第116話〈必死すぎです〉
フロストの仲間の裏切りと勇者の襲来にあってから一週間ほど経ち、幾つか変わった事が有った。
その一つが結衣ちゃんとフロストが家で暮らす様になった事だ。
その理由はカリグからの襲撃者が出た時すぐ様協力しやすくする為、結衣ちゃんは変わらず危ないし、ついでにフロストもなかなか危ない立場だからだ。
そして、結衣ちゃんを助ける為にあの……勇者? え~と、うん。勇者を倒したので私達も敵として認識されている筈。なのでお互いの安全の為にも仕方なく。仕方なく。こう言う形を取った。
本当は結衣ちゃんだけ受け入れてフロストは入れない。と、そんな事も考えたが、それは結衣ちゃんに嫌われそうなので止めといた。
〈当たり前です〉
だがしかしこれだけは言っておく。一つ屋根の下じゃないよ! そんなフロストの俺得ハーレム状態は許しません! ええ、許しませんとも! だからフロストには敷地内の庭に土魔法で私が作った家に住んで貰っている。
土魔法は時間と魔力を掛ければ石も作れる事が判明した。その為家を作ってみたが、なかなかの出来に自分の意外な才能を見付けましたよ。
〈確かに全員驚きましたね〉
ここに来て土魔法の価値がまた上がったよ。留まる所を知らないね! 全く。転成、召喚物で土魔法使えないとか、ハズレだなんて言ったの誰だよ! 土魔法様に謝れテメェ等!
〈何に対して噛み付こうとしているんですか?〉
二つ目は人数が増えて来たので時折パーティーを二つに分ける事にした。こうする事で個々の戦力up、各自の連携等を高める為だ。
ダンジョンに多人数で行くのは足が遅くなるし、何より人数減らせば戦いながらいろいろ考えられるからね! まあ、初見の場所や格上の所に行く時はそんなは事しないけど。
そしてその影響で、最近ではエレオノが魔法剣士であるフロストにいろいろと戦い方を習っているようだ。私達の中では一番の使い手ではあるからね。遺憾ながら。
しかしフロストよ。お前エレオノにまでちょっかい掛けたら本当に屋敷の裏にでも埋めるからな! 私がお前の望むのは結衣ちゃんの護衛とエレオノの監督だけ何だからな! そこんとこ分かっとけよ!!
〈必死すぎです〉
そして三つ目はヘルさんが早速パワーアップしました。
グルドを倒した時のドロップアイテム魔殻の紅玉と、ガシャドクロの魔石、その他ここ一週間の魔石。すっかり忘れていたそれらをヘルさんの強化素材として使い、ヘルさんが無事パワーアップを果たした。
ステータスはこんな感じ。
名前:ヘル
性別:女性型
種族:機人種(生体型)
強化:250
HP:∞
MP:1000→1500
物攻:150→150
物防:150→200
魔攻:150→200
魔防:150→250
敏捷:150→200
知恵:500→500
器用:150→150
運 :50→50
武装:
フリーウィング
固有技:
魔創
称号:
スキル:戦闘系スキル
【魔闘技LV.1】【魔力砲LV.1】
【魔力弾LV.1】【結界LV.1】
技能系スキル
【鑑定士極】【見切りLV.1】
【魔創LV.1】【飛行LV.1】
耐性系スキル
【毒無効】
【魔甲殻LV.1】→【魔道鋼殻LV.2(新)】
【精神攻撃無効】
スキル補助系
【武器の扱いLV.1】
攻撃ダメージUP系
【魔力ダメージupLV.1】
【射撃LV.1】【格闘LV.1】
補助、その他スキル
【全種族言語理解】【スキル大全】
【俯瞰(極)】【聞き耳(極)】
【念話】【可視化】
【共有空間】【透視LV.5】
【並列思考】【MP自動回復LV.1→LV.3】
【自動修復】【自己強化】
【武装呼出し】【武装解除】
はい……一回の強化で大体追い付かれました。グスン。
とは言え、戦力強化は素直に嬉しいので少し説明を──まず、ドロップアイテムで【魔甲殻】が【魔道鋼殻】に変わった。これ何と最大で50%ダメージ軽減出来るようになるらしい。
完全にチートスキルだよね!?
そして、ステータス上の方にある強化の項目【自己強化】は、あのポイントを自由に割り振り、好きな様にステータスを上げられるらしい。因みに1ポイントでステータス1上がり、MPは1で5上がる様だ。
しかもこのポイントはスキルにも使えレベルを上げられる。消費はスキルによってまちまちらしい。
〈これからも頑張ります〉
そして最後は、ここ一週間私はダンジョンに行けていないと言う事だ。カーラとの話し合いや、フロストの家造りと忙しかったのは有るけど、何よりもあの戦闘以来私は体調を崩していた。
こんなの元の世界以来だよ。
その原因に心当たりはある。と、言うかそれしか無いと思う。
それはあの勇者の力を取り込んだ弊害なのだ。と私は思っている訳ですよ! 取り込んだのにスキル発動しないしね!
そんな訳で駄女神に怒鳴り込みしようとしたけど何故かあの野郎音信不通。私は仕方がなく大人しくしていたのだった。
正直暇です。かしこ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます