第246話「ユイ、苛めるゴブ?」

「次は瑠璃にしようと思っていましたが、忙しそうなのでクーにします」

「うむ。わかったのじゃ」


 後から知った事だが、クーは私が合流する前の戦いで魔王モードなる裏ワザを使った影響で、合流時には既に進化状態にあったらしい。


 見た目が変わって無いから気が付かなかったよ! クソッ! 黒髪、ボンッ、キュッ、ボンッの美女姿なんて私も見たかった。イベントスチルの回収も出来ないなんて最低な世界だな! クソが!


『シルフィン:いい加減そのゲーム脳やめませんかねぇ?』


 断る!


「しかし、まさかクーが進化してたとはね。見た目が変わらないと進化したって分かりにくいよね。と言うか、今回はなんで繭化してないの?」

「モンスターはある一定の所まで進化すると繭化はしなくなるんですよ白亜さん。ゴブリンで言えばホブゴブリンより上のクラスのモンスターはしません。これは低ランクのモンスターの自己崩壊を防ぐ為の処置です。白亜さんなら分かるでしょうが、一代で進化を繰り返すのは本来それだけおかしな事ですからね」


 なにそれ怖い。とはいえ言いたい事は分かる。進化は跳躍しない。なんて言葉を真っ向否定する進化も在るしね。


「純正で進化すればミニゴブリン→ゴブリン→ホブゴブリン→オーガだっけ?」

「その通りですマスター。ただ、マスターを基準にしているのでミニゴブリンの深度が1になっていますが、ミニゴブリンは滅多に産まれないので、正式にはゴブリンから数える感じですね。」


 えっ? 数にすら数えて貰えないの!? 本当にあらゆる意味でマイナスからのスタートじゃねえか私。どんだけ評価されないのミニゴブリン!?


「アレ? と、言う事は私の白雷鬼ってゴブリンからのスライドだから、後二回位進化しないとジョブスキル付かない?」

「そうですね」


 マジかよ! ぬぉ~! レア進化の弊害がこんな所に!?


(まあ、深度2でこの強さなのが既に異常ですが……)


「何か言ったヘルさん?」

「いいえ。ではクーのステータスです」


 名前:ジグルス・エルクーラ(クー)

 進化:2→3→4

 レベル:1/25→30/30→1/35

 性別:女

 種族:リッチ→ハイリッチ→エルダーリッチ

 HP:∞

 MP:610→1800→2400

 気力:500→1650→2000

 物攻:320→1250→1750

 物防:260→1000→1550

 魔攻:410→1742→2300

 魔防:280→1300→1800

 敏捷:250→1040→1300

 知恵:600→1440→1950

 器用:470→1600→2100

 運 :30→30

 武器:無し

 副武器:無し

 防具:

 無し

 アクセ:闇属性up

 闇の指輪

 魔法:

 闇黒魔法LV.2→LV.5、火魔法LV.2(新)

 雷魔法LV.1(新)、氷魔法LV.2(新)

 魔法名:

 ダークネスボール、ダークネスアロー

 ダークネスブラスト

 レゾナンス:

 無し

 武技:

 固有技:

 黒装、 黒棺、魔武器(新)

 称号:

