レベル10そうだ、ギルドにいこう!

「それじゃ、行ってくる。」

「はい、いってらっしゃい。」


手を振る艶やかな長い赤髪の少女に

明るく手を振り進む。

こう、誰かに見送りされるのは――

感慨深くなりそうになったのだろうか、

ティファニーは怪訝そうに

したので笑って誤魔化す。

ドアを閉める。

貧困街の

めくられたアスファルトの上は

怖かったが今は、

恐怖心なく歩き

ある可能性を考える。


(もしかして、僕が異世界転生されたの

なら、父さんや母さんも

どこかにいるのかもしれない。)


あの見送りの言葉に母さんを思い出し

両親の再会できる!

そうだとしたら、今すぐにとは

出来ないけどいつか

探しだそう。

まずは、ティファニーに恩返ししてから

旅に出よう。


「・・・そのときに、ティファニーと

一緒に同行してくれるだろうか。」


出来たらきっと毎日が幸せなのだろうなあ。


「・・・いや、いや!

何を考えているんだ僕は!?」


いつの間にかティファニーの事で

頭がいっぱいだ。

それに同行なんてすれば

ティファニーを守れる自信なんてない、

もしかしたら命を失うことも――

だから駄目だ絶対に。

そう決意するといつの間にかギルドに

着いた。

そんな建造にこう想ってしまう。


(イメージ通り過ぎるギルドでいい!)


ゲームやラノベあるが

こんなに辺境にどこにもありそうな

ギルドを最初にティファニーに案内され

見たときは感動したなぁ。

ドアを開けようとするとギギと音が立ち

中は、様々な防具に武器をした

冒険者が食事や討伐の依頼に睨む姿に

スゲーと心の中で叫ぶ。


「ようこそギルドに。

困った時は左の席では、詳しく話を伺い

依頼を出せます。

その左にポツンとある水晶盤は

ギルド登録となりますお客様。」


いきなりギルドに働いている年上のお姉さんに説明され僕はどうすればいいか

分からずなんとか答えようと敢行する。

容姿というと、ウェーブがかった

ショートの茶髪に白い肌の20代前半。


「え・・え、え、え・・・えーと、

は、は、はいぃ!」


混乱と緊張とギルドの内装に興奮して

へんな声で噛みまくり答える。

我ながら気持ち悪い。

お姉さんは、瞠目を軽く開くが

すぐにスマイルに戻る。


「お困りでしたら、お声をいただければ

幸いです。それでは。」


丁寧にそう言うと離れる。

き、緊張した!日本でも声を掛けられるのは

苦手なのだ。

あの、お姉さんの言葉によると

あの水晶盤がギルドの登録になるのか。

・・・どうしよう、また声を掛けないと

いけないだろうか。


(イヤ、近くにいけば

取説があるはず、きっと恐らく!)


希望的観測に従い向かうと

机の上にその水晶盤。

それと椅子のみの簡素スゴく。


「・・・・・。」

(あれ?どうすればいいんだろう?)


とりあえず椅子に座り

どうすればいいだろうか悩んでいると

後ろから声が。


「お客様。

ギルド登録を成して冒険者をご希望

なのですか?」


振り返ると先ほどのお姉さんが

スマイルで言う。


「は、はい。」

「でしたら、この水晶盤の上に

手を乗せるだけで完了になります。」


そうかそんなに簡単だったのか。


「ありがとうございます・・・えっ?

手を乗せるだけでいいのですか?」

「はい、それだけで終わりますよ。」


疑心暗鬼。

嘘を言う理由なんてないのは

分かるけどなんだか信じれないなあ

そう思い手を乗せると

白い光が静かに輝き始める。

水晶が白く発光すると幻想的で美しい。


「うわあ・・・スゴい!」

「フフ。お客様は、かわいいですね。」


そんな台詞を言われると恥ずかしいけど

この謎の輝く水晶盤の方が感動を

上回っている。

そして光は収まると

手に触れた水晶盤の文字が綴り始める。

それは、水晶のした紙が神の信託よう

だった。

そして、文字が読めない。

日本語なら分かるのだけど

ここ異世界なので文字は異世界の文字。

古代エジプトのヒエログリフ文字のような

字体に思える。


「ダテ・ジゲザネ様。

レベル110・・・スゴいレベルですね。

ジョブは魔法剣士!?

かなりの上位のジョブじゃないですか!

どうしてこんな辺境の地に?」


レベルの高さは首都にある教会の強制訓練の

お陰とは言葉にするわけには

いかずどうしようか悩む。

でも、ジョブが魔法剣士なのは初耳だった。

ずっと、教会の勇者とかで

呼ばれていたので

ジョブが勇者とか思っていたのだが

まさか違っていたことにびっくりで

本当は、勇者と呼べるジョブは

ないだろうか疑い始める。


「あ、あの勇者のジョブって

ありますか?」

「え?

もちろんありますけど、

伝説級のジョブですので大規模なギルドでも、いないほどに珍しいくって・・・

す、すいません、偉そうに

ご説明をしまい。」


頭を何度も下げられるお姉さんに

僕はよく分からず止めようとする。


「いえ、気にしていませんよ。

知らなかったので助かりました。」


勇者と謂われるのはあるようだが

激レア中のレアのようだ。


「そうおしゃって下さると恐縮で

あります。

ギルドカードをお渡しするまで

30分くらい掛かりますので

その間ご自由にしてください。」


そう言われたので取り合えず

ギルドにある討伐依頼や

食事などしてギルドカード完成すると

簡単な依頼を受注して、

目的に一人、向かうのだった。






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