兄とモケモケ神の公園
うさぎやすぽん
兄とモケモケ神の公園
兄とモケモケ神の公園
「俺なんかがいなくても、世界は何事もなかったかのように、当たり前に回るんだよ」
兄貴がそう言った瞬間、バチーンッ! と雷が兄貴に直撃した。
「あっ」と兄貴は言った気がする。本当に「あっ」という間に、兄貴は俺の目の前で死んでしまった。
俺が、返事する間もなかった。
もうちょっと最後の台詞を選べなかったのかよ。俺はそう思った。
兄貴の言う通り、世界は何事もなかったかのように、当たり前に回った。
兄貴の死を知った両親も「ふーん」と言ったきりで、特に関心がないようだった。
「まあ、葬式ぐらいはせんとな」
父はそう言っていそいそと段取りをして、母も淡々とそれに手伝った。
兄貴は、確かにクズだった。
死んでも誰も困るわけでもない。そんな奴だった。
いつも、汚いジージャンとデニムパンツでこの街をぶらぶらとしていて、当然仕事なんてしていない。その手にはいつも缶チューハイとワンカップ大関があった。常に千鳥足で、まっすぐ歩いているところなんて、ここ数年俺は見ていない。
パチンコ屋で全財産を使い果たす。自販機の下に硬貨が落ちていないかしらみつぶしに調べる。道に落ちていた煙草を拾って吸う。電柱があれば蹴り、花壇の花を踏みつける。
たまに実家にふらりと現れては、冷蔵庫の中を漁り、魚肉ソーセージとかチーズとか酒とかを取ってはリビングで平らげてまたふらりとどこかへ去っていく。親ももうとっくに諦めているらしく、悲しむでも怒るでもなく、ただただ無関心を装っていた。
街の人々も、兄貴に関してまるで興味がなかった。兄貴は憎まれるでもなく嫌われるでもなく、ただただ誰にも相手にされず、いないもののように扱われる。
いつからそんなクズになったのかはわからない。
昔はそんな奴じゃなかった気がする。
一緒に公園で遊んだりもしたし、一緒に誕生日も祝ったり、一緒に母に怒られたりもした気がする。
ただ、俺はそんなことを覚えていなかった。
「いやー、なんか親戚大集合って感じで盛り上がったなー」
兄貴の通夜と葬式に参列したのは親族のみだった。勿論、その中で誰も悲しんでいる人なんているわけではない。
「ねえあなた。さっきのお坊さん、お経間違えてたよね」
「そうだったか?」
「かんじーざいぼーふにゃっあーんだらー」
「ははは、ウケるわ」
父も母もずっとこんな調子だった。もうちょっとは大人しくすればいいのにとは思ったが、俺もやっぱりそんなんで怒ったり悲しんだりするわけでもない。本当になんにも思わなかったのだ。
ただ、遺影の兄貴の写真。その目つきが俺と似ているような気がして、それがちょっと嫌だった。
兄貴の葬式が終わった次の日は快晴だった。
家から大学に向かう途中、兄貴がよく寝床にしていた「どせい公園」の前を通りがかる。
兄貴は自転車でここを通り過ぎる俺を見つけては呼び止めて、妙なことを言うもんだった。
「おい、清彦。見ろ、ウミウシの物真似」
ロクなことを言わないのはわかってはいたが、俺は一応これでも自分と血の繋がりがある奴だからと立ち止まって、
「似てない」
などと言い捨ててやったりはした。その後は兄貴なんぞ無視して、何事もなかったかのように俺は大学に行く。
そんな風に、兄貴が俺を呼び留めるのは少し習慣となっていたのかもしれない。俺が通りがかるような時間には、兄貴はいつも公園の入り口に汚い格好をして立っていて、俺を見つけては、ぱあ、と汚い顔を明るくさせたりした。
「パチンコで負けない日を作る方法を発明した。パチンコをしなければいい」
「カップうどんの麺はうどんじゃねえ」
「見ろ。カナブンも見ようによってはカブトムシのメスに見える」
俺は、いつも「ふうん」などと言い捨てて去っていった。
その日、「どせい公園」の前を通りがかったとき、ちらりとその入り口を見ると、当たり前だけど兄貴はいなかった。
俺は、立ち止まることなく自転車を進める。全く、何も感情が湧いてこなくて、すうすうと吹き抜ける風を浴びては、自分の身体がちょっと軽くなってしまったような気がした。
本当に、兄貴が死んでも何も変わらなかった。
世界は、当たり前のように回り続けた。
授業が終わって帰路につくとき、なんとなく俺は「どせい公園」に立ち寄った。
住宅街の中にあるポツンとあるような公園。遊具も滑り台とブランコとシーソーとかそういうスタンダードのやつがぽつぽつとあるぐらいで、あとはベンチとかちょっとした広場とか砂場とかがあるぐらいの、そんななんの変哲もない公園だった。
夕方になっても空には雲が一つもなく、風通しもいつもよりよく感じて、公園もなんだかスカスカに見えた。近所の小学生がサッカーボールを蹴って遊んでいる。ただそれだけの公園だった。兄貴の影も形もあるわけない。
「あれ? 水やりおじさんいないね」
「死んじゃったんだってー。雷に打たれて。まーちゃんが見たって!」
「げえーっ、スズメが死んでる!」
「スズメちゃんかわいそー」
小学生がそんなことを言っているのが聞こえてきた。無邪気で軽々として、すぐにどこかに転がっていってしまうような声。
「水やりおじさん」兄貴は確かにこの公園ではそう言われていた。
兄貴は毎日飲んだくれて、誰かに危害を加え、金をいたずらに浪費し、まるで意味のないことばかりするのだが、その「水やり」もそれだった。
この公園の一角に、もう誰も世話などしないような花壇がある。角の欠けた煉瓦で出来たその花壇には、背の低い雑草がちらちらと生えているだけで、ただその公園をみすぼらしくするだけのものだった。
どうしてだか毎日兄貴は、ワンカップ大関の空き瓶でその花壇に水やりをしていた。
「この花壇にはな、神様が宿っているんだ。だから俺は水をやるんだ」
「馬鹿じゃねえの、そんな無意味なことして」
「清彦、本当だ。『モケモケ神』がやってきたんだ」
「なんだそれ」
「俺は見たんだ。モケモケ神を。あの滑り台で寝ていたときだ。モケモケ神が降りてきて、あの花壇に宿ったんだ。絶対に枯らしてはだめだ。毎日世話してたらな、それはもういいことがある」
「どーいう話なんだよ。意味わかんねえ」
「ひひひ。でも神様を知ってるのは俺だけだ。世話してあげなきゃ可哀想だしな。きっとお礼もしてくれる」
「また酔っ払って幻覚でも見たんだろ」
「そんなことはない。あれはまさしく神だった。見てろよ。今に金持ちになってやる。お前にもなんかいいもん買ってやるよ。ヘラクレスオオカブトとか」
「いらねえよ」
へへへ、と兄貴はいつもそうやって嬉しそうに花壇に水をやっていた。そのときの兄貴の背中はいつもよりも陽の光を多く浴びるようにして背筋がまっすぐで、俺はなんだか見ていられなくなってしまう。
兄貴のことはなんにも思っていないけど、もしかしたらあのときの兄貴のことは嫌いだったのかもしれない。
「俺の人生には希望がないなんて思ってるかもしれねえけど、あるんだよ」
あの花壇を見て、けけけ、と笑っていた兄貴を思い出した。
花壇の中はやはり雑草しかなくて、背丈の低い雑草の中に、たいしてきれいでもないちょっと背の高い白い花が三輪咲いていた。
ひゅう、と風が吹くとその花は弱弱しく揺れる。他の雑草たちと全く変わらない揺れ方で、ふらふらと全く頼りない。
これが兄貴の言っていた「モケモケ神」なのか。
「しょぼい花だな」
ため息が出ることもなかった。悲しむでも憐れむでもない。虚しいとだけ思った。
その公園を後にしても、後ろめたさも何かに引かれる思いも何もなかった。
兄貴が死んでも、世界はやっぱり普通に回り続けた。
その次の日もその次の日も快晴だった。
勿論、両親に会っても兄貴のことなんて口にするわけがない。
「これから法要とかどうすんの。スケジュール的に」
「あー、そんなのあったな。ネットで出来たりしないの? 最近なんでもネットで出来る時代だし」
俺が兄貴のことを聞いてもそんな調子で、まあ、そんな時代なのかと自分でも思ったりして「ネット 四十九日」とかで検索したりしていた。
「なんか清彦元気ない?」
午後になって古民家風の喫茶店でコーヒーを飲んでいると、後からやってきた彼女が最初に言ったのがそれだった。
「俺が無表情なのはいつものことだろ」
「いや、なーんか、こう、むわむわとオーラが出てる。元気のないオーラ」
水のグラスを両手で持って口元に近づけながら、彼女はじっと俺を見る。付き合って二年になる彼女は俺を見る目に優れていたが、まさか元気ないと言われると思っておらず、俺は少したじろいだ。
そんな自覚はなかったのだ。そんなことを言われる心当たりもない。
「なんかあった? 最近。もしかして私、何か変なこと言っちゃった?」
当然彼女も、兄貴のことなど口にしない。俺の兄貴が死んだこと知っているはずだが、兄貴が死んだところで俺がどうこう思うわけがないと彼女も思っているはずである。
「変なことはいつも言ってるだろ」
「ひっどーい。ごめんなさい。自覚はあります」
「あるなら直せよ」
「ねえねえ。元気ないついでにケーキ注文しない? するね」
「あれ、聞いといて俺の意向は無視なんだ」
ロイヤルミルクティーとシフォンケーキを注文する彼女の隣の窓からは、すうっ、と暖かな光が差し込んでいる。俺のところは陰になっているせいで少し暗いが、俺の見る景色はこんな晴れた日にふさわしいほど鮮やかだった。
元気がないのか。俺。
もしかして、兄貴のことで落ち込んだりしてるのか?
いや、そんなわけがない。俺はやっぱり兄貴が死んでもなんにも悲しくないし、なんとも思っていないはずだ。
兄貴は死んだ方が良い、ずっとそう思っていた。今でもその気持ちは変わらない。
今俺の見る世界は、汚れたものが何もなくて美しい。
喫茶店の暖かみのあるランプの色。水彩画の中にあるような紺色のコーヒーカップとソーサー。ふんわりと暖かいワインレッドのソファ。彼女のオレンジ色のワンピース。艶やかな髪。
「なあ、俺の目つきって、悪いか?」
シフォンケーキをナイフで切る彼女に、ふと問いかけると、彼女はきょとんとして俺を見て、くすくす笑った。
そんな鮮やかな景色に似合う表情で。鮮やかな世界に、さらに彩りを添えるような、微笑み方で。
「まあ、ちょっと」
ふふん、と俺はその彼女の言葉を払いのけるように笑った。
本当は、「俺が死んだらどう思う?」って聞きたかった。
その帰り道、兄貴が死んだ日を思い出した。
「なあ、清彦。すげえジョークを思いついた」
学校からの帰り道、兄貴はいつものように俺を呼び留めた。
そのとき俺は試験の出来がすこぶる悪く、いつもより機嫌が悪くて「あぁ?」と横暴な返事をした。
「なんだ、機嫌が悪いな。酒飲むか? 大関とヤクルト混ぜるとめちゃくちゃ美味いぞ」
兄貴はそう言ってやっぱりへらへらとしていた。
こんな兄貴に腹を立てているわけではなかった。兄貴はいつも通りだ。怒りも哀れみも悲しみも何も湧かなかった。
ただ、八つ当たりのように、俺は兄貴につっかかった。
「なにへらへら生きてるんだよ、何してんだよ」
その日は今日みたいな快晴じゃない。曇天の空。いつもより空が低く見えて、その雲の上に青空が広がっているなんてまるで信じられない空の色だった。世界が閉塞的に見えて、この街だけしか世界はないように思えた。
そんな小さな世界でも、兄貴みたいな存在は、やっぱりちっぽけだと思った。
「へへへ」
兄貴はそう笑って俯いてしまった。その顔に暗い影を落として、どんどん兄貴の存在がみみっちく見えた。
「俺は、お前みたいに頑張ってないもんなあ」
小さくてか細くて、その言葉が聞こえたのも、この公園で、この世界で、俺だけだった。
「お前は頑張ってるもんな。彼女の絵理ちゃん、元気か。へへへ」
「関係ねえだろ、兄貴には」
「良い子だもんな。大切にしろよ。俺なんかに会わせるなよ」
「言われなくても、そんな気あるわけねえだろ」
「へへへ。お前はやっぱり頭が良いからな。大学にも行ってるし」
いつもだったら、俺はもう去っているはずだった。そのときなぜだか妙に兄貴に俺はつっかかってしまった。自分でも、馬鹿らしいと思いながら。
「兄貴みたいな生き方、したくねえんだよ」
「しなくていい。お前は俺のようにはなるな」
「てめえ、一体何様なんだよ」
「へへへ。清彦は優しいな」
公園の入り口。きっと、誰も俺たちのことなんて気に留めていない。風も、道行く車の音も、すーっと俺たちを軽々通り越して遠くまで届く。
そして、兄貴は適当なことをべらべらと喋った後に、俺の顔をじっと見た。
気味が悪い。そう思った。兄貴は不自然な笑みを浮かべていた。
「なあ、清彦。俺なんか死んだ方がいいと思うか?」
多分、俺は「知るかよ」と言った。
そのとき、兄貴はへらへらと笑っていて、俺は「へらへらすんじゃねえよ」なんて思ったはずだ。
「俺が死んだらみんなすぐ俺のことを忘れるんだろな」
「知るかよ」
「お前もとっとと忘れちまうんだろうな」
「知るかよ」
そして、兄貴はぽつりと呟いた。
やっぱり、その声は誰にも届かないような弱弱しい声だ。きっと、神様ですら聞いていないだろう。俺にしか聞こえないような声だった。
「俺なんかがいなくても、世界は何事もなかったかのように、当たり前に回るんだよ」
兄貴がそう言った瞬間、バチーンッ、と雷が落ちた。
バイトに向かう彼女を見送って、俺は「どせい公園」の前を通りがかった。
