファニーは、苦笑して

おじさんはがはは!笑うで

なんだかこんな反応しているのが

僕だけなのが忸怩じくじで遺憾です!

おじさんの言葉に従い支払いを

半分半分で解決して

乗車するのだけど・・・向かいには

目の前にティファニーだったら平気なのだが

こう・・・狭い空間で二人だけだと

変にドキドキして窓を眺める。


「・・・なんだか、こう眺めると

ちょっとした貴族の気持ちだよ。」


こう映像とか想像ではない実体験に

またも、異世界に感動するとティファニー

は、微笑ましそうにする。


「そうだね。わたしも初めて乗ったけど

楽しいかも!」

「へぇー、ティファニーも初乗りなんだ。」

「キャリッジも一般人でも利用できる

ようになっても、それでも

高いからね。」

「・・・え?キャリッチ?」

「キャリッジだよ。今この乗っているのが

そうなんだけど・・・人数が一組だけ

なんだけど、昔は貴族とか利用していて

そのうち時代が進んで増えていき、

古いタイプが安くなったのです。」


キャリッジなのは、よく知る馬車のタイプで

覚えるとして、ティファニーは

実は詳しいのがこの馬車より驚きだ。

いや、異世界の住人だから普通かしら?

博識なら色々と質問してみよう。


「えーと今、向かっているのは

貿易国家の・・・ムネムシュ?」

「フフ、ムネーモシュネーだよ。」

「う~ん、読みにくい。」


それからは、他愛のない話をしたり

訊いたりなどしてこの世界を

なんとなく知れた。

それと、ティファニー歴史が詳しいことも。

話に花を咲かせていると窓を一瞥すると

大きな城壁を囲む街が見えてきて

言葉を失うのは、この事だろうか・・・

なんて思うほどスケールだった。


「・・・スゴい・・・スゴいぃぃぃ!!?」


城壁の幅はどこまでも続いていて

直径どれだけなんだとか

あそこに登れるとか色んな好奇心を

刺激するものだった。



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