 堕ちた魔王、不死の王、強敵打破ジャイアントキリング

 魔族殺し

 スキル:戦闘系スキル

【結界LV.4→LV.5】

【魔闘技LV.4、闘気(新)】→【闇纏LV.1(新)】

【魔法拳LV.3→LV.5】【マヒ爪LV.1→LV.4】

【毒爪LV.3(新)】【腐食爪LV.5(新)】

【死霊術LV.2(新)】【エナジードレイン(新)】

【無属性(新)】

 技能系スキル

【集中LV.4→LV.8】【見切りLV.3→LV.5】

【直感LV.2(新)】

 ステータスup系スキル

【剛力LV.5】→【剛力2LV.1(新)】

【堅牢LV.3→LV.5】

【魔術LV.5】→【魔術2LV.1(新)】

【魔坑LV.4→LV.6】

 耐性系スキル

【闇属性無効】【呪い無効】

【痛覚耐性LV.4】→【痛覚無効(新)】

【冷気無効】【雷無効】

【物理耐性LV.3】→【物理耐性、中(新)】

 スキル補助系

【闇魔法の真髄】

 攻撃ダメージUP系スキル

【格闘LV.2→LV.3】

【闇属性ダメージup、小(新)】

 補助、その他スキル

【不死】【高速再生】

【弱点光】【威圧】【呪文高速化】

【魔素吸収(新)】【死者の波動(新)】

【魔素変換(新)】【下位不死者生成(新)】

【不死具生成(新)】【不死者強化(新)】

【軍隊指揮(新)】

 ジョブスキル

不死生成ライフメーカー】【魔術師】【不死者】

 スキルポイント3000


 ……うん。なんて言うか。


「そういやクーって元々は凄いんだよね?」

「主様! 主様!? 今まで我の事をなんだと思って居ったのじゃ?!」


 賑やかし兼弄られ役とは言わないでおいてあげよう。私は空気の読める子。


 しかし、自力の差が出て来たな~。流石は元魔王か。これも言わないけど。貶さない変わりに褒めない方針です。


「固有技については私にデータが無いので、重複している物と含め飛ばします。【エナジードレイン】は相手のHP、MP、気力を奪い自分の物にする事が出来、【無属性】は魔力をそのまま攻撃に使用出来るようになります」

「【無属性】は他の魔族が使っていたアレかな?」

「うむ。その通りじゃコロ。因みに固有技の魔武器は、魔力を物質化させ武器に出来る技じゃ」

「じゃあクーは武器要らないのかな?」

「いや、我も欲しいのじゃ。正直コロの武器程強くない」

「次の【死霊術】は、【魔素吸収】で周囲から魔力等を集め【死者の波動】で、仮初めの魂を作り出し【魔素変換】を使い、集めた魔力を物質化させ【下位不死者生成】で不死者を作り出します。【不死具生成】は、作り出した不死者の装備を作り出し【不死者強化】で、強化します【軍隊指揮】は作り出した不死者を効率良く動かす事が出来ます」

「アレ? クーが有能ッポイ……だと!?」


 てかこれ、一人軍隊だよね。


「主様? そろそろ我、反乱しても良いと思うのじゃが?」

「腹パン希望?」

「一生主様に忠誠を誓います」


 うむ。良い心がけだ。しかし実際私は、まともにやり合ったらクーに勝てないだろうな。腹パンを磨かなければ! 威力を出す為に捻りでも加えるべきだろうか?


「ひっ!」

「しかし、本当に凄い能力ですね。まるで昔話に出てくる不死の王ノーライフキングのようです」


 と、フーリィーが言っているのを聞いて。私は、はて? 言って無かったか? と、思い出す。


「クーがその不死の王ノーライフキングなんだが?」


 私の一言にフープ勢が騒然となり、ヘルさんとコロの説明でようやく落ち着きを取り戻す。


「まさか、貴女があの伝説の魔王だったなんてね……」


 そんなアイギスの皆を代表するような、恐れと畏怖の混じった視線を受け何故かクーは感動していた。


「くぅ~。主様! 主様! 見るのじゃ! これ、これが普通の人間の反応なのじゃ!」


 どうやら恐れと敬意が入り交じった視線に御満悦のようだ。


 魔王よ……。


「……憐れゴブ」


 ……確かに。まあ、100%原因私だけどな!


「お前、元魔王まで仲間にしていたとはな?」

「ふふふ。これも私の説得腹パン人徳脅迫の成せる技なのだよ」

「……確かに、主様の説得腹パンは、心ではなく(身体の)芯に響いたのじゃ」

「……何故だろうな? 吐いてる言葉にルビが見える気がする」

「……偶然ね、澪。私も職業病かしら説得腹パン人徳脅迫って見えるわ」

「瑠璃達も戻って来たので次は瑠璃のステータスです」


 ヘルさんのスルースキルはもう既に天元突破しているのでは無いだろうか?


