第16話 因果応報

 赤井、泉、死すという情報は瞬く間に全国のライギョマンの間に広まった。

 

 あるものは悲しみ、あるものは恐れおののいた。


 しかし、その死を喜ぶ者もいた。


「ついに赤井が死んだか!うっひょーーー!ざまーねーぜ!これで、これからは、このクリーム様たちの世の中だぜw w w。」


「案外あっけなかったすね(笑)」


「だよなー?掛永くん!ライギョマンだかなんだか知らねーが、蓋を開けて見たらただの雑魚だったってことよ(笑)」


「次は仲松あたりが行くんですかね?」


「仲松も死んでくれるとありがたいけど、残念ながら仲松の出番はないwww。」


「じゃー?」


「俺らクリーム軍団が怪物を倒すwww 。」


 - クリーム軍団 -

(名古屋の鯛焼き屋が取り仕切るライギョチーム)


 『政府は韓国に対し遺憾の意を伝え…。』

 ”あーあ。毎日毎日おんなじようなニュースばかりでうんざりするよ。天竜湖で大事件が起こってるってゆーのに。とりあえず2ちゃんでも見ようっと。”


 『本日朝6時頃、天竜村の山中で』

 ”ん???天竜村?

 まさか??”


『竿を担いで山中を歩いていた男性二人組が熊に襲われ死亡しているのが見つかりました。』


 ”ほっ…、てっきり天竜湖の話が漏れたのかと思った。

 でも、そりゃ熊に襲われるよ…、無知にも程がある。”


『遺留品から、一人は名古屋市に住む鯛焼き会社経営者の男性、もう一人は岐阜に住む無職の男性とみられ警察では更に詳しい身元の確認作業を…。』


 ”この二人はなんで釣り竿なんか担いで、山に登っていたんだろう?

 まっ、どーでもいっか。さっ、2ちゃん2ちゃんと。”


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