第4章 君ず果つ

くんズはツ



      1


 スイが国の外に。それがどのような事なのか。

 国同士の交流ならばまだ。見聞を広める為のご旅行であるなら。スイの願いはそのいずれでもありません。スイは行き先を既に決めておいででした。

 スイの想うあの者の故郷。

「見てみたいんだ。あいつがどんなとこで育ったのか。どんなもんを見て、どんな事を感じて過ごしてたのか。な?面白そうだろ」

 私は肯けません。相槌すら忘れておりました。

 スイはまだ。あの者を忘れてはいない。忘れたくないと申しておりましたが、しかし。あれは忘れたくないほどの者であったと、そのような意味で仰られたのと。違ったようです。スイのお心にはあの者がいる。スイが今尚お慕いしているのは。

「どんくらいで着く?ちょっと行ってくるだけだからさ」

「行って如何するお心算ですか」

「だから、行ってくるだけ。ぶらっと歩いて、んであいつの事知ってる奴とかいたら聞いてみたいし。どうやって暮らしてたのかとか」

 地図上でしか見た事のない。

「行くとしたらお前、付いてきてくれるか」

「申し訳御座いません。私は」

「そっか。首相じゃ駄目だよな。ごめん。忘れてた」

 忘れていた。なにを。私を。私の役職を。

 私は首相。スイを陰に日向に。

 陰に日向に?何をする役職?

 秘書官はほら来た、といわんばかりの顔で。想像がついたのでしょう。生き返らせる事が出来なかった。失意のうちにスイがお考えになられるような事を。

「認められませんね。そうお返事をしたのでしょう」秘書官が言います。

「いえ、まだ」

「期待を持たせればつらいのはスイです。早急にお返事を」

「なんとかならないのでしょうか」

「貴方は大切なものを取り違えています。守るべきはスイのお気持ちではない。国です。国がなければスイも存在価値を失うのですから」

「私はスイを説得する手段を持ちません」

「それでも貴方のお役目です」

「一日、いえ半日で構いません。スイのご周遊を」

「ご存じないのですか。あの国への侵入は不可能です」

「我々だから、でしょうか」

「他にどのような理由が?」

 スイはご存じないのだろう。知っていたとしても、周遊を認めない理由にはならない。侵入が不可能ならば進入が可能なところまで行きたい。そう願うのが。

 私はスイのお部屋の前にて土下座をしました。

「駄目なんだな」

「どうかご理解を」

「なんで?」

「申し上げられません」

「なんで?」

「それを言ってしまったらおそらく、スイは私を殺してでも国の外へ行かれるでしょう。スイに殺される事は、私個人としては一向に構いません。寧ろ本望とすら思うのです。しかし、私がスイに殺されれば、国民はどのように思うでしょう。主任や館長のときとは事の重みが違います。彼らは安心してこの国で暮らせるでしょうか」

 正論です。そんな下らない手段でしかスイに訴えられない私が口惜しい。首相と主任と館長の命に何の違いが。差があるとはとても。

 畳を擦る音。スイが立ち上がりました。

「消えろ」

 この時分ほど、強く自害を決意した一瞬はありませんでした。

 私は執務室に逃げ帰り、床の間の刀を手に取りました。これほど重かったろうか。片手で振り回していたとは到底思えない。況してやこれで官僚達を斬っては捨て斬っては捨てたなどと。錆び付いてたのは刀身ではなく、私のほうだった。

 死ぬ事が怖くて仕方ない。死んでしまったらスイに会えない。何故秘書官は私の考えを悉く見抜くのであろうか。是非その方法をご教授願いたい。ようやく認める事が出来そうです。認める他に道はない。私は、スイに忠誠以上の想いを抱いております。消えろといわれた事がこの上なく切なくて切なくて堪らないのですから。

 この日より、私は死ぬ為に生きる事と相成りました。哀しくなどありません。スイと同じ考えの下、だらだらと生き永らえているのですから。これを凌ぐ幸せなどあり得ないのです。



      2


 隣国の皇子が逃亡したという報せが我が国を駆け巡りました。なまじ当事者である隣国よりも騒いでいます。さほど国交はないというのに。国民は心配しているのでしょう。

 スイも同じ事になりはしないかと。それは杞憂というものです。

「足取りは」

「摑めていたらとっくに連れ戻しているでしょうね」秘書官が言います。「どうします?協力を依頼されていますが」

「どうせ資金面くらいのもの。御姿の公開は?」

「いいえ、極秘に捜されているようで。不名誉でしょう」

 誠にお気の毒です。世襲制の閉塞性が仇となった。皇子も現体制に反発されて出て行かれたのでしょう。手に取るように心中お察し致します。

「増員の件ですが」秘書官が言います。

「見す見す返り討ちに遭うようならば不要。手練を寄越してください」

「いっそ廃止しては如何かと」

「思想が古いのか。国の行く末を憂いて、我先にと志願してくると踏んでいたのですが」

「そのような風潮が蔓延しているのは確かですが、矢張り倍率の高さでは、お顔が拝見できる立場が最も」

「スイもお話し相手が出来れば」

 以前のように穏やかになられるだろうか。私に微笑まずともよいのです。微笑む機会があるのなら。

 お部屋に入る事を制限され、交わす言葉はスイとしてのお立場に関わる内容のみ。話し相手としての私の役割は実質上なくなりました。スイからお声が掛からないのです。

 日に日に距離が遠くなっております。しかし、これで良かったのです。私はスイへの想いをすっぱりと断ち切る事が出来たのですから。

 中庭に人影を見つけ、私は身構えました。侵入者か。

 違ったようです。最近登用した新入りの若者。私の姿を見るなり仰々しく頭を下げました。

「申し訳御座いません。ここで失せ物をし」

「なんです?」

「父上の形見を」

「ですから、それは?」

 若者は急にしどろもどろになり、むにゃむにゃと言い淀みました。

「刃物ですね。持ち込んではならないと」

「も、うしわけ」

 ありません。若者は額を土に付けます。

 次から気をつければいいと云ったのですが、彼は頭を上げる気配がありません。

「構いません。今回は見なかった事にしますから、さあ、引き続き」

「うっせえなあ」

 障子が開いています。そちらのお部屋は。スイの。

 いまこの双つの眼球が捉えているのがスイその人なのだと、判るまでに時間が要りました。身体中が震え上がります。恐怖から来るのではありません。わかりません。何故私の身体は震えているのか。

「ぴーぴーうるせえんだよ。おちおち昼寝もできやしねえ」

「申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありま」

 いまこの双つの外耳が拾っているのがスイのお声なのだと、わかるまでに時間が要りました。謝っている声が私でない事もようやく摑めました。私にも非はある。謝らなくては。何と言って。何を言えば。

「形見だか刃物だかなんだか知らねえがな、んな大事なもんなら持って歩くな。持ってるから落とすんだよ。わかったな。もう」

 持ってくんなよ。

 何かが庭に放られます。

 小刀でした。若者は急いで拾って抱き締めます。しゃくりあげながら繰り返し繰り返しお礼を述べていたようですが、スイはもうそこにはいらっしゃいませんでした。私ははたと我に返ります。私はスイの網膜に映っていたのでしょうか。