兄貴の死んだ公園の入り口。そこには何の跡もない。
当たりはすでにうすら暗く、空は夕方から夜に移り変わろうとしていた。夜に向かう風が吹いて、当たりの空気も夜のそれに変わっていく。
街灯が点き始めた公園に、俺はふらりと立ち寄った。もう公園には誰もいない。誰もいないのが当たり前だというように、ブランコも全く揺れず、時が止まったように佇んでいる。
俺は自分が何をしたいのかわからなかった。
引き寄せられるでもない、背中を押されるわけでもない。俺はなぜだかここへやって来た。
何かを探しているのだろうか。何が気になっているのだろうか。
それが、全くわからない。
兄貴が死んで、悲しくもない。寂しくもない。怒っているのでもない。
でも、俺は兄貴のことが、なぜだか忘れられなかった。
そのとき、ちらりと目に映ったのは、あの花壇だった。
「この花壇にはな、神様が宿っているんだ。だから俺は水をやるんだ」
兄貴が毎日水をやっていた花壇。何かを祈るようにして、兄貴は毎日あの花壇をじっと見ていた。
俺は、その花壇を見る兄貴にだけは、どうしても嫌悪感を覚えていた。水なんて馬鹿じゃねえの。そう思って兄を見ていた。
街灯の光が届かない花壇。暗い影が落とされて、やっぱりみすぼらしくてたまったものではない。
背丈の低い、雑草が点々と生えているだけの何もない花壇。ただ、白い花が三輪――。
はっ、と俺は息を飲んだ。
なぜだかそのとき、フラッシュが一瞬だけ辺りを包んだような感覚を覚えた。
その花壇に生えていたはずの白い花。兄貴が大事にしていた、神様が宿ると言っていた、あのしょぼい花。
名前も知らない、その白い花が三輪。
俺の知らないうちに、枯れていた。
しわしわになって、頭を垂らして。
弱弱しく、色を変えて。
その白い花は、みすぼらしく枯れていた。
「あの花壇にはな、神様が宿っているんだ。だから俺は水をやるんだ」
「馬鹿じゃねえの、そんな無意味なことして」
「清彦、本当だ。『モケモケ神』がやってきたんだ」
「意味わかんねえ」
「ひひひ。でも神様を知ってるのは俺だけだ。世話してあげなきゃ可哀想だしな」
「枯らしてんじゃねえよ」
思わず、口から零れた言葉だった。
しわしわになった花。きったなえ色をしていた。
誰も、気に留めることなどないようなところで、誰も気づかないうちに枯れていた。
こんなのに、神様なんて宿ってるわけがない。
ふふっ、と思わず笑いがこみ上げた。
「俺の人生には希望がないなんて思ってるかもしれねえけど、あるんだよ」
「なにが、モケモケ神だよ」
「けけけ。馬鹿にすんじゃねえよ。それだけは俺は譲れねえ」
「あっそ、じゃ、俺行くから」
「おう、お前は、俺みたいなクズになるんじゃねえよ」
「ならねえよ」
「けっ。モケモケ神様には、お前のことなんて祈らねえよ」
欠けた煉瓦。ペラペラな雑草。すり減った石。汚い色の土。コカ・コーラの空き缶。泥で汚れたしわしわのナイロン袋。細い木の枝。土埃。
枯れた花――。
兄貴の花壇は、そんな最後を迎えていた。
なぜだか、心が軽くなっていた。
なぜだか、俺は安心していた。
この公園にはやっぱり何もない。兄貴のいた痕跡も。思い出も、何もない。
俺は公園のベンチに座って、煙草を一本取り出した。
普段は滅多に吸わないけれど、煙草を口に咥えて、そっと火をつけた。
まるで、線香に火を点けるみたいだ。そう思った。
そんな香りもない、煙草の煙たい臭いだけが鼻をくすぐるだけだけれど。
何をしていたのかもわからなかった。なぜここに来たのかもわからなかった。
どうして、兄貴のことが忘れられなかったのかもわからなかった。
でも、その枯れた花を見たとき。
俺はなぜだか嬉しくなって。
「馬鹿じゃねえの」
兄貴が死んだあのときに、そう返せば良かったと思った。
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