第247話「レベルがちげぇ……」

「さて、では誰から表示しましょうか?」

「取り敢えず澪はラストで」

「なんでだ?」

「まあ、大した理由はでは無いけど……ツッコミを入れるのにも体力を使うんだよ?」

「……つまり、私のステータスにケチ付けるき満々なんだな?」


 そんな事無いですよ?


「ではカークスからいきます」


 名前:カークス=ハイランド

 レベル:48/75

 位階:7

 性別:男

 種族:人間

 クラス:聖騎士LV.20

 HP:20000

 MP:13000

 気力:15850

 物攻:7800

 物防:10000

 魔攻:6500

 魔防:9050

 敏捷:6000

 知恵:7000

 器用:8000

 運 :160

 魔法:

 火炎魔法LV.6、暴風魔法LV.4

 聖光魔法LV.2

 固有技:

 シャイニングブレイカー

 称号:騎士の心、強敵打破ジャイアントキリング、魔族殺し

 守護者、忠義者

 スキル:戦闘系スキル

【覇気LV.3】【咆哮】

【局所結界LV.4】【金剛】

【アヴェンジャー】

 技能系スキル

【集中加速LV.8】【攻撃予測LV.2】

【索敵LV.7】【受け流し(極)】

【大盾術(極)】

 ステータスup系スキル

【生命5LV.1】【精神2LV.2】

【活力4LV.5】【剛力4LV.2】

【堅牢5LV.4】【魔術3LV.7】

【魔坑5LV.2】【韋駄天2LV.8】

【知識3LV.6】【技術5LV.9】

 耐性系スキル

【斬撃耐性、小】【貫通耐性、小】

【頑強】【痛覚耐性LV.7】

 攻撃ダメージUP系

【剣技攻撃力up】【剣技(極)】

【魔物キラー(極)】【格闘LV.8】

 属性スキル

【破壊(極)】

 スキル補助系

【剣の天才LV.3】【剣の技巧LV.2】

【大盾装備補正】【剣装備補正】

【重鎧装備補正】

 補助、その他スキル

【言霧】【MP高速回復LV.2】

【HP高速回復LV.5】【気力高速回復LV.3】

【軍隊指揮】

 ジョブスキル

【騎士】【戦士】【守護者】【守護神】【盾使い】

【盾戦士】【重戦士】【重騎士】【王国騎士】【部隊長】【騎士団長】【指導者】【指揮官】

 スキルポイント5000


「レベルがちげぇ……」

「わ、私達の後だと特に凄いですね?」


 アリシアの言う通りだね。ってか、グロスとかってこのレベルだよね? 何故私は死ななかったのだろうか? 謎だ。


「アレ? 装備とかは無いんだ?」

「あくまでも装備に関しては私の知り得る範囲なので……」


 店売りのなり、コロが作ったのなら分かるけど。って事か。それと同じで魔法や武技も見てないから出せない訳か。そういやモンスターは武技ってスキル枠だもんな。


「まず【覇気】は、【双闘】等の上位スキルです。倍率は3.5倍ですね」


 逆立ちしても勝てねぇよ!


「【局所結界】は結界を範囲を狭くして張り、強度を上げる事に特化したスキルです。【アヴェンジャー】は、盾で受けた攻撃をそのまま相手にダメージとして返すスキルですね」


【アヴェンジャー】か~。ネトゲとかだとたまに攻撃耐えまくって一発で、なんてのも居るよね? 実際、現実ではそんなんやりたくないけど。


「【生命】【精神】【活力】は、それぞれレベル1に付き10upします【知識】【技術】は【剛力】等と同じです。その他の装備補正はそのままの効果です」


 良いな~。私も装備補正覚えたい。


「自分のステータスを改めて見る機会があまり無いので為になりますね」

「そんな物なの?」

「ええ、普通はあまり【鑑定士】のスキルも持って居ませんしね。タグでのチェックも出来ますが、ギルドまで行かなければここまで詳しくは見れませんし」


 そうなのか!? 私達は、と言うか私はヘルさんのお陰でその辺全く考えた事無かったよ! ヘルさんマジ優秀!


〈ありがとうございます〉


「続いてはフーリィーです」

「よろしくお願いします」


 名前:フーリィー・マライア

 レベル:1/60

 位階:6

 性別:女

 種族:人間

 クラス:戦乙女LV.17

 HP:16000

 MP:13000

 気力:13850

 物攻:9800

 物防:5500

 魔攻:6000

 魔防:8000

 敏捷:10000

 知恵:8000

 器用:9000

 運 :200

 魔法:

 水流魔法LV.6、土石魔法LV.1

 固有技:

 武技:

 オクタプルスタッブ

 称号:騎士の心、強敵打破ジャイアントキリング、魔族殺し

 守護者、一騎当千、家事好き

 スキル:戦闘系スキル

【覇気LV.1】

【守護結界LV.4】

 技能系スキル

【集中加速LV.6】【攻撃予測LV.4】

【索敵LV.2】【受け流し(極)】

 ステータスup系スキル

【生命4LV.1】【精神3LV.2】

【活力3LV.5】【剛力5LV.5】

【堅牢2LV.4】【魔術3LV.3】

【魔坑4LV.6】【韋駄天6LV.7】

【知識3LV.5】【技術5LV.4】

 耐性系スキル

【水耐性LV.7】【土耐性LV.6】

【頑強】【痛覚耐性LV.8】

 攻撃ダメージUP系

【剣技攻撃力up】【剣技(極)】

【魔物キラー(極)】【格闘LV.6】

 属性スキル

【貫通(極)】

 スキル補助系

【剣の天才LV.3】【剣の技巧LV.2】

【細剣装備補正】【軽鎧装備補正】

 補助、その他スキル

【言霧】【MP高速回復LV.3】

【HP高速回復LV.5】【気力高速回復LV.6】

【軍隊指揮】

 ジョブスキル

【騎士】【戦士】【守護者】【守護神】【女騎士】

【細剣使い】【軽戦士】【軽騎士】【王国騎士】【部隊長】【指導者】【指揮官】【裁縫師】

【料理人】 【掃除人】

 スキルポイント5000


「色々と言いたい事はある! だが何よりも……フーリィーって裁縫、料理、掃除得意で家事好きとか、女子力高いよね?」

「あ、あぅあ、そ、そんな事よりもステータスを見てください! そこは気にしなくていいですから!」

「おいこら! フーリィーを辱しめて良いのは私だけだぞ」

「違いますよ! 違いますよ!? 違いますからねミオ様! 何を言っているんですか!?」 

「あっ、なんか私、仲良くなれそうな気がします」

「あ~、うん。まあ……アリシアと同じ立ち位置ッポイよね?」

「では、構わず続けます」

「この状況でも全スルーですか!?」

「なかなかやるな……」

「私のヘルさんは優秀だからね」


 たまにスルーが華麗過ぎて淋しいけどな!


「まず【守護結界】結界系の上位スキルですね。通常の物よりもMP効率が悪い代わりに、通常よりも強度と範囲が広くなります」

「【結界】って、色んな種類が在るの?」

「ええ、【結界】は、次の【結界術】をマスターすると、スキル進化が起こり自分に合った物へと変化します」


 なるほど。私今回スゲー勉強してね?


「後は、説明の必要はありませんね?」

「にしても、皆スキル少ないね?」


「「「「お前(ハクア、ハーちゃん、貴女、ご主人様)と、一緒にするな(しないで下さい)!!」」」」


 あっ、はい。すいません。


「次はシィーですね」

「あっ、その前にご主人様」

「どったの?」

「みゃあーに、もう一度名前を付けて欲しい」


 何故? ま、まさか名前考えた時が、四月一日だったからシィー四月一日だとバレた!?


〈それは確かに微妙ですね〉


 ごめんなさいねぇ! ネーミングセンス無くて!


「あっ、別に今の名前が気に要らない訳じゃ無いニャ、確かに四月一日でシィーは最初どうかと思ったけど」


 おふ、バレてーら。そして皆の視線が痛い!? 私だって結構考えたんだよ?!


〈それでこれですか?〉


 ……すいません。


「でもでも、その名前のお陰で毎年、四月一日は一日中撫でてくれたり甘やかしてくれたり、何時もより美味しい物も食べさせてくれてたニャ」


 止めて~。そんな、そんな、生暖かい眼で見ないで! 何時もみたいな何やってんだこいつ? みたいな方が全然楽なんだよ~!?


 シィー飼い猫からのまさかの精神攻撃に私が半死体化していると、瑠璃からそれなら何故? と、言う質問が出る。


「怨猫族は魔族の血が入っていてモンスターとして扱われてるニャ。だから、もう一度ご主人様に名前を貰って……今度は正式な眷族にして貰いたいのニャ」

「名前付けるとそうなるの?」

「そうだな君が名付ければそうなる。モンスター同士で名を付ける行為は、上位の者が下位の者に施し力を与え眷族として扱うという行為になるんだ」

「そうか。どうやれば良いの?」

「相手の目を見ながら名前を授ければ良いだけですよマスター」

「わかった。じゃあ君の名前は《シィー》だよ」


 私がシィーに向かって名前を言った瞬間、私の中から大量の魔力が抜け出て行くのが分かる。


 これがグロスの言ってた名前を付けるって事か。アレ? でもアクアの時にはこんなん無かったよね?


〈あの時はまだミニゴブリンでしたから。名付けは相手の種族によって消費する魔力量が違います〉


 ほうほう。ここでも差が出るかミニゴブリン。


「では、名付けも終わったので改めて」


 名前:シィー

 レベル:26/45

 位階:3

 性別:女

 種族:怨猫族

 HP:3000

 MP:1000

 気力:2200

 物攻:1600

 物防:1430

 魔攻:680

 魔防:760

 敏捷:1930

 知恵:1000

 器用:1600

 運 :90

 固有技:

 獣化、部分獣化、影技

 称号:

 眷族、飼い猫、混血

 スキル:戦闘系スキル

【獣気功LV.7】【魔球LV.2】

【爪攻撃LV.4】【影纏いLV.4】

 技能系スキル

【集中加速LV.2】【跳躍LV.3】

【直感LV.4】【見切りLV.7】

【忍び足LV.2】【受け身LV.3】

 ステータスup系スキル

【剛力LV.3】【堅牢LV.1】

【韋駄天2LV.7】

 耐性系スキル

【闇耐性LV.7】【斬撃耐性、小】

【魅了耐性(極)】

 攻撃ダメージUP系

【爪攻撃力up】【格闘LV.6】

【闇属性ダメージup、小】

 補助、その他スキル

【気力自動回復LV.4】

【HP自動回復LV.5】

【猫化】

 スキルポイント2650


 ウチの飼い猫凄くね?


「ほう、中々のステータスだな」

「獣化、部分獣化は戦闘に適した獣の姿になる事が出来ます。完全な獣化はステータスが約2倍に跳ね上がります」

「おお、スゲー。【猫化】が別にあるって事はアレとは変わるんだよね?」

「みゃあー。影技は怨猫族特有のスキルで影を操る事が出来るニャ。【影纏い】はその影を纏って戦う技ニャ」

「続けて【獣気功】は獣人専用のスキルで効果は【双闘】と同じです。【魔球】は魔力の塊を放つ技ですね」

「ご主人様。これからよろしくニャ」

「うん。よろしく」


 因みにシィーのこの語尾は、本人曰く日本で猫に成りきって居た為に癖になって要るそうだ。昨日の夜アクアが耳打ちしてから変わった気がするけど多分気のせいニャ?


(何処かのエルフには負けないニャ~)


「何か言った?」

「みゃあ~」


 誤魔化された気がするのはなんでだろう?


「では、最後に澪です」


 名前:安形 澪

 レベル:1/35

 位階:4

 性別:女

 種族:人間

 クラス:アイスブリンガーLV.6

 HP:3400

 MP:2000

 気力:2450

 物攻:2000

 物防:1860

 魔攻:1600

 魔防:2060

 敏捷:1930

 知恵:1500

 器用:1800

 運 :105

 魔法:

 火炎魔法LV.1、光魔法LV.7

 暴風魔法LV.2、水魔法LV.6

 土石魔法LV.3、氷極魔法LV.8

 闇魔法LV.5

 魔法名:

 アースウォール、ストーンブレット

 ストーンニードル、ファイアブラスト

 武技:

 連斬、柳、ラッシュブロー、瞬天、飛竜

 鳳凰斬、クロスブレイク

 固有技:

 水破、氷獄、氷弾、氷斬剣、氷魔剣、氷嵐、氷縛

 ギフト【氷の女王+2】

 称号:異界の勇者、強敵打破ジャイアントキリング

 魔族殺し

 スキル:戦闘系スキル

【双闘LV.5】

【結界LV.8】【剛拳LV.3】

 技能系スキル

【思考加速LV.1】【見切りLV.6】

【受け流しLV.6】【直感LV.1】

【会心LV.5】【跳躍LV.2】

 耐性系スキル

【闇耐性LV.6】【光耐性LV.3】

【斬撃耐性、小】

 ステータスup系スキル

【勇者2LV.3】

 スキル補助系

【双剣の天才LV.5】【双剣の技巧LV.7】

【剣の天才(極)】【剣の技巧(極)】

 攻撃ダメージup系スキル

【格闘LV.6】【カウンター攻撃up、小】

【ツーハンド】【魔物キラー】【魔族キラー】

 属性スキル

【破壊LV.6】【光属性ダメージup、小】

【貫通LV.2】【斬撃LV.3】

 補助、その他スキル

【魔力操作】【MP自動回復LV.6】

【HP自動回復LV.6】【気力自動回復LV.3】

 ジョブスキル

【戦士】【魔術師】【武闘家】【双剣士】

【軽騎士】【軽戦士】【氷使いアイスマスター

【指揮官】【先導者】【部隊長】

 スキルポイント4450


「チーターめ!」

「早速かよ!」

「はいはい。では、いきます」


 流され方が雑になった!?


「まず【剛拳】ですが、これは外部破壊に特化したスキルですね。防具の破壊、骨等の粉砕がしやすいスキルです」

「この【ツーハンド】って何?」

「これは両手に武器を持った場合、攻撃力が上がるスキルですね」

「私からも質問なんだが。【氷の女王】に+がついているのはなんだ?」

「それは私が説明しましょう。勇者が勇者を倒した場合、倒した勇者のギフトの力が自分のギフトを強化するんですよ澪さん」


 ああ、前人気駄女神と話した蠱毒の蟲の話か。すっかり忘れてたわ。


「……そうか」

「……どん位強化されてんだ? てか、何が強化されんだ?」

「そう言えばそうだな? これは後で検証が必用か……」

「まっ、でも取り敢えずこれで確認は終了だね?」

「そうだな。わかったのはお前のスキルの量が出鱈目な事と──」

「私が皆よりも弱いって事だよね? これもう私スローライフに行くべきじゃね? 私を守れよ勇者」

「バカも休み休み言え。それよりもお前は常識の勉強しろ。まあ、私も一緒に教わるがな」

「まあ、でも常識無い事は判明しちゃったけど私にはこの世界で得た真理があるからね」


「「「「真理?」」」」


「うむ。私が底辺から這いずって得た真理! 強いモンスターは美味しい!!」


 ゴブリンはスゲー不味かったけど、途中の狼はまあまあだったし、オークなんてもろ豚肉だったからね! ミノタウロスは牛! 強いモンスター程旨いに違いないのだよ!


 ババーンと、私が言い放つと何故か皆が可哀想な物を見る眼で私を見ていた。


 何故だ? 解せぬ?


「……やっぱりお前は常識無いな」


 澪のその一言に何故か皆が頷いた。


 解せぬ?

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