 中庭の草木や花となんら変わりない。さながら背景の如く。声を掛けてもらえなかったのですから。若者は認識されているのに。どうして私には。

 夕食も終え、夜になろうという頃スイからお電話がありました。昼間の若者を呼べと。

「そんな。お手を煩わせずとも首をもって責任を」

「勝手な気を回すな。俺が呼べっつってんだから、黙って呼びゃいんだよ。つーかお前昼間、俺の顔見て」

 泣いてやがったろ。

 私は思わず頬に手を当てます。濡れている筈がありません。

「なんで泣いた?」

「泣いて?私が泣いていたのですか?」

「見間違えなわけねえだろ。俺が言ってんだから。なんでだ」

「解りません」

「なんかつらいのか」

「いえ、そうゆうわけでは」

「まあいい。お前の話は後だ。昼間の」

 私は受話器を置いて若者を呼び寄せました。案の定、若者は首を覚悟しているようでしたので、そうではないと説明しました。

「スイが会いたいという事ですので」

 発語を失った若者を連れ、私はスイのお部屋の前で膝を付けました。障子越しにスイがそこにいらっしゃるのがわかります。

「勤めは」

「は、お、お庭のせい、びをさせてい、ただいてお、りま」

「んなに緊張しなくていい。障子開けられなくて悪いな。部屋散らかっててな。見られたくねんだ」

 若者のがちがちに張り詰めていた両肩がすうと下がったのを目撃いたしました。流石はスイです。

「父親死んだのか」

「はい。私が学生だった折に」

「なんで死んだ?」

「お国に殉じたと聞いております」

 まさか。私は小声で若者の名を尋ねる。

 私がここに踏み入った際に、斬った者の内の一人。

「へえ、んで志願したってわけか」

「父に恥じぬよう立派に生きようと誓い、参った次第に御座います」

「怨んでねえのか?」

「いいえ」

「俺が殺したかもしんねえぞ」

「父はお国に殉じたのです。私はそう信じております」

「庭の整備だっけか。大変だろ。俺が汚すから」

「それが勤めに御座います」

「悪いな。片付けさせてるみてえで」

 スイは謝っておられるのか。御自らのお戯れの度に庭が黒く染まり、手入れをしている者がいる事を。

「もうやめるから。でもそしたらお前、やる事なくなるな。そうだ。庭にさ、なんか植えろよ。その手入れとかすりゃ仕事なくならねえだろ。そうだ、そうしろよ」

 そもそも庭の整備とは、斯くの如き役職なのですが。私は笑いを堪えました。

 スイはいなくなってなどいない。

 いまも、ずっと此処に。かつてのまま。

 若者を退席させた後、突然障子が開け放たれます。私はお暇する隙を完全に失ってしまいました。

「逃げんなよ。お前も呼んだんだから」

 呼んだ。スイが私を。何かの間違いでしょう。私はもうスイに話し掛けてもらう価値などない。最初からなかったのです。あったように勘違いをしていただけで。幻想。思い込み。私の悪い癖です。

「今夜中に仕上げなければならない仕事が残っていますので」

「なんで泣いた?」

「泣いてなどいません」

「嘘だな。俺は見た」

「お昼寝の合間に見られた白昼夢では」

「俺が嘘ついてるってか」

 退路を塞がれます。スイが私を睨みつけております。

「なんで泣いた? 俺見て泣いたんだろ。なんでだ。俺がなんか悪い事したか」

「申し訳御座いません。私にはとんと記憶が」

「なんで前みたいにしない?」

「前みたいに、というのは」

「会いに来ねえだろ」

 呼んでくださらないから。

「話もどうでもいい事だけだし」

 本来はそこで留めるべきであって。

「なんで避ける? 俺が嫌いになったのか。あの事まだ引きずってんのか。無理言った俺が悪かったんだ。やっとわかった。なんで駄目だったのか。反省したし、もうそんな事いわない。でもお前は」

 遠い。

「つまんねえんだよ。お前が傍にいないと」

「おりますよ。私はいつでも」

「いねえじゃねえか。いまだってもう帰ろうとしやがる。昼間も急に泣き出すし。わけわかんねえんだよ、いろいろが。説明しろよ。俺がわかるように」

 私には、

 そのお言葉だけで。

「どうかお仕事の邪魔はなさらぬよう」

「俺の傍にいるのが首相の役割じゃねえのか」

 スイのお傍に。いたいのは山々ですが。

「泣いたのはおそらく、久方ぶりにスイのお顔を見てお声を聞いたからでしょう」

 散々なのです。私にはもう。

 スイのその存在だけで心が張り裂けそうに苦しい。

「お元気そうで、安心して思わず涙が零れたのです。すみません。情けない姿を曝して」

 傍にいるのがつらい。

 傍にいなくてもつらい。

「ほら、泣いたじゃねえか」

「いま思い出しました」

「そうじゃない。これ」

 スイの指が私の目元を撫でます。

「泣いてる」

 ああ、これだから。距離を取っていたというのに。これではまた。

 苦しむ事になってしまう。

 断ち切ったと思っていたのに。断ち切ったという思い込み。

「つらいんなら俺に言えよ。あんま背負いすぎるな」

 見られているでしょう。知られているでしょう。

 どうすればいいのですか。

 私がスイに対し抱いているこの想いは。

「お願いが御座います」

 障子を閉めて戴けませんでしょうか。

 スイのお部屋に入ったのは。涙を拭う為。お部屋の外にいる者に醜態を曝したくなかったから。昼間、スイが私に話し掛けてくださらなかったのは、急に涙をぼろぼろと流した私を気遣っての事。お優しい。その優しさに私は涙が止まりません。

「先ほどの若者の父の命を奪ったのは」

「だと思った」スイがふ、と顔を緩ませました。

 今宵は、墓まで持って参ります。



      3


 スイのその決意を聞いたとき、既に私は首相の任を降りておりました。

 詰まるところ、スイは私の家を訪ねて下さったのです。在りし日の約束。決意を告げる為遥々田舎くんだりまで。

 庭弄りをしていた私は、衰えつつある視力と、鈍りつつある脳を精一杯疑いました。スイによく似たお姿が玄関に。蜃気楼や白昼夢の類だと。

 私は軍手を外し眼を擦ろうとしましたが、思いの外素手が土塗れだという事がわかり、乾いた眼をぱちくりさせ幻を消そうと躍起になりましたが、その幻は一向に薄れず、寧ろ濃くなる一方で。そうか。私にも迎えというものが来たのだな、と悟る間もなく、脳裏に焼きついて離れないスイの快活なお声が鼓膜を叩きました。