「はい。お願いします」


 あっ、エレオノの目が死んでる。南無。


 名前:彼方 瑠璃

 レベル:1/25→30/30→1/35

 位階:2→3→4

 性別:女

 種族:人間

 クラス:魔術師LV.1→LV.Max→武闘家LV.Max→武踊家LV.1

 HP:720→2100→2600

 MP:670→1610→1800

 気力:520→2400→3000

 物攻:440→1525→1900

 物防:325→1000→1150

 魔攻:480→1560→1950

 魔防:355→1090→1300

 敏捷:410→1140→1450

 知恵:420→1240→1540

 器用:530→2200→2600

 運 :85→85

 武器:無し

 副武器:黒陽の杖

 防具:

 無し

 アクセ:物攻20魔攻20敏捷40

 功魔のピアス、疾風のリング

 ブラックウルフのグローブ

 魔法:

 火魔法LV.4→火炎魔法LV.1(新)

 風魔法LV.2→LV.8、水魔法LV.1→LV.6

 土魔法LV.3→LV.9、氷魔法LV.3(新)

 弱体魔法LV.5

 魔法名:

 ファイアアロー、ファイアブラスト

 ウインドカッター、ウォーターブレッド

 アースクリエイト、アースブレッド

 ウィーク、スロー、マジックダウン

 アタックダウン、エレメントウィーク

 武技:

 蓮花、炎舞、癒しの舞、受け流し

 固有技:

 柔術、流扇、扇刃、不知火、水破

 水鏡、三ノ形・霜月の舞

 称号:

 魅了する者、異邦人、強敵打破ジャイアントキリング

 魔族殺し

 スキル:戦闘系スキル

【闘気LV.7、魔闘技LV.4】→【双闘LV.2(新)】

【結界LV.4→LV.8】【柔拳LV.3→LV.6】

 技能系スキル

【魅了(極)】【彫金LV.2→LV.3】

【集中LV.6】→【思考加速LV.1(新)】

【料理LV.4→LV.6】【鑑定眼LV.5】

【付与LV.3→LV.5】【見切りLV.6(新)】

【受け流しLV.6(新)】

【野生LV.4】→【直感LV.1(新)】

【会心LV.8(新)】【防具作成(布)LV.2】

 ステータスup系スキル

【剛力LV.3】→【剛力2LV.2(新)】

【堅牢LV.3(新)】

【魔術LV.2】→【魔術2LV.1(新)】

【韋駄天LV.4→LV.8】

 スキル補助系

【魔法の片鱗LV.3→LV.8】

【魔法のコツLV.2→LV.6】

【鉄扇の天才LV.5→LV.Max】

【鉄扇の技巧LV.2→LV.Max】

 攻撃ダメージup系スキル

【格闘LV.6(新)】【カウンター攻撃up、小(新)】

 補助、その他スキル

【天然】【魅惑】

【魔力操作】【回避スピードup】

【MP自動回復LV.4→LV.6】

【HP自動回復LV.2→LV.6】

【気力自動回復LV.3(新)】

【念話(新)】

 ジョブスキル

【踊り子(新)】【魔術師(新)】【武闘家(新)】

【彫金師(新)】【裁縫師(新)】【仕立屋(新)】

【拳闘家(新)】

 スキルポイント3550


 こいつ。クリティカルヒッターか!? その内全攻撃クリティカルになるんじゃ無いだろうな。つか、やべぇ。置いて行かれた感が凄い。皆が私を置いていく。


「流石はお嬢様ですね。元の能力が高い分、勇者の補正が無くとも中々のステータスです」


 う、羨ましい。


「分かりやすく脳筋ビルドだな?」

「うぅ~。みーちゃん!女の子に向かって脳筋は無いと思います」

「でも意外ね? 瑠璃はもっと魔術師タイプかと思ったわ」

「瑠璃は水転流の免許皆伝だからね。徒手空拳だったら私等の中で一番強いよ」

「だな。私も白もまともに徒手空拳でやり合えば瑠璃には勝てん」

「う~ん。そんな事無いと思いますけどね? それよりも私のステータスは特に説明は要らないみたいですね?」


 確かに目新しいのは無いみたいだな? 若干、三ノ形って一と二は? って思うけど。使って無いから出て無いだけで在るんだろうな。


「では、次は結衣ですね」

「は、はい」


 名前:神城 結衣

 レベル:22/35→35/35→1/40

 位階:1→2→3

 性別:女

 種族:人間

 クラス:魔術師LV.1→LV.Max→戦士LV.Max→魔法戦士LV.1

 HP:1000→2300→2400

 MP:400→900→1000

 気力:400→1300→1450

 物攻:480→1200→1400

 物防:580→1440→1660

 魔攻:380→950→1100

 魔防:420→1070→1160

 敏捷:400→1040→1130

 知恵:270→900→1000

 器用:465→1246→1300

 運 :70→70

 武器:武技ホーリーブレード

 神聖剣

 副武器:無し

 防具:物防150魔防40

 聖騎士の装具一式

 アクセ:敏捷20魔攻20

 疾風の指輪、火炎の籠手

 魔法:

 火魔法LV.1→LV.6、風魔法LV.2→LV.4

 水魔法LV.3→LV.5、土魔法LV.2→LV.8

 光魔法LV.4→聖光魔法LV.2(新)

 魔法名:

 ファイアアロー、ファイアブラスト

 ウインドカッター、ウォーターブレッド

 アースクリエイト、アースブレッド

 武技:

 ホーリーブレード、三段突き

 連撃、閃光

 固有技:

 ギフト【存在強化ブーステット】【心眼】

 称号:異界の勇者、強敵打破ジャイアントキリング

 魔族殺し

 スキル:戦闘系スキル

【闘気LV.3→LV.8】【魔闘技LV.2→LV.4】

【結界LV.3→LV.4】【魔法剣LV.1(新)】

 技能系スキル

【鑑定士LV.6】

【集中LV.6→LV.8】

【野生LV.4→LV.7】

 ステータスup系スキル

【剛力(新)堅牢(新)】→【勇者LV.3→LV.7】

 攻撃ダメージUP系

【剣技攻撃力up(新)】

【光属性ダメージup、小(新)】

 スキル補助系

【魔法の片鱗LV.3→LV.5】

【魔法のコツLV.2→LV.3】

【剣の片鱗LV.3】

【剣のコツLV.2】

 補助、その他スキル

【魔力操作】【MP自動回復LV.2→LV.4】

【HP自動回復LV.2→LV.5】

 スキルポイント3650


「……やっぱり先輩達の後だと地味ですね。私、一応勇者なのに……」


 結衣ちゃんは澪との戦いの後にクラス替えと輪廻やったんだよな。その後は合流出来なかったからやれなかったけど。う~む。マハドルの分の経験値、全部とは言わんが無駄になったかな? まあ、そんな事より。


「勇者補正が憎い!」


 主にステータスの数値的な意味で! 何これ? アリシア達と変わらないんですけど!?


「あの、先輩? そんな事言われてもどうしようも無いんですけど……」


 何故だ? 何故私にはチートが無いんだ!? 解せぬ?


「流石は勇者ですね。これに加え結衣さんは白亜さんと違いモンスター相手では、勇者の補正でステータスも上がりますけどね?」


 テアの言葉に結衣ちゃんの側に居た私は、ズザザッ! と、距離を取ると、そんな私にクーとアクアも抱き付いてくる。


「えっ? 何それ怖い」

「怖いのじゃ」

「ユイ、苛めるゴブ?」

「い、苛めませんよ! だからそんな離れないで下さいアクアちゃん!? 先輩やクーちゃんも距離取らないで下さいよ!?」

「はっ! しまった。モンスター枠に入って日が浅いから乗り遅れた!」


 ふっ! まだまだ駄目だなエレオノは、もっと機敏に反応しないと。


「何処を目指しているんですかマスター達は?」


 何処だろ?


