第101話 「ハーちゃん酷い!」

 私はヘルさんに言われ、皆に二人のステータスを確認する事を告げ、全員でステータスの確認をする事にした。


 〈では、クーからいきます〉


「うむ、よろしく頼むのじゃ」


 ダンジョン攻略決まった段階でヘルさんの事言っといて良かった。じゃなきゃ一から説明とか面倒だったからね。


 名前:ジグルス・エルクーラ(クー)

 進化:1

 レベル:4/20

 性別:女

 種族:グール

 HP:∞

 MP:200→260

 物攻:60→96

 物防:40→70

 魔攻:80→125

 魔防:60→87

 敏捷:40→70

 知恵:400→430

 器用:180→210

 運 :10→15

 武器:黒陽の杖

 副武器:

 防具:漆黒のドレス

 アクセ:闇の指輪

 魔法:

 闇魔法LV.3→LV.5

 魔法名:

 ダークボール、ダークアロー

 ダークブラスト

 武技:

 固有技:

 称号:

 堕ちた魔王、眷属

 スキル:戦闘系スキル

【結界LV.1→LV.2】【魔闘技LV.2(新)】【魔法拳LV.1(新)】

 ステータスup系スキル

【剛力LV.1→LV.2】【堅牢LV.1】

【魔術LV.1→LV.2】【魔坑LV.1】

 耐性系スキル

【闇耐性LV.5】【呪い無効(新)】

 補助、その他スキル

【不死】【再生MAX】→【高速再生(新)】

【弱点光】

 スキルポイント1500


「【魔法拳】【魔闘技】【呪い無効】【高速再生】が、増えていますね」


 〈【魔法拳】は先程クーが説明した通り物理では無く、魔攻のステータスに倍率が掛かります。【呪い無効】はそのままの効果でモンスターからの呪い攻撃無効、後は呪われた装備等も何の障害も無く普通に装備する事が出来ます。【高速再生】は大抵の傷なら2秒も有れば元に戻ります〉


「スゴッ!」

「呪われた装備を付けられるって結構恩恵ますよねハーちゃん」

「これからはよくわらないものは一度クーに装備させよう」

「主様? 前から思っておったんじゃが。我の扱い酷くない?」

「そんな馬鹿な!?」


 心外にも程がある!


「よくそんな事言えたな主様!!」

「クーそれは諦めた方が良いと思うかな……」

「……我……不幸じゃ……」

「クーそんな事有りませんよ。ご主人様と一緒にいれて不幸何て事は有り得ません!」

「うんうん。そうですよね! アリシアさんの言う通りです」

「……この二人。主様とは別の意味で怖いのじゃ」

「「あ~」」


 〈では、次は瑠璃です〉


「はい、よろしくお願いします」


 名前:彼方 瑠璃

 レベル:4/20

 位階:1

 性別:女

 種族:人間

 クラス:踊り子LV.1→LV.2

 HP:350→410

 MP:350→395

 物攻:115→160

 物防:85→115

 魔攻:125→170

 魔防:90→123

 敏捷:140→185

 知恵:200→230

 器用:150→195

 運 :70→80

 武器:黒陽の杖

 副武器:鉄姫の扇

 防具:神捧ぐ舞服

 アクセ:功魔のピアス

 魔法:

 火魔法LV.1→LV.2、風魔法LV.1

 水魔法LV.1、土魔法LV.1→LV.2

 弱体魔法LV.1→LV.2

 魔法名:

 ファイアアロー、ファイアブラスト

 ウインドカッター、ウォーターブレッド

 アースクリエイト、アースブレッド

 ウィーク、スロー

 武技:

 蓮花、炎舞、癒しの舞

 固有技:

 柔術

 称号:

 魅了する者、異邦人

 スキル:戦闘系スキル

【闘気LV.5】【魔闘技LV.2】

【結界LV.1→LV.2】【柔拳LV.1】

 技能系スキル

【魅了(極)】【彫金LV.1→LV.2】

【集中LV.3】【料理LV.4】

【鑑定眼LV.1→LV.2】【付与LV.2】

【野生LV.1(新)】

 スキル補助系

【魔法の片鱗LV.2→LV.3】

【魔法のコツLV.1→LV.2】

【鉄扇の天才LV.2】【鉄扇の技巧LV.2】

 補助、その他スキル

【天然】【魅惑】

【魔力操作】【MP自動回復LV.1→LV.2】

 スキルポイント2000


「うん。この前ちょろっと見たけど何でこんなに多いの? と、言うか既に【魅了】がカンストしてるとか!」

「……サキュバスでも【魅了】がMAXな奴なんぞあまり居らんのじゃ」

「ええ~、そんな事言われても、えっとねスキルは。ギルドに来る冒険者さんがいろいろ教えてくれたりスキルの種とかくれました」


 なるほど、いつも通りか。


「ルリちゃん、レベル高くないのにステータス高いね」

「本当ですね」

「何でゴブ?」


『シルフィン:異邦人は元の世界の経験がいかされますから。例えば剣道などやっていればそれに関するスキルが有りますし、元の世界で体を鍛えていればその状態が初期値になり、そこから更にレベルupでステータスが上がります。因みに召喚されると更にステータスとスキルにボーナスが付きます』


 なにそれ狡い、私もボーナスが欲しい!


『シルフィン:私はチート勇者反対派です!』


 私は賛成派だよ! 楽させろよ!!


『シルフィン:断固断ります!』


 と、そんな話しをしつつ女神から教えられた事を皆に教え改めて瑠璃のステータスを見る。


 幾つか初めて見る物があるな。それに、今は弱いけどステが上がれば私と同じ遊撃に出来る。


 〈それでは説明に移ります。まず【柔拳】ですが、これはある程度防御力を無視してダメージを与える事が出来ます。レベルがMAXになれば防御の半分は無視してダメージを与えます。【魅了】は一定確率で相手を魅了状態に出来ます。魅了状態とは判断力低下、又は一時的にこちらの制御化に置く事が出来ます。【彫金】は装備のアクセサリを作った時の成功率が上がります。【鑑定眼】は【鑑定士】の下位スキルで物にのみ適応出来ます。【付与】は付与枠の存在する装備に特定のアイテムを使って付与する事が出来ます〉


「みんな便利なスキルだね【柔拳】とか凄く羨ましい」

「ボクはやっぱり【付与】が羨ましいかな」

「でも、コロも付与は出来るんじゃ無いの? コレとか?」


 そう言ってコロに作って貰った骸を掲げる。


「確かにそうなんだけど、スキルが無いとスキルを付けるのに倍くらい枠を使うようになるからね。あると自由に出来る幅が拡がるかな」

「そうなんだ?」

「【彫金】も有り難いスキルですね」

「良いアクセなかなか無いゴブ」

「そうじゃな。良いアクセサリはダンジョンの宝か作成せねばならんからな」


 フム、かなり使えるな帰ったらもっとゆっくり考えよう。


 〈続けていきますよ。技巧と天才はいつも通りなので省きます。【天然】は精神攻撃に対して強くなります。が、たまに魔法を失敗します。【魅惑】は異性から受ける全てのダメージを30%軽減します〉


「なんだこの壊れスキル」

「う~む、精神攻撃に強くなるのは凄い事じゃぞ」

「そんなに?」

「そりゃそうだよハクア。精神攻撃って在る意味一番怖い攻撃だし」

「【魅惑】の効果も凄いかな」

「そうですね。男の人から受ける攻撃が軽減って確かに凄いスキルですよね! 瑠璃先輩本当に勇者じゃ無いんですよね?」

「えっ? 違いますよ?」


 〈因みに雄も有効なのでモンスターにも適用されます〉


「マジか!」


 〈マジです〉


「この、壊れオッパイめ」

「ハーちゃん流石に酷くないですか!?」


 二人のステータスを確認しながら話していると、瑠璃のステータスをクーがマジマジと見ていたので気になって話し掛ける。


「どうかしたクー?」

「うむ、ルリはスキルもあるし、魔法より接近戦が良さそうだと思ったのじゃ」

「それは私も考えた。けどフロントやるにはまだ防御が低いかな?」

「そうだね。でもルリちゃんって何で職業踊り子にしたの?」

「私は前から舞踊……えっと舞をやってたのと、後は攻撃と魔攻と早さが上がるからですね。攻撃はある程度捌けるのでその分攻撃にって感じです」


 そういやネトゲは攻撃特化の紙装甲で回避型の私と同タイプだったっけ?


「まあ、スタイルは私と似てるからね。私の魔法版で柔スタイルって感じだよね。私は先読みと早さ便りだけど、瑠璃は同じ回避でも技と技術でやるから」

「そうなんですね」

「じゃあ次のボス戦は私が前やりますね。クーちゃんもそれで良いですか?」

「我は構わんのじゃ」

「それで良いですかハーちゃん?」

「じゃあ、ボスは瑠璃とクーの二人で対処、私が一応フォローで皆は周りに雑魚が出たらそっちをお願い」

「わかりました」

「良し。それじゃあ行こうか」


 休憩を終え簡単に作戦を確認してから三階の階段を降り始めた。

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