「よお」

 お声も幻である可能性が充分に他界。私の唇は痙攣し言の葉を紡ぐ事を失念し、私の眼球はその幻に釘付けにされておりました。幻でも構わない。

 此処に今、スイが。

「また泣いてやがる。ったく」

 スイはお袖で私の土塗れの顔を拭いました。

「余計泣いてるじゃねえか。嬉し泣きなら許すが、あんまいいもんじゃねえぞ。久々に会ったってのに。元気してたか」

「スイ」

 よくぞ、ご無事で。

「俺さ、ちょっと出掛けてくるわ」

「どちらに」

「どこだと思う? 見つけるまで帰ってこねえつもりだから」

 あの者の行方。

「絶対どっかにいる。いままであいつのほうが来てたろ。だから今度は俺が会いにいってやるんだ。吃驚するぜ、あいつ」

「必ずや巡り会えますとも」

「お前なら」

 そうゆってくれると思ったよ。

 スイはにっこりと微笑まれます。その笑顔が何よりの褒美。

 私はこの世に未練などありはしません。

「実はさ、お前も」

「お荷物にはなれません」

「だよな。駄目か」

「留守も預かれません」

「だいじょーだろ。俺がいなくてもこの国は」

 此処に。

「もしや黙って」

 スイはにやりと笑って人差し指を口に当てます。

 わかっておりますとも。

 墓まで持っていく事項が増えました。



      4


 新しい流れを吹き込もうとした結果がこの有様では。何も変わらない。私がたった一人、絶対不可侵を犯した其の時より。

「貴方の他に誰が適任でしょう」秘書官が言います。

 ラスコ。

「皆を纏めるには貴方の存在が不可欠かと」

 ラスコ。

「成し遂げようとしている事は本当に国の為になるのでしょうか」

「何を仰います。貴方がかつて進んだ道とどう違います?」秘書官が言います。

 スイを殺す。

 スイを殺めた。

「スイは」

「政治には無力」秘書官が言います。「確かに。それは否めません。しかし、我が国の代表は紛れもなく」

「何も変わりはしない。政治的に無力ならば尚一層」

 スイは死んだ。

 私が殺した。

「あのスイでは駄目なのです」秘書官が言います。「おわかりでしょう?生きていて何ぞ偉業を成していますか。私はスイ制度を廃止したい。スイが居ては」

「廃止した後、展望はあるのですか」

「貴方を」

 中心に国を創りかえる。

「私は本気です」秘書官が言います。

「何故私を」

 殺さないのですか。

「貴方が必要だから。お名前をお忘れですか」

 ラスコ。

「同じでしょう。二代目のときと」

 私は。

 自動運動により秘書官の。

 首を。

 強制思考により秘書官の。

 手は。

 鉄の塊をもって。

 構える。嗤う。

 わらう。

 何故。

 私が滑稽だから。

「お已め下さい。それを」

 下ろして。

 下に。

「本気をお見せいたしましょう」

 銃口は。

 口に。

 引き鉄は。

 指が。

 眼の球は。

 私を。

「やめ」

 音よりも。

 飛び散る。

 くろ

 あか

 あお

 笑っています。私を見て。

 見ています。私を笑って。

「しゅ、しょう?」庭係の若者が見ています。私を見て。

 倒れている。

 私以外と。

 落ちている。

 鉄の塊と。

「私が」

 庭の手入れは。

 今する必要があったのでしょうか。

「私がした事です」

「父の」若者が言います。

 秘書官がした事は。

 今ここでする必要があったとは。

「父は、父上は」若者が言います。

「思った通りの事を言ってください。答えます」

「父上はスイの為、国の為に」

「私が」

 斬り殺しました。

 邪魔だったので。道を塞いでいたもので。

 若者は。

 手に。

「失せものというのは嘘ですね。機会を伺っていた」

 父の仇を討つ為に。

 私を殺す為。

 仇を探し出す為に。

 此処に。

「憎いのでしょう。私が」

 カ

 ム

 ラ

 ミ

 首相

 若者の口がそう動く。彼は私を睨み続けます。

「ラスコ」

 後方より。

 澄み切ったお声が致しました。

「ラスコ?」若者の動きが止まります。

「私の名です」

「ラスコ?あの、ラスコ?ラスコなのですか。何故ラスコが」

 首相を。

 スイの傍に。

 スイを殺したラスコが。

「国の為です」

 スイは。

 何も仰らず何も表さず。ただ。

 私を見詰めておいででした。

 私は若者を見るのを已めました。

 スイが私を見ているというのに。

 スイ以外をどうして見れようか。

「俺を殺すのか」

「私は」

 ラスコですから。

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