第2話 四天王

 - 2017年11月大阪某所 -


 「とうとう自称怪魚ハンター達も全滅やね?いよいよ俺のゴーゾースティックの出番て分けや!ガッハッハッ!」

 -スイスltd 野久保剛造-

(浪速の豪腕。自信プロデュースのゴーゾースティックから繰り出す豪快な釣りで掛けた獲物は逃がさない。映画監督としての一面も持つ。)


 「でも自称怪魚ハンターだけならまだしも、世界をまたにかける倉田さんのワイルドスコーピオンが歯が立たなかったのは、どうかと?」

 -マッディツイスター代表 赤井琢磨-

(ブラック赤井の異名を持つ愛知の巨人。その風貌からは想像もつかない繊細な駆け引きで数々の大物を仕留める。赤井作のマイルカントリーは柔よく剛を制す名竿。)


 「まー、いよいよ我々ライギョマンの腕の見せどころちゅーわけやね。」

 -フィットネス代表 泉和夫-

(神戸の重鎮。元バスプロ、彼製作のパイソン77は天下3剛竿に数えられる逸品。)


 「ここからが正念場や。」

 -飯見文明-

(知る人ぞ知る、ライギョ界の大御所、ミスターライギョマン。彼を慕う人間は数多い。彼所有のサーペントファイティング707も天下3剛竿の一本である。)


 「まー、とりあえず手始めに、この俺、野久保剛造とゴーゾースティックがお相手させてもらいますわぁ~!軽~く捻り潰しますよ~来年の夏にはみんなでBBQですわ~ガッハッハッ!」


 「ミイラ取りがミイラにならへんように頼むで?」


 「飯見さんとサーペントファイティングの出番はないさかい、大船に乗ったつもりでいて下さい!ガッハッハッ!ほな準備に取り掛かりまっせ!」


 バタン。


 剛造は部屋を後にした。


 「まーなんにせよ、剛造が片を着けてくれるにこしたことはありませんよ。泉さん。」

「でも何か嫌な予感がするな?飯見さん?」

「まー、とりあえずお手並み拝見てとこや。」

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