「結衣のスキルも説明が必要な物はありませんね」

「そうですね」

「ああ因みにですが結衣さんや澪さん達、勇者のギフトは、使用して熟練度を上げるだけで無く、スキルポイントで強化する事が出来ますよ」

「えっ、そうなんですか?」

「ほう、良い事を聞いたな」

「では、最後にフロストを」


 名前:フロスト

 レベル:38/65→65/65→1/70

 位階:3→4

 性別:男

 種族:人間

 クラス:魔道騎士LV.5→LV15

 HP:2000→2810→3000

 MP:1500→2040→2200

 気力:1800→2475→2645

 物攻:1050→1860→2050

 物防:1235→2140→2600

 魔攻:1145→1955→2100

 魔防:1234→2185→2860

 敏捷:900→1305→1400

 知恵:1400→2010→2200

 器用:1065→1600→1800

 運 :90→90

 武器:武技シャインスラスト

 シャインスティンガー

 副武器:無し

 防具:物防400魔防20

 聖騎士の重装具

 アクセ:魔攻100

 破邪の腕輪

 魔法:

 火炎魔法LV.1→LV.4、暴風魔法LV.2→LV.3

 水流魔法LV.3→LV.5、土石魔法LV.2→LV.3

 聖光魔法LV.4

 魔法名:

 フレイムアロー、フレイムブラスト

 ゲイルカッター、アクアブレッド

 ストーンクリエイト、ストーンブレッド

 シャインニングバースト

 シャイニングクロス(新)

 武技:

 四段突き、穿孔迅、真空斬り

 閃光、五月雨、シャインスラスト

 固有技:

 騎士の誇り

 称号:

 教会騎士、魔族殺し

 スキル:戦闘系スキル

【双闘LV.1】【結界術LV.2】

【魔法剣LV.6】【金剛】【咆哮】

【浄化(新)】

 技能系スキル

【鑑定士(極)】【集中加速LV.6】

【直感LV.4→LV.6】【見切りLV.6→LV.7】

 耐性系スキル

【闇耐性LV.7】

 ステータスup系スキル

【剛力3LV.2→LV.5】【堅牢3LV.6→LV.8】

【魔術3LV.7→LV.8】【魔坑3LV.5】

 攻撃ダメージUP系

【背後攻撃(極)】【急所攻撃(極)】

【魔族特攻】

 スキル補助系

【魔法の天才LV.7】

【魔法の技巧LV.8】

【剣の天才LV.6】

【剣の技巧LV.7】

 補助、その他スキル

【魔力操作】

【MP高速自動回復LV.2→LV.7】

【HP高速自動回復LV.2→LV.6】

 ジョブスキル

【戦士(新)】【騎士(新)】【魔術師(新)】【教会騎士(新)】【聖職者(新)】

 スキルポイント2450


 ウチ、タンクと脳筋多くないか?


「フロストは位階は低いがステータスは結構上だな?」


 ふ~む。確かに、こうやって見ると色々と考え物だな。弱い内でも安全にレベル上げ出来るなら、ジョブスキル覚えるのが遅れても強くなれそうだし。


「そう見えますが違いますよ澪さん。白亜さん達が異様な程の速度でレベルを上げているから分かりにくいですが、本来はもっと大変ですから」

「そうですね。私自身才能のある方では有りませんでしたからかなり努力しました」

「そうなん?」

「ああ、彼の言う通りだな。輪廻や進化をすればレベルup時のステータス上昇値も上がるが、輪廻を行わない場合はスキル補助だけだからな」


 う~む。まさかそんなペナルティがあったとは、でもそういやそうだよね?


 つまり、輪廻や進化繰り返せばレベルアップ時の上昇値も増えるのか。一見すれば位階が低くてステータスが上に見えてもレベルが上がれば上がるほどその差はでかくなる。


 更に言えば輪廻や進化の直後は幾分レベルが上がり易い。ゆっくり進むだけではその内追い越される訳か。


 良く出来てるわ~。


『シルフィン:ふふふ、そうでしょう。褒めても良いんですよ?』


 前言撤回、どうせ何処からかのパクりだろう。


『シルフィン:失礼な! オマージュですよ!』


 本当にパクりかよ!?


「取り敢えず私達はこれで終了ですね。では、後は澪達ですね」

「私、フーリィー、カークス、後は……」

「みゃあもこれからはご主人様の役に立つからステータス見て欲しい」

「では、後はこの四人のステータスの確認ですね」


 次は澪達か、そろそろ疲れて来たんだけど。それにさ~。ど~せ見たって澪も勇者だからな~。補正が凄そう。


 〈あと少しですので我慢して下さい〉


 ……はい。

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